研修講師 『期待される管理者となるために』

皆さんこんにちは! 寺子屋『ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

【管理監督者シリーズ】 『部下後輩 指導のヒント』 (34) 「人を動かすスキルは人の本性を理解してこそ技能となる」

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 こんにちは。今日は「秋の深まりを感じる日」と言っても違和感のない暖かさです。現場作業の方には助かるように思えます。


 さて、戦後間もなく当時の通産省の肝煎りでアメリカから入ってきた教育訓練方法に、「MTP」と「TWI」がある。仮に、あなたが人気国家試験「社会保険労務士」を受験するとしたら、一般常識の記述対策として覚えなければならない用語です。 


 「MTP」(Management Training Progra 研修)は管理者向け、「TWI」(Training Within Industry訓練)は監督者向けとなっており、現在でも導入している企業はあります。いずれも、国から移管された民間の指導機関がある。「TWI」は、あなたがお住まいの県の外郭団体「職業能力開発協会」へ問い合わせても教えてもらえるでしょう。
 それよりも関心がある方は、ネットで検索し導入経緯などの詳細を勉強するのもよいでしょう。


 「TWI」は、生産現場の監督者向けとなっており、<仕事の教え方><改善の仕方><人の扱い方><安全作業のやりかた>の四部から構成されている。


 「TWI」における<人の扱い方>については、人間関係を良くして部下に協力してもらうための技能のことである。何と言っても『行動科学』発祥の地、言語が違えば宗教も異なる多民族国家アメリカである。いろいろ研究した結果編み出された技能である。


 国民性は違っても、日本の事務・技術系職場の「監督者」であっても参考になることは多々あるはずです。
 この技能を参考に部下と接していれば職場の業務は円滑に流れ、職場の問題も未然に防げ、仮に問題が発生しても上手に処理するための参考とすることができるでしょう。


 でもどうなんでしょう? 経営資源としての<人>は〝自尊心の塊〟でありエゴイストかもしれないが、血の流れた『人間』である。女工哀史の時代とは違い、「道具」でもなければ「設備」でもない。これはアメリカ人も同様である。


 それなのにTWIでの<人の扱い方>とはどういうことでしょう。翻訳の表現が良くない。内容は良いはずだが、人を物扱いするイメージがして抵抗を感じる。
 そのようなこともありスマホ・SNSの時代でも、前回申し上げた「山本五十六」大将の言葉を熟読玩味する価値があると思えます。あなたはどのようにお考えになりますか?


 では、午後からも担当業務にお励み下さい。ありがとうございました。



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【管理監督者シリーズ】 『部下後輩 指導のヒント』 (33) 「人の本性に基づいた言葉には 説得力がある」

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 今晩は。日付が変わって日曜日となりました。


 さて、人前で避けるべき話題として<政治・宗教・思想>の三つがあり、強いて言えばこれに「上司の悪口」が加わることは、前に申し上げたことがあります。
 今回の投稿記事は思想とは何ら関係ありません。 
 スマホ・SNSの時代、人で言えば喜寿を過ぎた78年前の古い出来事です。1941年12
月8日未明に何があったかを新人類1期生以降でご存知の方は少なくなっていることでし
ょう。


 今日は日本とトランプさんのいる米国間での太平洋戦争が勃発した日です。ABCD(米国・英国・中国・オランダ)ラインの経済封鎖で日本が〝孤立化〟し、開戦すれば真珠湾またはアメリカ西海岸への攻撃があることは、アメリカ側に把握されていたことは聞いたか本で読んだ記憶がある。 
 昭和当時の著名評論家の講演会では、日本の行動(真珠湾攻撃)を誘い出すようアメリカに仕向けられたと聞いたこともある。


 日米開戦には最後まで反対していた一人にハーバード大学で学び米国日本大使館付武
官として、ワシントンに駐在経験のある山本五十六大将(戦死後称号元帥)がいる。米国の資源・工業力をはじめその底力を見抜いていたと伝わっている。
 山本大将の在籍した海軍は絶対命令の組織である。組織の命令には従わざるを得ない世界であった。不本意だったようだが、今でいえば本店所属から現場最高指揮官である連合艦隊司令長官に就任する。後、最高指揮官の中で唯一人の戦死者となる。


