『管理者教育』 (141) 「オンライン職場でも OJTは管理者の責務」 (その1)
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こんにちは。オリンピックテレビ観戦を堪能されておいでですか?
さて、「人は十人十色」であり、職場には色々な人がいます。その人たちは一人として同じではありません、年齢、性別、欲求、人生観、働きぶりなど皆違います。またある刺激に対する反応も様々です。しかもその人たちはみんな誰よりも「自分」が大事であり、自分に一番関心が深いのは当然です。
また、人間は誰しも「自尊心」の〝塊〟と言っても過言ではありません。このことは、私だけでなくあなたも例外ではないと考えています。
そのため人によっては、全ての行動を〝自分本位〟に考え、相手の立場や考えを無視する人も出てきます。部下の立場を考えない上司、上司の立場を無視する部下、当たり前のことを当たり前に行わない従業員などです。これでは企業の業績が良くなるとは思えません。
しかも職場の人たちは、自分たちが好んで作った集団ではなく、強制的に作られたフォーマルグループに属しています。会社の命令によって、好き嫌いとは関係なくできた集団です。
自然発生的にできた家族でさえも仲の悪い家庭はいくらでもあり、離婚は珍しくありません。いわんや対人コミュニケーションからネットコミュニケーションのご時世、ドライな人間関係の職場組織があっても不思議ではありません。
では、どうしたら人間関係が良くなり、仕事の能率も上がるようになるのでしょうか?
それは人間についてよく知ることです。また知ったことをもとにそれを実行することです。
考えてみますと私たちは学校教育で色々なことを学習してきました。研究者によると、仮に幕末にタイムスリップしたとすれば、「平賀源内」にも負けないだけの知識量があるそうです。
入社してからも職場内教育(OJT)により、これまでビジネス文書の書き方・話し方・電話応対・パソコン技術(技能)に始まり、業務遂行に必要な専門スキルなどずいぶん沢山のことを勉強し、身に付け活用しています。
これらを身に付けるためにはそれなりの時間をかけています。ものによっては何週間という短いものから中には何ヶ月、何年もかかって身に付けたものもあるはずです。そのため「対人関係能力」の重要性など学校教育では習得できないことを、管理者にはOJTとしてその任務が課せられているといえましょう。
ところで、ジェラシー・エンヴィー渦巻くビジネス社会に身を置くあなたは、これまで仕えた上役で記憶に残る上司が何人おいでか即答できますか?
おそらくあなたの<認識欲求>に応え査定を上げ、昇進・栄転させてくれた上司の顔が思い浮かぶことでしょう。その他これは後になってわかることが多いものですが、その当時はたとえ〝反面教師〟だったとしても、仕事を叩き込まれた上司もおいでと思います。お立ち寄りいただきありがとうございました。(続く)
❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)