『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (164) 「資格取得は生涯設計の観点から 限られたお金と時間を投資しよう」

※ 紛失記事補充


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寺子屋ラッキー

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 こんにちは。『自己啓発』という言葉には、かつて世間を震撼させた事件が想起されるためか、どうも〝胡散臭い〟印象を与えるようです。辞書の定義は別として自己啓発の目的は人様々であり<知識・技術(技能)・態度>のいずれかを高める自助努力とそのプロセスであり机上の勉強だけに限りません。「働き方改革」が問われる時代、できれば本人にとっての必要性と会社(組織)にとっての必要性が統合されるのが理想です。


 ときに社員研修に伴うトラブルはレアケースですが、入社に際しての労働条件通知書あるいは退職に伴うトラブルはしばしば見聞きします。あなたは労働基準法を始めとするサラリーマンが知っておきたい法律をどの程度ご存知ですか? 


 仮に退職するとしてハローワークへ求職の申し込みして認定され雇用保険失業手当(給付金)を受給する所定給付日数・一日当たりの失業手当を調べたことがおありでしょうか。あるいは老後の資金源となるやはり保険である厚生年金の受給資格要件等についても然りです。現在将来とも労務担当職とは関係ないとしても、時間があるときにお酒を飲みながら大雑把でも書籍・ネットで調べてみることをお奨めします。


 なぜ突然このようなことを書き出したかと申しますと、某テレビ局の衆議院選挙結果速報で60歳過ぎの当確者の中に「社会保険労務士」試験に3回挑戦して4回目に取得した方がいたからです。画面の左下に紹介される当確者の写真・名前に併記され小さく4行で簡単に表示されていたので、番組を見ていても気付いた方は少なかったでしょう。


 難度からいえば司法試験とは比較にならないとは言え人気ある国家資格の一つです。択一式試験だけでなく幅広く関連知識が問われる筆記試験をそれぞれ6割クリアーすることを勘案すると、家庭教師はないとして通学・通信あるいは独学でいずれにしても粘り強い挑戦意欲の高い方ではないかと思えました。


 コロナ禍で人手不足の業種がある昨今、働く意欲があれば本来必要とされる職務関連の民間資格を所持せず職務未経験でも雇用される職種はあります。秋に入り来年3月にかけて国家資格取得試験が毎月予定されています。資格・検定試験ばやりの昨今、目標を持ち受験(検)することは良いことだと考えます。
 その場合は上述したように、生涯設計を含む本人にとっての必要性と会社にとっての必要性とを総合勘案することも肝要なことです。


 その点、ライフワーク・趣味の領域で自己研鑽する人を資格マニアとして揶揄(やゆ)するのを聞くことがあるがそのようなことはありません。仕事をキチンとこなしていれば「大きなお世話」です。昔から『芸は身を助く』と言います。長い人生どこかで役に立つものです。
 ただし、限られた<時間・お金>を投資しての『自己啓発』は、知名度・実績共に無い当該指導機関内だけにしか通用しない資格(検定)では、ご本人が承知していれば別として、会社にせっかくの自己研鑽努力が認められないことはあります。


 当該資格取得に費やした時間だけは受講費用と異なり働いても永遠に取り戻せません。したがって、先ずは会社から自己啓発の奨励・援助の対象として評価されるような試験内容かどうかを事前調査しておくことも必要でしょう。
 例えば、数ある民間資格でも3日間受講すれば誰でも取れる資格は世間的評価が高いとは思えません。それよりも日本商工会議所主催の簿記検定1級のように合格者は税理士試験の簿記論を免除されるような難度は高くても世間に通用する権威ある資格取得がこのご時世を勘案すると望ましいように思えます。


 最後に、先日お金と時間をかけ3年間家庭を犠牲にして資格取得した50代の女性の話を聞く機会がありました。小企業に採用されたが職務経験が無いため年齢制限で正社員になれないと嘆いていました。資格取得までの啓発意欲は評価するものの、こうしたことは超難関試験は別として昭和の御代からあることで今に始まったことではありません。


 「一回限りの人生」です。これからもどのような資格取得で「何を知っているか」よりも「何が出来るか」の実践力に焦点を当て<生涯設計>に照らし合わせて『自己啓発』に取り組む姿勢が大切だと考えます。働く傍ら子育ておよび家事に追われかつ副業に取り組まざる得ない方もおいでで<終身雇用>が保証されていない現在ムリな注文でしょうか?


 では、お休みで蓄えたエナジーをベースに明日からも業務活動にお励み下さい。今回も遊びにおいで頂きありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう‼」)


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