 開戦に当たり山本長官が危惧していたことが起きた。それは日本大使館員が内地からの宣戦布告の暗号解読に手間取り、米国への開戦通告が遅れたことである。そのため先制攻撃が不意打ちとして米国民の反日感情を煽り立て、ルーズベルト政権が経済面での米国民の不満の目を日本へそらすことになる。
 ビジネス社会と同じく精神力だけで戦えるものでないが、日本には「大和魂」があった。一方米国には「ヤンキー魂」があり敗戦を迎える。


 ときに日本軍隊は「上官の命令は天皇陛下の命令だと思え ‼」といった特殊な世界であった。同じ階級でも先任将校(部課長級)が幅を利かし、下士官(係長・職長・主任・班長級)も同様だったと聞く。そうした組織を賛美するつもりは毛頭ありません。
 ただ、日露戦争の日本海大海戦に勝利したこともあり、海外からは日本海軍が強かったのは、士官(将校)よりも下士官が強かったからだと評された。


 1951年下半期第26回芥川賞受賞者に小説家阿川弘之氏(文化勲章受章者)がいる。前に月刊『文藝春秋』巻頭随筆を連載していた。エッセイスト阿川佐和子さんのご尊父と言えばあなたもご記憶でしょう。阿川さんのお話では、無論の事全てに当てはまる訳ではないが、海軍士官には〝ユーモア精神〟があったそうである。
 そのエピソードを講演CDでお聞きしたことがある。そのようなこともありブログで
も「サラリーマンは厳しいビジネス環境に置かれても 笑い飛ばせる余裕を持とう」と題して記事を更新したことがあります。


 「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」の標語のある海軍には『次室士官心得』があり、ビジネス現場でも参考になると思えるものがある。


 将棋好きだった山本五十六の人物評価は人様々分かれるのは当然として、文末に記した『男の修行(五戒)』のほかにも次の言葉がある。とりわけ〔その1〕がつとに知られている。


 私も若い頃某短期大学主催のビジネスマン対象の公開セミナーで担当講師からご教示頂きいたく感銘を受けた。ただ、〔その2〕および〔その3〕があることを知ったのは、だいぶ後になってからです。 あなたもご存知かもしれませんが、平成生まれの方もおいででしょうからご参考までに記載します。


〔その1〕 『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動か
      じ』
〔その2〕 『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず』
〔その3〕 『やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず』 


 ここで申し上げたいことは、教科書にも載らない軍人の言葉だから時代にマッチせず役
立たないと〝先入観〟で決め付けずに、何が言われているかの<真意>を捉えることが肝
要だと考えます。<人の本性>に基づいた言葉には『説得力』があるからこそ名言として未だに語り継がれているのでしょう。


 何事も知ると出来る(た)は大きな違い。リーダーの先輩としての実践的言葉は、管理者が日頃の『部下指導・育成(OJT)』面での「役割行動」を振り返る参考になると思います。
 人には男と女それぞれに性(さが)があるが、ここに掲載した名言は男女いずれの管理・監督者を問わず通用すると考えます。


 では、良い休日をお楽しみ下さい。ありがとうございました。



【参 考】 『男の修行(五戒)』(同じく山本五十六の言葉)


      『苦しいこともあるだろう
       云いたいこともあるだろう
      不満なこともあるだろう
      腹の立つこともあるだろう
      泣きたいこともあるだろう
      これらをじっとこらえていくのが
      男の修行である』


                                    以 上
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【ブログ話し方教室】 『部下後輩 指導のヒント』 (24) 「知に働けば角が立つ 情に掉させば流される」

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 こんばんは。令和時代に入り初めての師走に入りバタバタと慌ただしくなってきました。当ブログも新年度入りした4月にムラゴンさんへ開設し早くも8カ月が経過しました。
 何とかブログ操作にも慣れてきました。そこで、私にとっては限られたお客さまである「リピーター」のあなたへ遅ればせながら 【改めてのご挨拶】を申し上げることとしました。


 ネットコミュニケーションの時代、ブログ数は諸外国と比較しても日本が一番多く450万、アクティブブログだけでも350万あると言われています。そうした中で、『ライフワーク』の一環としてブログを開設し、先月で通算12年目に入りました。開設当初からブログは単なる日記ではなく、<主義・主張の場>と捉えています。


