『話し方研修』 (288) 「長い話を嫌う 聞き手の特性と本質」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。今朝のご気分はいかがですか?
長い話が嫌われるのは、その内容次第で一概には言えないものの、どうも万国共通のようです。ですから聞き手を見て聴衆分析し、飽きてきたなと見受けたら話を組替え、慌てずに結論(テーマ)を述べ話を早めに切り上げれば良いのです。
では、何故長い話が嫌われるれのでしょう?
それは先ず、聴衆分析して聞き手の「特性」に配慮しないからです。次は、聞き手の「本質(心理)」である<外的条件>と<内的条件>に意識が向かわないからとも言えます。詳細に記載するとこれまた長くなるため、以下ポイントのみ箇条書きします。これまでの職場内外での事例に当てはめお考え下さい。
1.聞き手の特性
A.性別、年齢、職種、地位、性格、経験、知識の差など人様々
B.意見、立場はどうか。
C.理解力の程度はどうか。
D.受け取り方はどうか。
2.聞き手の本質(心理)
(1)外的条件の支配を受けやすい
A.会議室の室温・照明・換気をはじめとする設備・環境に悪条件があると、話への集
中度が変わってくる。
B.部屋の外が騒がしければ、そちらに気をとられる。
C.救急車が通れば、サイレンの音に注意がそがれる。
D.雨が降ってきた場合、傘がなければ帰りが心配になる。etc.
(2)内的条件が変化しやすい
A.話しに関心があるかどうかよりも、そもそも人は聞きたがらない。
B.アメリカの心理学者ライリーの研究によると、人が集中して聞けるのは20~25分と
いわれる。結婚披露宴のテーブルスピーチではないが、話が長くなると聞き手は飽きて
くるのが普通でしょう。
C.定刻を過ぎても終わらないと、その後に予定がある場合そちらへ意識が向いていく。
※ 職場内会議でも事前通知した終了時刻を守ることが大切なこと。
D.トイレへ行きたくなると、モジモジそわそわしてきて話しに集中できない。etc.
人は「親しみやすく」かつ「飽きやすい」難しい動物です。初代林家三平さんなら
「お客さん!とにかくモー大変なんですから、どうもスイマセン!?」と、言うかもしれません。
以上を総合勘案し、同じ内容で話す場合でも<状況対応>で話の効果を上げて下さい。
ただし、テーマだけは明確にすることを忘れないようにしたいものです。
では、連休をお楽しみ下さい。今回も遊びにおいで頂きありがとうございました。
『追 記』 川柳に「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」があります。ギョエテは『若
きウェルテルの悩み』で世界に知られたドイツ人『ゲーテ』の日本語読みの一つ
です。
その点米国第16代大統領の表記は教科書では「リンカン」に統一されNHKも同
様の扱いであり当ブログでも使用しています。しかし、民放クイズ番組では「リ
ンカーン」を使用していました。許容範囲のようでどっちでもいいことなのでし
ょう。
ただし、ビジネス文章の用字・用語も原則と許容があり厄介です。パソコンの
変換だけに頼らずに、自信が無ければ手間を惜しまず「表記マニュアル」に当た
る<癖>をできれば習慣付けたいものです。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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