『管理者研修』 (392) 「できれば避けたい アイデア・キラー・フレーズ」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。今回から『寺子屋ファミリー』に新しいメンバーとして「くま」が加わりました。妹の「ハッピー」と同じくお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。(寺子屋ラッキー)
さて、働く人はマンネリ化するだけでなく「現状維持」の姿勢をとるのは誰にもあることです。しかし、ゴーイングコンサーンとして企業が拡大・発展していくためには、社員が<創造力>を発揮し『現状打破』への姿勢が求められます。
では、部下が消費者の購買動機やイメージ調査などを研究し、新方法を提案してきたとします。そのような時「時期尚早」をはじめ上司が次のように言ったとしたらどうでしょう?
〇 キミはまだまだ青いな。そういうことはやってみなくても分かっているんだよ。単な
る思い付きじゃないのかね。先ずは足元を見なさい。
〇 それに近いことは以前にもやったことがあるが出来なかったよ。私は課長で君は係長
だ。私には経験に基づく知識・技術だけでなく〝閃き〟もあると自負している。君の提
案は私の経験則からしても無理だと言える。このご時世リスクを冒してまで上層部を説
得する覚悟があるかネ? 利口な君のことだ。よく考えて返事して欲しい。
〇 とにかくそういうことは今までやったことがないんでね。それより育休でメンバーが
欠けてる現在来年4月まで要員補充はないんだよ。一体誰がやるのかね?
〇 何を言ってるんだネ。ほかは知らんが、うちの規模ではそのやり方は通用しないよ。
考えてもみなさい。良くも悪くも結果責任は私にあるんだよ。簡単にゴーサインを出せ
るわけがないだろう。あまり私をイライラさせんでくれよ。現状を見なさい。現状を ‼
〇 きみは部門方針を理解していないんじゃないのかネ。今は花火を上げる時じゃない。
今は上半期の業務計画の未達分を絵に描いた餅で終わらせないよう検討実施することが
先だろう。君は僕を補佐する筆頭係長としてどう考えているのかね?
〇 チョッと待ちなさい! それは全社的視点で考えることでどうみても我々の問題外だ
ナ。それより他にやることがあるだろう。他に! 違うかね?
〇 ダメダメ現状をよく見なさい。時間の余裕がないだろう。いつも私が言ってることだ
が仕事は優先順位を付けてやりなさい。分かってるね!
〇 私はいいが関連部署がウンと言うまいよ。それとも君に合意を取り付ける自信がある
とでも言うのかね?
〇 うちの現状を見てみたまえ。ベテラン社員の穴埋めを派遣社員に頼っている現在、定
形外業務をこなせるわけがないだろう。ウンとかスンとか言ったらどうなんだい?
〇 上半期の決算予想が下方修正された現在は非常時とも言える。軌道修正にどこの部門
も懸命な努力をしていることをどう認識しているんだ。時期が悪いよ、時期が!
〇 私がこの仕事をして何年になると思う。現場が理論通りいくなら誰も苦労しないん
だ。自慢じゃないが〝叩き上げ〟の私のK.K.D.から見てもそんな甘い考え方じゃダメだ
ネ。もっと大人になりなさい。
〇 だから君は甘いというんだ。それをやるにはお金がかかりすぎるよ。会社をもてあそ
んでいるようで感心できん。頭を冷やしてよく考えろ。
〇 君の言いたいことは分ったよ。マ~考えておこう・・・・。席へ戻って仕事をしなさい。
などといった言葉を「アイデア・キラー・フレーズ」といいます。あなただけでなく、誰もが一度や二度は言ったことがあるのが普通です。上司には全社大としての<視点・立場>での考え方もあり、ごく自然に口にすることもあるでしょう。
「親の心子知らず」と言います。ですが、キラーとはいかにも物騒な表現ですが、管理者が多忙でも部下の創意を潰(つぶ)す言葉はOJTの観点からどうなのでしょう?(別途続く)
では、11月は「毎日がいい(良い)日」のようです。ちなみに申し上げますと、今日は語呂合わせで「いい(11)上司(14)の日」だそうです。各階層リーダーは、午後からも業務にお励みください。ご覧くださりありがとうございました。
【注】 ブログ内がいかにも殺風景なため、今回からトップにロゴマーク代わりのイラスト
「ジェットに乗って」を入れました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所 』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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