『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方研修』 (257) 「話し方の手法習得は 新聞を教材とした リンカンに学ぼう」

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寺子屋ラッキー  


 こんにちは。今日は休日でしょうか。それとも半ドンを含む勤務日でしょうか? 
 ある業種に絞って非正規社員の定着率を調べてみると時間給よりも「完全週休二日制」をその理由として挙げる方が多いことが分かりました。労働時間の短縮に伴い賃金が減少しないのであれば正社員でも同じでしょう。小規模を含む中小企業でも会議をはじめとする労働時間の生産性を上げ「完全週休二日制」へ移行することも働く者の『モラールアップ』につながるように思えますがどんなものでしょう?


 さて、人の痛みの分かるリンカンは、朗読によって抑揚および声の区切り並びに〝間(ま)〟のテクニックをマスターしたと伝えられている。それは手紙や「新聞」に目を通す時にはいつも<声>に出して読んでいたからだそうです。 
 「継続は力なり」という。やがてそうした努力の成果が表れ、リンカンは『説得の名人 人』といわれるようになった。
 たとえば、話をしているときに重大なところへくると必ず一瞬沈黙したという。この一瞬の沈黙は、大きな声で怒鳴るより何倍もの効果があったという。


 新聞は文字量から単行本2冊分に相当すると聞いたことがある。したがって、紙面毎の大見出しおよび小見出しに目を通すことは可能でも、丹念に読むとなると多忙なビジネスマンには無理がある。
 しかし、新聞コラム欄に絞って日々書き写すことはその気になれば可能でしょう。ただ、他人が手を加えることができない練りに練られた名文は大学入試に出題されることもある。そうしたことから書き写したとしてもプロの書き方の習得は極めて難しいでしょう。


 その点『声の表現方法』として<一人密かに、お金をかけずに>新聞を教材として日々〝意識〟して声に出して読むことは、
 (1)スピーチにおける主題の述べ方
 (2)話材の生かし方
 (3)話の展開等の「生きた教材」として勉強になります。そのように考えると、新聞代は安いものだと思いません?


 ただし、仕事と同じく〝やりっぱなし〟のそれっきりでは何事も期待できません。昔から噺家の世界では「板場百回」と言われる。過日NHKに出演していた綾小路きみまろさん(敬称)の話では、講演が終わると夕食後仮眠をとり夜遅くに起き出し、その日の講演音声記録をその都度チェックしスパイラルアップを図っていたそうです。


 聞き手に影響力を与える<声の表現力>には、第一にイントネーション(抑揚)、第二にプロミネンス(強調)、第三にインターバル(間)があります。人前での話が原稿の棒読みあるいは一本調子になりがちな【癖を矯正】するには、リンカンの声の訓練方法を真似しない手はないでしょう。


 同じく声の表現力テクニックの習得も訓練を不精せずにスマホをはじめICレコーダーを併用し、一日15分でも抑揚も含めて繰り返し実践すれば『継続は力なり』です。やがて効果が表れその成果を実感できると思います。


 ただし、時間をかければいいというものではありません。自己満足で無駄な努力にならないよう、家族をはじめ気の置けない友人に音声記録の感想を訊くことも大切です。
 そのようなことから寺子屋としての例題を前にお示ししたことがあります。試された方はおいででしょうか。おそらく皆無と思えます。


 そうしたことから、仮に自己啓発の一環として「話し方教室」へお金と時間をかけてせっせっと通っても、「実地練習」をその場限りで終わらせてはいたのでは意味がありません。
 前にも申し上げた通り綺麗な発音発声で流暢に話すことは二の次です。肝心の業務遂行上求められる『話し能力』アップの効果確認は得にくいものです。


 とにかく「実践無くして効果なし」。声の表現力訓練で成果を上げた<人間性>をベースとした説得の名人「リンカン」の努力を見習いたいものです。ありがとうございました。


❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
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