『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (183) 「一寸の虫にも 五分の魂」(その1)

【2023年02月19日 投稿分補充】


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寺子屋ラッキー


 今晩は、日付が変わり12月14日(水)「草木も眠る丑(うし)三つ時」となりました。当直勤務以外の方は、今日の勤務に備え既に就寝されていると拝察します。
 今回のテーマは、多民族・多言語・多宗教国家アメリカだけでなくロシア・ウクライナも含め<性別・年齢・職業>を問わず万国共通と考えます。


 ときに、エチケット・マナーのルーツはブルボン王朝全盛期のヴェルサイユ宮殿(世界遺産)当時と聞きます。この宮殿を建造し『朕は国家なり』と言わせしめたのがルイ14世である。彼が没する10年ほど前の我が国は江戸時代で徳川5代将軍綱吉が治めていた。元禄時代華やかなりし頃、江戸の人口は100万でありロンドン・パリを抜いて世界一の大都市だったと伝わる。


 西暦1702年旧暦元禄15年の今日(12月14日)はこの後〝寅の刻〟から明け方にかけ赤穂浪士でつとに知られた「忠臣蔵討ち入り」のあった日です。若干の月日の相違はあっても播磨赤穂浪士四十七士が主君の仇討ちのため吉良邸に討ち入り本懐を遂げたことは事実です。


 吉良上野介は地元では名君とも評されている旗本の名門家であり徳川家「エチケット・マナー」の指導役であった。赤穂藩がお家お取り潰しになった直接の理由は、浅野内匠頭の江戸城「松の廊下の刃傷事件」であったが真実は知りません。お芝居では内匠頭がお役目を仰せつかった後でマナーの先生である上野介の〝いじめ〟に遭い「礼儀も知らぬ赤穂の鮒、フナ侍(この田舎侍)が ‼」と罵倒された言葉が直接の要因だったと言われている。


 これが契機となり赤穂家がお家取り潰しになったことも歴史的事実です。石高5万3千のどちらかというと小大名ではあったが、赤穂藩は日本一の塩田産地で藩財政は恵まれていた。
 幕府が外様大名の弱体化を窺っていたとしたら赤穂家お家断絶は幕府にとっては絶好のチャンスだったことも一因していたようです。真相はいずれも<謎>です。


 以前泉岳寺にお参りした折、墓石の戒名の上に『刃』の一文字が刻まれていた印象が残っている。忠臣とはいえ幕府の定めに背いた者たちは「断固許さん‼」という幕府の姿勢が表れているように思えた。


 家臣が主君に殉死した例としては、明治天皇崩御に伴い乃木希典大将が夫婦で自刃した話が残っている。第三軍司令官乃木大将は旅順攻囲攻撃に際し多大な犠牲を出し苦慮していた。それを御前会議の席上で「乃木を現職に留め他の者に替えてはならない」との明治天皇の配慮で解任されずその責を問われることもなかった。
 『士は己を知る者の為に死す』という。乃木は明治天皇の信任に応えるべく英知を結集し部下を奮励努力させ旅順をなんとか攻略し陥落させた。これによりその後の「日本海海戦」を間接的にでも勝利に導いたと伝わる。


 乃木大将の軍人としての評価は、先日採り上げた山本五十六大将と同じく十人十色でしょう。おそらく乃木さんは司令官に起用された前から戦後学習院院長に就任した後も明治天皇への『心服』に加え、二人のご子息子を含む多くの部下を戦死させたリーダーの責としてそれまで思い留まっていた自決を、明治天皇の崩御で殉死の道を選んだように思えます。
 ただ、ゴーイングコンサーンとしての法人組織に置き換えてみると、次世代を担う有能な人材(財)を逸失するような気がします。


 殿を諫めるため切腹し果てた武士のほか、老舗百貨店ではお家一大事の場面では筆頭番頭さんが創業家代表者に意見具申し、時には「暖簾」を守るため首を挿げ替えることもあったと読んだことがある。


 でも、どうなんでしょう? ネット社会のこんにちではサラリーマンが辞表を懐に社長に意見具申することは少ないように思えます。
 日本的経営の3本柱が崩れた現在、経営幹部・管理者のほか担当職務への使命感にあふれた人は別として、忠誠心というより組織へに帰属意識が薄れたオンライン職場では会社の先行きに不安があれば、一般職社員は家族のためにもためらうことなく新天地を求めることでしょう。
 その点船が沈没しそうな時、早々と脱出するのは船倉に巣くっているネズミだそうです。予知能力が本能的に備わっているからだそうですが果たして本当でしょうか? 閑話休題。
(次回へ続く)


 クリスマス前の冬至が過ぎれば昼が長くなりますが、本格的降雪シーズンはこれからです。過去3年を見ても人類の敵コロナウイルスは寒さにも強いようです。
 大石内蔵助の討ち入り台詞回しを借りれば、「当社の興廃第3四半期のこの年末にあり。おのおのがた年内最後の追い込みでござる。ライバル社の動きにはゆめゆめ油断召さらぬように。然らばいざ活動開始 ‼」。
 では、今日も一日お元気で。ありがとうございました。 



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』(「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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