 これまで「公開範囲」を限定したことはありません。が、それ以外の設定は保守できないこともあり、勝手ながら全て拒否設定としています。そのため〝足跡〟は残らず、限られた訪問者数はサイト側の〝アクセス解析〟で日々把握することはできても、その他についての情報収集は全くできず『層別』もできません。


 そのようなこともあり、数少ないリピーターにマッチした記事を投稿できないことに加え、写真はおろか絵は愛犬の画像以外は1枚も無い殺風景な当ブログへお立ち寄り頂いているあなたには改めてお礼申します。この先も従来の延長で続けていきますので、よろしければお手すきの時遊びにおいで頂けるようお願いいたします。



 さて、当ブログへは最近になってお立ち寄り願っている方もおいでと拝察します。そこで今回は、若干切口を変えこれまでの復讐を兼ね申し上げます。
 当カテゴリでは、職場での『話し方』の必要性を当初から〝テーマ〟としています。上手な言葉で流暢に話すテクニックは、一部触れたことはあるものの、その道の専門家の著書に譲り対象外としています。


 業種・業態により一概には言えないものの、現在はパソコン・携帯電話を抜きに仕事は出来ません。そのため某研究所の定期的なアンケート実施結果を見ても、『対人コミュニケーション』の希薄化が危惧されているようにも思えます。
 たとえば、事実かどうかは知らないが、就業規則の有無は別として退職届を上司へ突然メールで送りつける、あるいは上司への仲人依頼にもメールを使う人がいると聞いてから何年になるでしょう。


 話すことは『社会生活の基本』であり、避けて通る訳にはいきません。ですが何事も「知ると出来たは大きな違い」。一部とは言え、挨拶も碌に出来ない若い方を見ていると、将来部下をもった時あれでやっていけるのかな? と「大きなお世話」と分かって いても余計な心配をする事があります。


 誰もが物心ついてから、道具としての『言葉』を使い不自由なくしゃべっているが、学校生活と職場生活とでは違います。


 前回【ブログ話し方教室】(23)でも申したとおり、「人は群棲動物]であり、一人では生きてはいけません。
 したがって、ビジネスパーソンがスペシャリスト・ゼネラリストまたは現場第一線部隊長を目指さず、〝価値観の多様化〟でその他の道を選ぶにしても、サラリーマン人生で<自己実現>を図るには人の協力を得る必要があります。そのためには、職場での『話し方』に意識を向けることが肝要だと考えます。


 職場では、枕草子の清少納言の言葉を借りれば、〝いとにくし〟と思えることがあっても不思議ではありません。夏目漱石の『草枕』の冒頭で「知に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」の書き出しで始まることは、高学歴化したスマホ世代の方でもおそらくご存知のことでしょう。


 諺にも『一事が万事』とある。ことほど左様にビジネス社会は、理性だけでは通用しないことは言うまでもありません。そのため、相手(上司・部下・同僚・先輩・後輩・お客様)の感情面に目を向ける必要があるでしょう。


 とにかく人間は「感情の動物」であり、「自尊心の塊」と言っても過言ではないと考えます。このご時世を勘案すると〝夫婦間〟でも配偶者同士お互いに意識して油断せずにいたいものです。このことは別カテゴリ「管理者研修」の視点からも取り上げており、この先も続けていきます。よろしかったら遊びにおいで下さい。お読みいただきありがとうございました。では、また。



【『ハッピーブログ』再開のご案内】
 始めまして! 今日Yahoo!ブログから他へ引っ越しました「寺子屋ラッキー」の妹の<ハッピー>と申します。姉のブログと違い、単なる「日記」です。
 投稿者である飽きっぽい奥さんの都合で中断していましたが、来年からは、月に1回を目途に更新してもらう予定です。よろしかったら覗いて見てください。よろしくお願いいたします。〔12月5日(木) 12時53分〕


(ブログタイトル): 「陽和佳のブログ 『 ハッピーとの散歩』
(URL)


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【管理監督者シリーズ】 『部下後輩 指導のヒント』 (32) 「(続・続)再度<寅さ ん>に学ぼう」

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 こんばんは。あなたの帰宅時刻には、だいぶ時間が早いようですが、失礼します。


 あなたは、たった〝一言〟で別れてしまった恋人同士の話を、お聞きになったことはおありですか?
 この世で最もとは決めつけないものの、<良い人間関係>である筈の夫婦でも「何よ聞
いてりゃ偉そうに! 碌な甲斐性も無いくせして、あなた一人が男じゃないわ !!」と言って、ご主人に殺された奥さんの不幸な話をテレビが報じていたのをご記憶ですか?


