『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (211) 「とかくこの世はままならず 耐性の涵養を」

ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんにちは。ここでのテーマは過保護な家庭環境をはじめとして本人の育成歴などからくる<心の問題>への対処方法です。一言でいうと自力解決する「精神の強靭さ」が求められます。獅子は千尋の谷へ子を落とすの譬えがあるように、過保護扱いせずに時には突き放すことも必要でしょう。
 ただし、部下指導では「権限委任」と同じく、管理者は口を出さずに目を離さない姿勢が大事なことです。


 ここで申し上げたいことは、『すまじきものは宮仕え』という言葉があるように業務上の悩みや不満は誰にでもあることです。管理監督者も含めむしろ当然のことです。
 したがって、悩みや不満は決して悲観するものではありません、また悪いものでもないのです。それに押しつぶされたときに最悪悲劇となります。 


 それでも障害要因を克服する精神の持ち主であれば、それはむしろ<生きがい>を生み出す材料になるのです。問題は本人の考え方がどうであるかということです。問題から〝逃避〟していては<人生落伍者の道>を辿ることにもなりかねません。


 心理学者のアルフレッド・アドラーは「人間の最も驚くべき特性の一つはマイナスをプラスに変える力があるということだ」と言っている。マイナスをプラスに転換すること、それは欲求不満に打ちひしがれることではなく、それに挑戦し問題を解決することに他ならないのです。


 情報豊富なご時世、『克己心』の醸成方法はスマホを活用すれば費用をかけず自身に適した手法を入手できるでしょう。さらに自己の問題解決には、スマホだけでなく国内外の書籍を読むことで『考える』ことを習慣付けることが大切だと思います。


 どうかあなたも不満があれば退社といった短絡的衝動行動に走らず、その不満に挑戦しマイナスをプラスに転換する『努力』をしてほしいものです。併せて人生航路で〝漂流〟しないよう今一度<生涯設計>を明確にすることをお勧めします。
 その上で目標に向け、昭和一世がオイルショックを切り抜けたのと同じくアフターコロナのインフレの荒波を乗り越えるよう頑張っていただきたいと思います。


 では、今週もお元気で。ありがとうございました。



【参 考】 👉 「ヨガの有名なことば」 Ⅰ.I imagine it (私は想像する)
                     Ⅱ.I think it (私はそう思う)
                     ⅲ.I believe it (私はそう信ずる)
                               Ⅳ.I live it (私はその通りになる)
 


❒ 社員研修講師『人材教育研究所』  (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『管理者研修』 (334) 「命令・指示は首尾一貫させ 部下との相互理解を」

ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんにちは。減量経営でどこの組織も委託化などでスリム化が図られている現在、要員管理面で管理者が創意工夫している職場では、コミュニケーションのあり方一つをとってみても〝あるべき姿〟どおりには中々いかないものです。


 たとえば、仕事の「命令・指示」を出すということは、部下という人間への働きかけです。期限までに仕事が完遂されたとしても仕事の〝出来栄え〟に差がでてくることもあり、必ずしも管理者が期待する成果が現れるとは限りません。


「俺がそこまで説明しなきゃ、お前は分からんのか !!」と言うのは、上司の勝手かもしれません。「俺とお前の仲だから、そこまで言う必要はないだろう」と高を括っていると問題を生じることもあるでしょう。


 かつてはツーと言えばカーだった夫婦間が〝理想〟となりつつあるご時世です。職場では以心伝心を期待すると、<誤解・曲解>を生む要因ともなりかねません。『話し方』に無関心ではいられません。
 そのため、命令・指示を良く理解させるためには、部下にそのことを〝質問〟させたり〝復唱〟させたりするなどしての「相互確認」が必要となります。 


 普通命令・指示を出す場合には、組織全体(職場のチーム)と特定の個人にその対象が分かれます。また業務内容によっては、文書(社内メール)にした方が良い場合と、口頭で命令した方がいい場合とがあります。これらの使い分けを勘案する必要性も出てきます。


 命令・指示で注意することは、『コトバ』の遣い方です。そのため、言葉にも無関心ではいられません。したがって働き方改革が求められるご時世、管理者がいくら多忙ではあっても仕事を命令・指示する際にはただ伝えるだけでなく、更には部下への<動機づけ>を勘案する場合もあるでしょう。


 いずれにしろ命令を与える際には、仕事を進めるのに必要な事柄は、間違いなく部下に伝える必要がある。大切なことは言葉を出し惜しみせず、伝えるべきことはキチンと話さなければいけません。


 命令・指示は、詳細既述した<ビジネス文法>とも言える「6W3H」を使い、漏れなく首尾一貫させるよう心がけたいものです。そうでないと、管理者が考えているような仕事の成果は中々得られないものです。


 最後に、企業によってはイントラネットが構築され部下との接触する場が減ってきている現在、命令・指示を与える時は、『部下指導・育成』の貴重な機会でもあります。命令は正しく伝え、相互理解を図りましょう。


 では、また次回です。ありがとうございました。



 『仕事で行き詰まり悩んだ時は 家族の明るい笑顔を思い出そう』 (松木 錠)



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』  (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『話し方研修』 (267) 「話は 常に揺れ動く 聞き手の心理に対応して」

ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 おはようございます。あなたは次のような経験をお持ちじゃないでしょうか? 


