『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『話し方研修』 (245) 「襤褸(ボロ)をまとえど 心は錦 」

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寺子屋ラッキー


 こんばんは。生成AIが注目される変化の激しい時代、ビジネスパーソンは長いサラリーマン人生を歩む上で「武士は食わねど高楊枝」といった『気概』を持つことも時には必要でしょう。


 さて、「話し方」の類書は戦後だけでも数多くあることを考えると人間の『創造力』は大変なものだと思います。その中で個人的に最も勉強になった出版物があります。それは言語学者金田一京助博士のご子息であり現在講演活動でもご活躍中の金田一秀穂教授のご尊父、言語学者であり国語学者でもあった金田一春彦先生の『話し方教室』です。


 前に「難しいことを敢えて難しく言う」と公言していた講師がおいででした。聞き手はそれを高尚な話として受け止める人もいましたが、どんなものでしょう。
 その点金田一春彦先生は、「難しいことを分かり易く」話されており感銘を受けました。
 「挨拶の働き」および「敬語の使い方」並びに「人を惹きつける話し方」は、スキル・テクニックを追うことなく、SNSのご時世だからこそ学習し日常生活を振り返る価値が十分あると思えます。


 私たちは日々「話し言葉」と「書き言葉」を使って生活しています。言葉とは「こ と の 葉」と書きますが、心という種から芽を出し成長したものだというのが語源のようです。話し手の意思、感情、思想などを表す道具が「言葉」であり、目的達成の手段が「話し方」です。
 ただ、一般サラリーマン(ビジネスパーソン)にとっての話し方に必要なのは、技術というより<技能>と個人的には考えています。


 世間には「話し方は技術ではない。人柄だ!」と考え、話し方について〝無関心〟な方もおいでです。私もこの考え方は間違えているとは思いません。
 でも、どうなのでしょう? 
 「話は人柄だ」という考え方は、上記した『武士は食わねど高楊枝』と同じく『襤褸(ボロ)をまとえど心は錦』と気概という点ではよく似ています。ボロをまとっている人でも教養を兼ね備えた心の美しい方は数多くおいでです。決して珍しいことではありません。


 しかし、誰でもボロをまとっていればそれでいいことにはならないとも思えます。それは公正な人事効果をする際の三つの注意点の一つである、「ハロー効果」にもいえることです。ボロをまとっていると世間的にはどうしてもそのように見られがちなものだからです。
 話し方でも同じでしょう。「人柄」が立派であれば話し方の技術が拙くても『人を動かす』ことのできる方は、日本経済を実質支える中小企業の社長さんをはじめ、これまた数多くおいでです。


 しかし、「人柄」だけで、<いつでも、どこでも、誰とでも>、話の『目的』を達成することができるかと言えば、説得や交渉事を考えてもそう容易にいくとは思えません。むしろせっかくの人柄を話し方が不得手と言うだけでマイナスに評価される場合もあります。
 また、無口ではないが言葉の使い方が不十分だったためにその「人間性」を疑われる。あるいはこちらがその気ではなくても相手の<心を傷つける>というケースは、これまで具体例を挙げ申した通り意外に多いものです。


 スマホ・SNSのご時世でもプロサラリーマンがビジネス活動に成功するには、話し方に無関心という訳にはいかないように思えます。
 話し方には「原理はない」が持論です。それでも<原則・規則・条件>はあります。こうしたことに関心を持ち上司・先輩の<背>を見て教師として時には反面教師として『実践的話し方』を学ぶことは、綺麗な言葉で流暢に話すことよりも肝要なことだと考えます。
 では、土曜日出勤の方はお疲れ様でした。お読み頂きありがとうございました。



❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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