『管理者研修』 (430) 「世代を問わず 食べたい時が 旨い時」
(2020/03/07 06:00 投稿分)
【リンク修正 記事補充】
ID:8559fx
こんにちは。バブル時代では病弱な父親を抱えた女子(性)社員が家計を助けるため定時退社後バーやキャバレーでホステスさんとして働くことがレアケースでもあったものです。
こうした場合サイドビジネスは、二重就業規則違反であり就業規則に抵触するため、事情があっても上司は黙認できなかったことでしょう。その点「働き改革」が提唱される時代、御社の就業規則では副業・兼業が現在どのように扱われているのでしょう。閑話休題。
とにもかくにも組織は一丸となって「衆知(できれば英知)」を結集し、先行き不透明な時代を乗り切ることが求められます。そのためには管理者は理想を掲げ、映画のタイトルではないが「明日に向かって生きる!」ことが〝あるべき姿〟です。
かつては、リーダーが『笛吹けど部下は踊らず』と言われたが、現在は「笛を吹かずに邁進する」責任感旺盛な管理者がおいでだと聞きます。
例えば、部下への「残業命令」です。働き方改革が問われるご時世を勘案すると、部下は勤務時間内は〝目一杯〟職務に専念しなければ『労働学説』によっては労働違反となる。残業は、親の介護など正当な事由があれば<緊急時・非常時>などの状況を除き、依頼型命令ではあってもやんわり断ることもあると思えます。
そうしたことから、本来は部下に任せるべき業務を管理者一人が抱え込み、残業の上限規制がかかるご時世とはいえ、ヒッソリとした事務所で処理することを余儀なくされるケースもあるでしょう。
ただ、これが恒常化すると、職場の核である管理者が肉体面だけでなく精神面での健康疾患に陥ることが危惧されます。
したがってSNS時代のOJTは、組織・管理者・部下本人のメリットを今一度洗い出し、会社を進歩・発展させるためにも、伸びる可能性を秘めた社員を指導育成する<機会と場>を〝意図的〟できれば計画的にに創り出す必要があると考えます。
昔から『食べたい時が旨い時』と言います。お酒にしても「飲みたい時が美味い酒」です。だからといって勤務時間中にむやみやたらと飲みたくなるのは問題です。禁酒は故人となった斎藤茂太さんのような専門ドクターのいる医療機関で、ニコチン中毒を解消したいのであれば禁煙外来へ通院し保険適用で治療を受けることができる時代です。
しかし、心からお酒も煙草も止めたいのであれば最終的にはいずれも本人の『意思』が決めることです。
OJT
この「何々したい」という気持ちを『欲求』と言います。行動を引き起こす<源>です。
OJTが本来業務である管理者が一所懸命実施しても、部下がその気にならなければ〝一人相撲〟に終わります。
例えば、「学びたい」という必要性を感じていない部下に教える場合です。受け入れ態勢の出来ていない部下には、たとえ管理者が相手(部下)のためにと考え善意から指導したとしても、部下は受け入れ態勢が出来ているとは限りません。
管理者がシャカリキになって言えば言うほど、部下は黙って聞いてはいるものの、その内心が「そうしたことは俺は未だいいっすヨ。これ以上業務知識を習得し技術・技能を体得するのは勘弁してください」では、「暖簾に腕押し」、「糠に釘」となる。これでは管理者の行為は徒労に終わる。
したがって、部下指導の効果を上げるためには、部下の内面に刺激を与え〝欲求喚起〟を図り『行動化』のレベルまで引き上げることです。自社の組織が瓦解せぬよう<伝統ある灯り>を絶やさずに次世代へ引き継ぐことが、管理者に求められる使命・役割とも思えます。
効果的な部下指導を行うには、先ずは「仕事力」を高める重要性を部下に理解・納得させ、次に「具体的行動」への<欲求喚起>を図ることが肝要なことです。
そのためには、管理者の意図する考え方と「同じ土俵」に部下を上げることへの『機会創出』を、本では学べない管理者ご自身の「貴重な経験」に照らし合わせ<創意工夫>することがあっても良いのではと考えます。 そのためには・・・・・・。
企業・団体での部下指導・育成の必要性はどなたも異論はないと拝察します。しかし、その実際となると<企業体質・職場風土>もあり部外者には分かりません。
でも、どうなのでしょう?
あなたの属性は全く存じませんが、企業によっては世間でいうところのマイナスイメージの片道切符の出向・転籍も待ち受けているかもしれないご時世です。ベテラン社員のあなたのお考えはいかがでしょう? (タイトルを替え次回へ)
では、明日は春分の日、彼岸のお中日です。今日あるのはご先祖様のお陰と感謝して牡丹餅でも食べながらのんびり過ごしてはいかがでしょう。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・