『管理者研修』 (397) 「管理者は 仕事の管理と同じく 人の管理も」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。連休明けの出勤今朝もお疲れ様です。12月を控えてサラリーマンの「心の病」を耳にするようになりました。
さて、管理者にはマネジメント遂行では仕事および人の各側面で『多面的管理』が求められます。また、社内では職位が上がるにつれ気軽に相談できる相手が少なくなるのが普通です。
『人を使うは苦を使う』はいつの時代も変わりありません。仮にあなたが部下をもつ管理者であるならば、上級管理者と部下の間に挟まりご苦労が多いことでしょう。
前に「欲求不満行動」についてその具体例を箇条書きしたことがあります。『労務管理』面で部下への目が行き届かないと管理者は<監督責任>を問われる場合があります。
問題は消極的性格の部下の『病気への逃避』です。当の本人も気付かずにこじらせ、最悪の場合は自身を傷つけることもあります。
仮にあなたの部下が、急に口を利かなくなる。遅刻をするようになる。休みがちになる。反抗的態度を取るようになる。といった普段の部下とは仕事への取組み姿勢が違うと感じた時には、注意深く見守る必要があります。『精神疾患』に病んでいるかもしれないからです。
したがって、ケースによっては部下と話し合い悩みを訊きだし「障害事項」が分かれば手を打ち除去する必要もでてくるでしょう。
例えば「うつ病」あるいは「そう病」になっているかもしれないからです。これは「病気」です。身近に接していると部下の行動に異常を気付くかもしれません。管理者の手には負えない場合もあり、素人判断は禁物です。
仮に部下が「うつ病」にかかっているのに真面目な性格の部下を逆に「励ます」と、逆効果になると言われていました。
ただ、部下が受診したクリニックのドクターが内科医の場合、本人が正直に話すとは限りません。体調不良として投薬治療で済ますこともあるでしょう。したがって、上司であるあなたが見ていて精神的におかしいと感じたら、勤務時間内でも心療内科・神経科・精神科を受診するよう勧めその結果を必ず報告させることです。
それ以前にまじめな性格の部下の場合、上司に迷惑をかけまいと考えて無理をする。あるいは人事考課に影響することを危惧して受診を拒否することも考えられます。そこで、部下の話をよく「聴き」原因を把握し、原因に対し適切な手を打つことが管理者には求められてきます。
とにかく、職場での部下を一番よく知っているのは、身近な上司以外にはいません。部下との対面場面が減っている現在でも部下の『健康管理』、特に<精神面>に対しても労務管理面で配慮しなければならない難しいご時世です。
前に申し上げた広義のOJTの<リクワイヤメント>の一つである『生活指導』を含む人の絡んだ人事問題の処理は「問題解決の手順」を踏むのが理想です。しかし、部下の話を訊いて<原因を把握>できたとしても<障害の除去>は、管理者の裁量権外で判断が付きかねるケースも当然あるでしょう。そのような場合は上級管理者とも『相談』し早めに適切な手を打つことを考えたいものです。
【対話式AI】は職場で<働く人>の気持ちをどの程度代弁できるのでしょうか。AIに負けないようこの先も職場事例に焦点を当てブログ更新をしていきます。
では、今週は月次処理でお忙しいでしょうが、冬のボーナスに期待しお励みください。
ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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