『管理者研修』 (358) 「職場の意思疎通を高める 管理者の話し方 四つの留意点」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。今月もお立ち寄りいただきありがとうございます。
さて、高度専門化した組織では研究所をはじめとして抽象度の高い組織内特有の専門用語が飛び交うことは何ら問題ありません。しかし、雇用形態が複雑化している現在、即戦力化が期待できる『経験者採用』の職場であっても分かりやすく誤解曲解を招かない話をするよう意識することは大切なことです。
伝えやすい話し方を身につけるとお客様だけでなく、部下とのコミュニケーションや上層部へのプレゼンテーションあるいは会議・社員教育など色々な場面で良い結果に繋がります。
属性を抜きにしても<理解度・経験度>が異なる部下に分かりやすく話すということは、一見やさしいようです。それでも新人・初級社員あるいは中堅・ベテラン社員などどの層に<焦点>を合わせて話すかとなると思いのほか難しいように思えます。以下の4留意点を意識することで分かりやすく正確に伝わる話になると考えます。
1.結論から話すようにする。
結論から先に話すことで相手に話す内容が伝わり易いと言われます。実際には意識し
ていても結論を先に述べる話し方は思いのほか難しいものです。しかし、会議・説明会・
報告会・発表会など限られた時間で話す場面では、意識して結論から話すように工夫する
ことも大切です。
2.簡潔に要領良く必要な情報だけを話す。
人に何かを説明したり伝えたりしている時に、話が本題から逸れてしまうことはあり
ませんか?
多くの情報を一度で相手に伝えようとサービス意識が過剰になると重要な情報が埋もれ
てしまい、結果として伝えたいことが上手く伝わらなくなる場合があります。
限られた時間内で本当に話したいことを伝えるためには重要な情報がどれかを意識して
話を〝刈り込み〟、簡潔に要領良くを念頭に心がけたいものです。
3.話す速さや間の取り方を考える。
話す速さは聞き手に合わせることも大切です。しかし、常に同じ速さで喋ると話が単調
になります。話すスピードを変えてみたり、間を取ったり、抑揚を付けたりすることで伝
わり方は変わってきます。
例えば、重要な話をする前後には間を取るようにして大事な部分をゆっくり話すように
することで、相手の理解度は格段に上がります。
つまり、話をする際には重要な部分を〝際立たせる〟ことがポイントなのです。
4.一文を短くする。
前にも申した通り分かりやすく話すためには、ビジネス文書と同じく一文を短くする
ことが効果的です。ブツ切れにならない程度に一文を短くすることで次の文を話す前に間
(ま)を置きやすくなるため、相手も聞きやすく感じることができます。
アナウンサーであれば一分間に300~350字が適切なのでしょう。しかし、忙しいご時
世を勘案すると職場では聞き手に〝もたついた〟感じを与えるかもしれません。一文が長
いかどうかの実際はご自分では分かりにくいと思います。スマホ・ボイスレコーダーを使
用すれば滑舌の良否をはじめ、話の構成および声の大小並びに言葉グセなど話し方の改善
点を多少でも<自己点検>できるでしょう。
したがって、オンライン業務では普段ご自身がワンセンテンスをどの程度の長さ速さで
喋っているのかについて、時には意識を向けてみることも無駄にはならないでしょう。
こうしたことに問題意識を持つのがビジネスパーソンとしての『実践的話し方』の一つ
と考えます。
では、旧盆で帰省予定の方は夏休みを有意義にお過ごし下さい。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
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