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『管理者研修』 (391) 「局面打開は ユーモアを解せる 心の余裕を持って」

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寺子屋ラッキー


 こんにちは。週明け早々遊びにおいで頂きありがとうございます。


 さて、あなたはこの10年間で腹の底から笑った記憶が何回おありでしょうか?
 「笑いは人間だけにある」と、哲学者ベルグソンは言いました。笑いが人間の特権とされているのは、可笑しさの分かるのは人間だけだからです。可笑しさとは知的なもので、大脳の発達していない動物には可笑しさは分かりません。


 会議で発言のため立ち上がった途端にオナラをするなど、いとも厳粛なときにヘマをやらかす。そうした矛盾に抑えきれない笑いを感じるのは人間だけです。人間の大脳機能には、そういうメカニズムがあるからです。


 イギリス人の手紙には、一箇所必ず笑いを誘うところ(ユーモアorウィット?)があると読んだことがあります。「ユーモア」は社交場のエチケットとされています。その実際は知りませんが、『ユーモア論』を勉強すると単なる笑いではなく大変難しいものと思えます。
 今日は「犬の日」ですが、『忠犬ハチ公』をはじめ聞いていて「仄々(ほのぼの)とした気持ち」になる話はユーモアのある話の範疇に入ると言えましょう。


 堅苦しい交渉の場でも、冷たい事務レベルの折衝を重ねるときにも、笑いの微風が漂うと話しは滑らかに回転していくものです。対話の中での笑いの効用にもいろいろあります。


 第一は、笑わすことによって相手の心の構えを解いてしまう
 緊張した空気を解きほぐし会話全体を和やかなムードに包む効果があります。
 第二は、笑いの煙幕を張って相手の「自己防衛姿勢」を緩和させる。
 その笑いにつられてつい相手の矛先は鈍ってしまうものです。
 第三は、笑いは間接攻撃の武器になることです。
 ズバリと言えば角が立つことはよくあること。風刺の笑いによって、相手の笑いの急所を衝くことです。
 第四は、状況転換を意図する働きがあることです。
 行き詰まった対話の空気も一発の笑いによって救われる。笑いはときにはピンチを脱出させる効果があるものです。


 以上のように笑いには色々と活用の仕方がありますが、ビジネスマンは駆け出しの芸人とは違います。冗談や駄洒落を連発し相手の機嫌を取り結ぶのはお奨めできません。


 とにかく依頼や折衝の場面で上手くいかないとイライラして目をつり上げてふくれっ面したり、話し合いが決裂するとすぐにカーッとなったりするような人はおよそユーモアからは縁が遠い。心にユトリがない人にはユーモアの味は解りません。<実践なき知識はゼロ>ですが、知識を習得したから出来るということではないように思えます。


 前に笑いを分類して紹介したことがあります。その中で一番難しいのが<ユーモア>です。単なる笑いではありません。これはその人の持ち味です。


 大統領選が確定したとニュースが報じています。トランプ氏は政権だけでなくパートナーであり同盟国の日本大使も含め人事の構想を練っていることでしょう。
 かつてアメリカの駐日大使は、日本へ着任早々のこと国際文化会館へ講演に招かれました。折悪しく雷雨のドシャ降りの日でした。
 そのとき大使は開口一番「お集まりの紳士淑女だけではなく、今日は雷雨にまで歓迎を受けています。私がそのライ・シャワーです」と切り出したそうです。


 コンプライアンス重視の時代、企業体質によってはややもすると外から改革を求められるご時世です。経営環境が厳しい時期だからこそ部下と協働する管理者は、ゴーイングコンサーンとして企業の維持・発展に貢献するためにも、ユーモアを解し局面の打開を図る「心のユトリ」をできれば持ちたいものです。


 では、大相撲中継も終わりましたので、これから本日のブログ更新をします。週明け早々遊びにおいで頂きありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所 』   (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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