 突然トップに呼ばれ所感業務である特約店との「サービス懇談会」の今後の在り方について意見を求められたとします。あなたは日頃考えていることを話す。その時あなたの頭にある考えの何%が表現できるでしょうか。
 仮に準備をしていたとしても『言葉』に音声を付して口から100%出てくるとは思えない。朝夕礼での「3分間スピーチ」を想定し実験するとご理解いただけるのですが、良くて80%としましょう。


 では、社長はあなたの話を100%受け止めるでしょうか。社長も色々考えながらあなたの話を聞いているかもしれない。ときには資金繰りなど他のことが頭をよぎる。「エッ、君今何て言った? もう一度話してくれないか?」
 しかし、聡明な社長のことである。あなたの話の90%を受け止めたとします。ということは、80%×90%=72%ということになる。


 つまり、管理者であるあなたの100%の考えは、コトバに音声が伴い口をついて出ると社長には72%、約7割しか伝わらないということになる。これは職場の部下との間でも同じです。  
 したがって、管理者は「命令(指示) ⇄ 報告」の場面だけではありません。部下との齟齬をなくすためには繰り返すだけでなく、<質問する・させる、復唱させる>ことで「相互理解」を図ることが肝要な事と言えます。


 それだけではありません。人は「十人十色」です。お釈迦様は『人を見て法を説け』と言っている。職場の部下は、性格だけでなく<能力・人生観・価値観>も皆違う。
 また、前にも申し上げた通り聞き手に共通する「本質(心理)」もある。これを考慮しないと話の効果は上がらない。クレー射撃でいえば、標的が動いているにもかかわらず的を見ずにむやみやたらと銃で射撃していては、いくら散弾銃でも当たるわけがありません。


 部下の心理もこれと同じで常に揺れ動いている。的を見定めない話は聞き手に入らない。このことに気を配らずに、十把一絡げ(じっぱひとからげ)にすると、せっかくの話が「馬の耳に念仏」ともなりかねない。日常部下との接触では、ここに『人間関係維持』のヒントがあり軽視できないように思えます。


 では、また次回です。ありがとうございました。



❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『話し方研修』 (266) 「話の効果を上げるには <T・P・O>にも配慮しよう」

ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんにちは。依頼・交渉事の場合だけでなく、職場でOJTとしての「注意」はその場その時を捉えて行うのが効果的ですが、『忠告』する場合も内容によっては<場作り>に気を配ることが必要でしょう。


 ときに、昔から『襤褸(ボロ)をまとえど心は錦(にしき)』というが、ビジネス現場にどの程度通用するのでしょうか。
 その点『馬子にも衣装 髪 かたち』と言われるように、<外面的態度>の一つである服装も含めた〝立場〟をわきまえて(身分相応)の「身だしなみ」の点検も必要なことです。


 加えて話し手は話の効果を高めるために、優れた「演出家」でもなければなりません。ベテランのセールスパーソンは、ネクタイ一本の柄や色にも気を配る。相手の服装の好みを調べて相手に合わせることもある。セールスマンにはショーマンシップが必要だと説いた販売指導者のエルマンレターマンは次のように言っている。


「ショーマンシップはドラマである。記憶させるものである。アイデアそのものでなくアイデアを示すやり方である。同じアイデアでも、優れたショーマンシップの利点を付け加えることによって、それは興奮に満ちたものになる。ショーマンシップが無ければどんなに優れたアイデアでも死んでしまうであろう」


 確かに、売り手は自分で台本を書き演技をし演出をする。そうしてお客を楽しませながら販売というショーをリードしていく。セールスマンはライターである。また、タレントでありプロドュサーの一人三役である。彼は筋書きを練り、作戦を立て演技を効果的に展開する。


 それだけではありません。主婦が夕食の支度で天ぷらを揚げていて目が離せないかもしれない時間帯に、無遠慮に電話セールスをかけてくる人がいるが、ハッキリ申して下手ですネ。
 交渉事の上手い人はゴールデンアワーを狙います。相手を見て絶好の時と場を選びタイムリーなインタビュウーを行う。


 話しを売り込むためにも、最も有効な条件をつくる。効果を消すようなマイナスの条件を消してプラスの条件に切り替えていくのが演出の腕前。背景に滑稽な漫画を描き、喜劇に相応しい舞台をこしらえておいて名優に、「サーッ泣かせる悲劇をやってくれ!」といっても無理でしょう。


 葬式というものは、普通いとも厳粛に執り行われるべきものです。と同様に、おしゃれのコツはTPOにある。つまり、<時・場所・状況>によって服装を換えることだといわれている。これも一種の演出です。
 プロポーズをする場合でも、電車の行き交うガード下より夜空に星のまたたく公園のベンチで愛の告白をした方がムードが上がり効果があるというものです。