 令和元年の今年も押し詰まってきましたが、12月になるとそろそろ「忠臣蔵」がテレビで話題になります。学校では教わらなくても赤穂浪士で有名な、浅野内匠頭の刃傷事件ならご存知でしょう。塩田で藩の財政が豊かだった赤穂家お家取り潰しの引き金となった事件です。


 名門家旗本(徳川家エチケット・マナーの指導役)吉良上野介は地元では名君とも伝わっているようです。お芝居では上野介の〝いじめ〟に遭い「礼儀も知らぬ赤穂の鮒 フナ侍が ‼」と罵倒された言葉も要因の一つと言われている。赤穂家がお家取り潰しにあったのは歴史的事実だが、真相は〝謎〟です。


 話をビジネス社会に戻します。人間にとって非常に大切なものの一つとして<プライド>があります。昔から『一寸の虫にも五分の魂』と言われている。これは、職場で働くあなたの部下たちにも当然言えることです。


 プライドとは何か? 「そのような〝つまらぬ〟ことで悩むなら、プライドとやらをここへ出して見せて御覧なさい」では、悟りを開いたお坊さんとの禅問答です。
 ここで申し上げることは、トランプさんの多民族・多言語・多宗教国家アメリカだけでなく、性別・年齢・職業を問わず万国共通と考えます。


 ビジネス社会でもトップの言葉でプライドをいたく傷つけられ(?)、会社を去った有能役員の話を聞いたことがあります。その後再就職することもなく家を売り払い、夫婦揃って米国へ移住し日本から送金される年金暮らしに入ったようです。


 かつて、大手商社のエリート課長が就業時刻過ぎ人気のなくなったオフィスで、執務中の課長の背後に回った部下にバットで撲殺されるという悲惨な事件がありました。これも課長に「お前の仕事ぶりは〇〇〇みたいだな」と何かにつけ言われていたのが、当該部下のプライドを傷つけたのが要因だったと、メディアが報じていた覚えがあります。


 課長は見込みある部下を〝鍛える〟つもりで言ったのかまでは、部外者には窺い知れま
せん。仮にそうだとして、部下指導上の必要性から<叱る>ことは、注意の前段階である、たとえ『忠告』であっても〝油断〟すべきでないと考えます。


 最近は、経営の神様であり叱り方の名人と評された「松下幸之助」さんと言っても若い方にはご存知ない人もおいでです。そのため補足すると、国民的歴史小説家である「吉川
英治」氏の言葉に『我以外皆師也』があります。
 そのようなことから参考にしたいのは、田所康雄も言っているではありませんか。「それを言っちゃ~おしめえよ」と。エッ、田所康雄をご存知ないですか? 
 「フーテンの寅さん」こと渥美清の本名です。


 寅さんの人気の秘密は、<関心>をもって人に声をかけることと、決して人を<無視>しないことでした。
 たとえば、挨拶一つにしても軽視すると相手には無視されたと受け取られることがあります。ハラスメントが問題視される現在これが要因の一つとなり、直近では訴訟にまで発展するケースもあります。


 そうしたことから、上司の一言でプライドを傷つけられ、当該企業の「人財」に将来なるかどうかは別として、新人が黙って職場を去っていくケースもあるでしょう。
 採用活動にお金と時間をかけ、短期間でも業務遂行上必要な<知識・技術・技能>をせっかく付与したというのに、組織内事情があるとはいえ勿体無いように思えます。


 このご時世、冬のボーナスをどこの会社でも支給するという訳にはいかないでしょう。
 そこでイントロに戻ります。
 仮に冬の賞与が支給されないとしても、少なくとも配偶者同士では、お互いに<思いやり>の気持ちを持ちたいものです。あなたはどのようにお考えになりますか?


