『管理者研修』 (399) 「部下個々人と 話し合う場を 意図的・計画的に設けよう」
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寺子屋ラッキー
こんばんは。
さて、サラリーマンは、たとえ上級管理者であっても会社での不平不満を多少はお持ちだと思います。それでも社外者ときには運命共同体である配偶者など他人に愚痴 (グチ)を聞いてもらうだけで心の重荷は、解消せずとも軽減するものです。違いますかね?
これを心理学では「カタルシス(浄化作用)」といいます。カウンセラーをはじめ宗教家あるいは大道易者並びに占い師なども範疇に入るでしょう。
大手社員研修会社が「人材派遣業」に進出し経営主体となって20年、派遣社員をはじめ嘱託社員・契約社員、パート、アルバイトなど雇用形態が複雑化している現在、職場リーダーには職場マネジメントの「人の側面」に配意すべき事項が求められるため、ご苦労の多いことと拝察します。
管理者が忙しいのは分かりますが、半年に1回30~60分を目途に都合をつけて、人材育成の対象となる社員だけでも自己の<能力開発>をどのように考えているかの<希望・欲求>について、一対一でじっくり話し合うことをお勧めします。また認識欲求の観点から部下も、管理者であるあなたに聞いていただくのを待っていると思えます。
しかし、これが簡単そうで実施にするとなると難しいものです。ポストの数が限られている現在、部下の数が「統制の限界」を超えていることもあるでしょう。それでも年度初めに計画化しておけば、そのための時間捻出ができないとは思えません。
でも、どうなのでしょう? 仮にあなたが管理者であるならば、部下の<指導・育成>を狙いとした場合の「仕事の与え方」も同様です。<意図的・計画的>におこなうべきであり、行き当たりバッタリではいけないように思えます。しかし実際には、無計画な上司もおいでのようです。部下指導にも業務と同じく「目標の3原則」を適用したいものです。
ただし、テレワークが導入される前から上司より可処分所得の多い若い人は、たとえ上司が部下を思って身銭を切るにしても、時間外での拘束を好みません。何らかの理由をつけて断るきらいがあります。
したがって、〝ノミュニケーション〟ではなく、「忠告の仕方」でお話したように就業時間中に職場(別室・会議室)あるいは喫茶店で当該部下と一対一で対話できる場を設定してはいかがでしょう。ただし、お説教にならないようあくまでも聞き手(部下)中心の話し合いになるようにしたいものです。
なおこの先問題提起しますが、時間と場合によってはお金を投資しての社員教育(研修)の<究極の目的>は、社員の<知識・技術(能)・態度>を向上させ、企業としての収益を上げゴーイングコンサーンに寄与するものです。
ここで申し上げたことは、部下の「モティベーション」を上げ、部下への「説得力」を高める一助とするためにも必要なことだと考えます。
では、紅葉狩りも週末がラストチャンスのようです。今週もお疲れ様でした。またお越しください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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