『管理者研修』 (349) 「全てを見よ。多くを見逃し、わずかな改善の継続を」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。上から目線のタイトルで恐縮です。理由は平凡なタイトルでは生成AIに他の社員教育機関の記事と誤認されるため付けた次第です。よろしければご覧下さい。
さて、管理者にはその真骨頂を発揮すべく<需要創造・顧客創造>が求められている現在、「問題意識」について再度意味付けしておきます。それは自分の仕事に関係している問題に対して、常に深く心を向け関心を持つという「態度」です。また、これを意識的にもつ〝クセ〟を部下にも習慣付けるよう指導することが大切です。
『問題』はその種類によって一概にはいえないが、普通は部下たちが日常行なっている自分の仕事に対して正しい見方をし、取り組み方をすることによって発見され、さらには改善にまでもっていくことが可能です。
このことは仮にあなたが役職者だとすれば、担当者だった頃自分一人では解決できない問題について、同じ職場の仲間たちと研究したり、上司に相談したりして問題解決したことを思い出して頂ければご理解いただけることでしょう。管理者の方は、その成果が認められたからこそ、今のポストに抜擢されたのではありませんか。
かつて日本的経営の三本柱に守られていた頃の役職者の中には慣習・惰性にドップリ浸かり、改善を図ろうとしない人もいたことでしょう。敢えてチャレンジせず、ジッとしていてミスをせず、大過なく過ごせば次のポストが待っている。しかし、こうした姿勢では、この混迷の時代を生き抜くことは難しいように思えます。
問題意識を持たない社員は一体何が原因でそうなったのでしょうか?
これも一概には言えないが、それは前述した〝慣れる〟ということが一因となっている場合が案外多いように見受けます。
では、どのような考え方で問題解決を図っていったらよいのでしょうか?
このことについて非常に役に立つ考え方があります。それは『全てを見よ。そして多くを見逃し、わずかな改善を継続せよ」という言葉です。
企業規模にもより一概には言えないものの、期待される管理者はご自分の仕事だけではなく、できれば会社全体の仕事について全てを知ることが必要でしょう。それは自分の仕事との関係を知るために、欠かすことができないことだからです。
少なくとも自分の仕事については、その「全てを知る」必要があります。そうすれば『問題』がどこにあるか、ということも非常にはっきりしてきます。次に、それらの問題点を評価し、<改善>のための本質を見極めることになります。これが『多くを見逃す』ということです。
次にはその中から本当に重要なことだけを、ほんのわずかでよいのですから、改善し解決していくことです。一度にあれもこれもというのは〝欲張り〟というものでしょう。「労多くして功少なし」とならないよう『パレート(80対20)の法則』に則り、<重点指向>することが肝要なことです。
社員各自がほんのわずかの改善をすれば、部門全体、会社全体としては大変大きな〝成果〟を生むことができるのです。しかもこれは時々思い出したようにやっていたのでは、あまり効果はありません。『塵も積もれば山となる』といいます。少しずつでもよいのですからこれを継続し、そのことを習慣化することです。
『継続は力なり』という言葉もあります。〝習慣化〟という武器(考え方)は、<仕事の改善>だけでなく、あなたの『能力開発』についても共通していえることです。
では、今日(今週)も担当業務に精を出しお疲れ様でした。気を付けてお帰り下さい。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師 『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を
達成しよう ‼」)
#マネジメント
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