『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (209) 「反対意見は 提案者の自尊心を守る イエス・バット方式で」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。世間には『自尊心が歩く』と思える方が少なからずおいでになり職場メンバーにも当てはまるかもしれません。


 さて、会議は「衆知の結晶」の場ではあっても、必ずしも「英知」がその場で出るとは限りません。解決案が得られないときは、冷却期間をおくために次回に回すことも考えられる。 
 それをみんなが長時間の会議でウンザリしていて、これで散会という間際になって「ところで、皆さん!重大な提案があります」と言ったところで、誰も聞き耳を立ててはくれないことでしょう。


 しかし、あなたが誰かの意見に反対である場合に黙っていればその提案が通ってしまうこともあるでしょう。そのようなときにはこちらも意見を出すべきです。そのための会議なのですから。
 ただし、〝揚げ足取り〟をしてはいけないでしょう。いわゆる「一言居士」は嫌われます。言葉の揚げ足取りや知ったかぶりの批評は、痛快のようではあるが結局会議の用には立ちません。


 反対意見を出すときは、「私は絶対反対です!」などという言葉を吐かないことです。
「そのご意見はごもっともであり熱意も分かります。しかし、このような面からも一つお考えいただきたい」と言って、一応発言者の<自尊心>を守りながらもあなたの意見を述べる〝余裕〟を示してはいかがでしょう。これを『イエス・バット方式』と言います。
 「私は絶対反対です!」という〝こわし屋〟になるよりは、参加メンバーに受け入れさせる効果があるものです。「駆け引き」が必要な場合は無論のこと不要です。


 既に申し上げた通り、より優れた意見を創り出す「話し合い」は建設的作用(行為)であり、「言い合い」は破壊的作用(行為)である。話す能力がないと夫婦・親子間でも同じですが、大体が〝言い合い〟になりがちです。


 ですから、上司への報告と同じく反対意見を述べるときも結論から先に言う。
 「私はただ今のご提案には賛成しかねます。と申しますのは・・・・」と切り出し、理由を分析して説明する。ときには全面的には反対でないときもあるでしょう。そういうときは、これこれの条件に欠けているからと反対理由を述べ、その条件が満たされれば必ずしも反対でないということをハッキリ述べるのがよいのです。


 よく反対意見を吐くときは力む割には、賛成となると妙に消極的になる人がいます.賛成のときも惜しみなく賛成の意思表示をしたいものです。
 賛成するにしろ反対するにしろ、会議では何のために貴重な『時間』を割いて参加しているかを考え、〝並び大名〟にならずに一言でも発言するよう心がけたいものです。


 スマホ・SNSのご時世です。発言するのが苦手な方は内向的性格をはじめ、理由はともかくおいでです。職場リーダーとして<居眠り・落書き>が目に余るようであれば放置せずに「それは何故か?」を考え〝自責・他責〟を含め手を打つことが必要でしょう。これも管理者の『職場の問題解決』の一つです。


 一方メンバーとして<参画意識>を示す簡単な方法があります。それは参加者として提案者の考え方に賛同したならば、その人の顔【目】を見て〝うなずく〟だけで良いのです。発言したのと同様の「効果」があるものです。これを『精神的発言』と言います。発言するのを不得手とする方には、老若男女を問わずお勧めしています。


 なお、<会議>については「社員研修」の一環として数回に分け申し上げました。また、当ブログで扱うサラリーマンとしての『実践的話し方』の範疇でもあるため、意図的に織り交ぜてきました。


 では、午後からも業務に精出し良い週末をお過ごしください。ありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
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