 では、3回に亘る<寅さん>シリーズにお付き合い頂きありがとうございました。



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【管理監督者シリーズ】 『部下後輩 指導のヒント』 (31) 「(続)再度<寅さん> に学ぼう」

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 おはようございます。


 さて、人間は産まれた時から〝赤い糸〟で結ばれているといわれる。出会いの違いであって、お見合いにしても恋愛にしても、あなたはどこかで最良(?)の〝ベターハーフ〟と巡り合い、現在幸せな家庭生活を送られているものと拝察します。
 ただし、「夫婦は一心同体」とは言っても最近の離婚率の推移をみる限り、中には〝一生の不作〟だったという方が数多くいても不思議ではなく、とりわけネット社会になってから始まったことではありません。


 このように考えると、まさに人と人との<出会い>は不思議なものです。あなたにも「あの時あの『上司』と出会っていなければ、良くも悪くも今の自分はない」ということはないでしょうか?
 その点、ヒョットして自分の将来を大きく変える<出会い>がありながら、あなたの体調がすぐれなかったということもあったでしょう。そのため、不調時の「話し方」が相手に悪い〝第一印象〟を与え、自らそのチャンスを逸し幸運を逃していたかもしれません。これは、『神のみぞ知る』ということでしょう。


 たとえば、役者は〝目千両〟と言われる。アイドルグループ「キャンディーズ」がデビューする4~5年前、都内赤羽のストリップ小劇場(?)の幕引きをしていた俳優志望の青年がいた。


 ある日劇場の狭い化粧室を兼ねた控室で3人いた踊り子さんの中のベテランお姉さんが青年に向かって言った。
「あんたいい人だからハッキリ言うけどサ、気分を悪くさせたらごめんネ。いつも役者になりたいって言ってるわよネ。でもね、歌舞伎役者や杉良太郎が〝目千両〟なら、アンタの〝目〟はどう見ても〝目一文〟よ。役者には向かないようにあたしには思えるの。偉そうに言えた身じゃないけどさ、ホント悪いこと言わないからやめときナ。未だ若いんだからサ、他の道を考えてみたらどうかしら?」と助言してくれた。


 青年は舞台が跳ねてから自室に戻り鏡をしげしげと見たが、〝好意〟で言ってくれたことには間違いはなかった。いつしか〝あふる涙を片手で拭い〟「だが待てよ?」と思った。よ~く見ると親からもらった顔は確かに目は小さいが、決して相手に不快感を与える顔でもない。平均的日本人をやや下回る程度である。
 ふとテレビから流れていた水戸黄門の歌詞が脈絡も無く頭を過(よ)ぎった。「くじけりゃ誰かが先に行く 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて」。ここでへこたれたら負けだ。この逆境をバネにして更に頑張ろうと決意した。


 そこで、まもなく同劇場を辞めてからも「明日は檜(ひのき)になる」という『翌檜(あすなろ)精神』を捨てずに旅回りの劇団員となった。九州、四国、中国地方を巡りながら演技力向上のためにコツコツ努力を継続する。


 スマホが無かった当時のこと、東京に戻った時は演技力の糧とするため、あちらこちらの縁日・祭礼に出向き、露天商の〝バナナの叩き売り〟に見られる各種「啖呵売(たんかばい)」を幾度となく観察し研究する。『話芸』とも言える独特の口上、物言い、表情、仕草を頭に叩き込むことに余念がなかった。


 その間右肺摘出で2~3年間の療養生活を余儀なくされたものの初志貫徹。紆余曲折を経てやがて開花するチャンスが巡って来る。
 ある時テレビのチョイ役で出演していたのを山田洋次監督に見い出されヒットしたのが『寅さんシリーズ』。〝目千両〟のハンデを見事克服し、その後国民的俳優として「松竹の屋台骨」を担うこととなる。没後<国民栄誉賞>を受賞する。


 事程左様に人生における人と人との<出会い>は重大な意味をもっているものです。受動的印象は拭い切れないが、『人間万事塞翁が馬』です。
 そのようなこともあり、機会があれば挨拶を始め自己紹介、日常会話における「話しの働き」を振り返り、この先も新たな良い人間関係を公私ともに構築していきたいものです。


 今日から師走。休日でも出勤以外に国家資格取得受験で試験会場へ出向いている方もおいでの筈です。一発勝負の「たかが試験」とはいえ、サラリーマン人生を左右するかもしれない「されど試験」です。〝合否〟にとらわれず、日頃の自己啓発の成果がフルに発揮できるよう頑張っていただけることを願います。
 では、令和時代に入り初めての年末に向けエナジーを蓄えるため、今日も一日有意義にお過ごし下さい。ありがとうございました。



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