『話し方研修』 (287) 「常に揺れ動く 聞き手の心理は 要所要所で 目を見て確認」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。家庭ではお母さんが「太郎ちゃん、何を〝キョロキョロ〟しているの。落ち着きがないわネ。お母さんに嘘ついてるの?。そうじゃないんならお母さんが話をしている時は、お母さんの目をキチンと見て話を聞くものよ。大人になって困るのはアンタだからね。お前の<悪い癖>だから気を付けなさい! 太郎はお利口さんだからお母さんが言っていることは分かるわよネ ?」と、母親は可愛い我が子の躾教育の一環として注意することもあるでしょう。
次に立場を話し手に変え、職場に置き換えてお話しします。
格言に「目は心の窓」があるが、孟子は「目は心の鏡」とも言っている。<好かれる話し手>になるには口元の笑みだけでなく、できれば目にも輝きを湛えたいものです。これは難しいことではありません。あなたの心が穏やかであれば、自ずと目の色にも表れます。
ですから、大勢を前にしての「スピーチの仕方」でも理由を付して申した通り、話し手は必ず相手を見る。その時の視線の配り方、目の置き所が大切になってきます。
同じく相手の話しを聞くときも視線をキョロキョロさせず、話し手の目に集中することです。といっても凝視するのはいけません。話が一段落してもじっと睨んでいては、相手も気味が悪いものです。
目を凝らすというのは、まばたきのない状態。緊張していることでもある。したがって、適当な自然なまばたきは相手に安心感を与えます。
かつてご指導いただいた大脳生理学研究者の聞き方のポイントをご紹介したことがあります。その一つに対話する際は「5秒見たら7秒はずす」つもりで、話の要所要所では相手の<目>を見ることを勧めています。こちらの言っていることを真剣な気持ちで聞いているかどうかは相手の目を見ていれば分かるものです。
お見合いの席でも同じです。自分が何を話すかに意識が集中し過ぎて、相手の顔を碌に見ないで話しを進めることほど失礼なことはありません。それでは相手の<心理変化>を確認することができません。
このことは一対一の場合だけでなく、大勢を前にして「スピーチ」する場合でも同じです。聞き手に好感を与えるためにも表情、特に目をイキイキさせて対話することにも意識を向けましょう。
ある舞踊家が、「舞の生命は目だ」といっていた。舞踊は身体の流動的な線の美しさ。その美しさを活かすものは顔の表情であり、その表情の決め手は踊り手の目だと言っても過言ではないでしょう。
昨晩今年初めての鈴虫の鳴き声を耳にしました。秋の来ない夏はない。現在登壇準備中の初秋と早くバトンタッチしてほしいものです。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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