 説得・交渉の場合も同じです。環境や場面の条件を考えに入れ、その話し合いに相応しい雰囲気を作り上げ、こちらの話しを聞きやすく受け入れやすくする。これを「場づくり」とよんでいます。
 話には目的があります。その効果を上げるには、場づくりをはじめとする<T・P・O>にもできれば配慮する余裕を持ちたいものです。 


 では、今週もお疲れ様でした。大型連休を視野に入れて良い週末をお過ごしください。ありがとうございました。



❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『話し方研修』 (265) 「たかが挨拶 されど挨拶」※ 再投稿

【2022年09月22日 記事紛失 再投稿】


ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 こんにちは。話し方における「挨拶の働き」とその方法について申し上げてきましたが、本来は「管理者教育」の中で『人間関係論』の視点から採り上げる内容を若年層にもご理解頂けるよう砕いています。


 ネットコミュニケーションが定着した頃、ある管理者が嘆いていた。出勤しても朝の挨拶も碌にせず席に着き、パソコンを開いて黙々とメールを始める。終業時刻が過ぎるといつの間にか消え去る部下がいると。それは何故だと思います? 
 ここでの問題提起として管理者の「広義のOJT」の一つである『職場風土の把握・形成』があります。


 職場では挨拶が碌に出来ないと、無礼な奴と受け止められがちです。「アイツと挨拶するのは、俺(アタシ)のプライドが許さない。アイツがしてこない限り俺(あたし)は死んでも挨拶などしないぞ ‼」と〝決意〟するのは、かつて井戸端会議が盛んだった当時の隣近所の奥さん同士にもあったと聞いたことがあります。
 『人の本能』とも思える<ジェラシー・エンヴィー>渦巻く世の中と同じで、今に始まったことではないでしょう。職場でも実際にあるとしたら一考の余地があるように思えます。


 ときに、相手を大事にすれば相手からも大事にされるのは当たり前のことです。その一つが先日来申し上げている朝の気持ちの良い「挨拶」です。相手から尊敬はされずとも関心を示されて怒る人間はいません。親を無視する我が子は我慢できても相手から無視されるから不快感を持つのです。ある心理学者が次のように言っている。


 「お互いに挨拶を取り交わしている仲というのは、無言の契約書を結んでいるようなものだ。何かあったときには、私はあなたを応援しますよ、と言っているのと同じです。挨拶の無い人間関係は、その契約書が無いから応援してもらえるかどうかもわからない。家庭でも職場でも」と。


 そこで、あなたが仮に挨拶をしないタイプであれば、今日からお帰りになったら疲れていても「ただいま⤴」と言って玄関の扉を開けてみて下さい。同じ言うにしても「今帰ったぞ↓」ではダメです。「イヤー、今さらあの女房にですかネー?」 その通りです。


 ある若いお父さんが「挨拶の必要性」についての話を聞いて共感し、家へ帰った時ぐらい挨拶をしようと早速実行してみたそうです。ご主人の声を聞いた奥さんが部屋から飛び出してきて「アラッあなた、どうしたの。今日は酔ってんの?」と、いぶかしげに言ったという。
 「バカヤロー、俺は酔っちゃいねーよ」と照れくさげに答えた。
 その後食事をしていると奥さんがポロッと「あなた、さっき〝ただ今〟って言ったけど、いい言葉ネ」、こう言われたそうです。


 その様なこともあり、無口なその人も帰宅すると「ただいま」の挨拶だけは言えるようになったそうです。いいですネ。これでいいんですよ。どっからでもかかっていけば。難しい問題ではありません。その気にさえなれば。関心を示されて不快になる人間はいません。


 前に「管理者教育(№186)」でもハザードランプを例に挙げ申し上げた通り、人は無視されるから腹立たしく思うのです。職場での挨拶は「礼儀作法」とか「ビジネスマナー」云々の話しではありません。「組織メリット」を発揮するためにも大切なことです。
 <たかが挨拶 されど挨拶>です。上司・先輩であるあなたのお考えはいかがでしょう? 


 シルバーウィーク後半の3連休はまたもや「台風」の襲来を心配するようです。期末、期始めを控えての3連休は、台風の進路から外れれば「忙中閑あり」という方もおいででしょう。お金をかけずに貴重な時間を活かす良い機会だと考えます。
 たまにはスマホから離れ、「思考力」の涵養および「創造力」の発揮を目途に、〝読書三昧〟にふけってみてはいかがでしょう。
 では、連休明けにまた遊びにお越し下さい。ありがとうございました。



【読書嫌いの方 or お忙しい方向け  ⇨「 自己啓発用DVD(レンタルビデオ)」のご案内】


  👉 1.洋画『十二人の怒れる男』(ヘンリー・フォンダ主演)
          ※ 説得の進め方の視聴覚教材
  👉 2.邦画『八甲田山死の彷徨』(高倉 健、北大路欣也主演) 
       ※ リーダーの在り方(「ワンマンワンボス原則」外れ)の視聴覚教材



❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・