『話し方研修』 (268) 「話し方の<真髄>は 話し手の内面的態度にあり」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。当ブログで採り上げている「話し方」とは話術・雄弁術の類ではなく、主として<コミュニケーション>の方法としての「話し方」および「聞き方」です。
したがって、狙いが一般のものとはチョッと違うかもしれません。
紀元前300年頃のギリシャにデモスデネスという人がいました。この人は「雄弁術の神様」といわれた人です。そのデモスデネスのところへある時一人の男が雄弁術、つまり「話し方の秘訣」を教わりたく遥々(はるばる)と訪ねてきた。
その人はデモスデネスに向かって
ー 雄弁術の秘訣は何でしょうか? と訊くと、デモスデネスは
「それは何よりもまず自分の<態度>に気をつけることです」と答えた。
ー なるほどそうですか。ハイそのことはよく分かりましたが、その次は何でしょうか? ー
「それは<態度>に気をつけることです」と、再度答えました。
それを聞いたその人は心の中で、気の毒にデモスデネスは耳が不自由らしい、と思ってその場を立ち去ったという話が残っています。
一般に話し方というと、すぐに話術・雄弁術といわれるような技術だけを連想しがちです。しかし本当の話し方の極意、つまり<真髄>は何といってもその人の心構え、「態度(内面的)」にあるということに彼は気がつかなかったわけです。
因みに大勢を前にしての話では、その時間が長く(30分以上)なるにつれ、不思議とその話し手の『人間性』が、良きにつけ悪しきにつけ表れてくるものです。あなたのお考えはいかがでしょう? 今回もご覧いただきありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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