『話し方研修』 (286) 「会話を回話(快話)とするために」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。前に「話し方とは何か」、話し方における説明をはじめとする各種目的とその働きについては申し上げたことがあります。
会話は「言葉」というボールを投げあう〝キャッチボール〟のようなものだといった人がいる。キャッチボールには投げるコツがあり、受けるにもコツがある。投げたボールがキャッチャーのミットの中にどうしたら上手く入るかを意識する必要があるでしょう。
ボールがバウンドしたり高く飛んだりしたりしていては、キャッチャーは翻弄されてさっぱり面白くない。中にはキャッチャーにボールをぶっつけて喧嘩になる場合もある。
会話でも言葉のボールがキャッチャーである「聞き手」の心理のツボにはまらなければ、話し方での目的は達成できません。ピッチャーはキャッチャーの顔を見て体の構え方、ミットの位置を計算に入れ心理のツボにはまった的確なボールを投げる。キャッチャーはピッチャーの顔を見て体の構え方、モーションを十分に計算に入れる。心理のツボにはまった的確な受け方をする。
つまり、お互いが相手の立場になる。これがキャッチボールの基本的なコツです。
<たかが会話、されど会話>である。あなたの会話も同様です。友情ある言葉のキャッチボールでなければなりません。下手な話し手には、次のような二つの傾向がある。
第一は、聞き手の立場や感情を理解しない。
第二は、聞き手の好むような方法で話さない。
たとえば、心臓に毛の生えたような無神経な男は、人前で相手の劣等感を刺激するような言葉を平気で投げつける。「君のおしゃべりな性格は生まれつきかい? それとも遺伝かね?」と。
話し方における働きの一つにこれまでにも申し上げた『説得』があります。その目的は相手を動かすことです。
説得には押し付けもあるが、人の機微に長けた「心理説得」がベターといえる。これが上手な人はある提案を売り込むときに次のように言う。
「あなたがその問題の最も良い解決方法をお考えになるのを、私がお手伝いさせていただきます。そのためには二つの方法がございます。二つの方法を良くご覧ください。そしてご自身でそのどちらが良いかをお決めください」と。
では、オフィスワークの方は同僚後輩と、テレワークの方はご自宅でご家族と昼休みを日常会話(快話)で楽しみ午後からの業務効率を上げて下さい。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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