『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (268) 「部下への労いの言葉の 効果的使い方は 先か後か?」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。今回予定した投稿記事は都合で来週としテーマを変更して更新します。


 あなたの中には欧米へ行って煩わしいチップ制度にウンザリした経験をお持ちの方もおいででしょう。そもそものチップ発生の経緯は王様の人件費捻出に端を発したチップが後年サービス業従事者の生活収入源として受け継がれているものです。
 この経緯に馴染みのない日本人にはチップを不要な出費として押さえたいと考えるかもしれません。しかし、戦後まもなく宿泊先ホテルでボーイさんへのチップをケチったため部屋でのサービス提供が一切されず、滞在中に酷い目に合い降参したビジネスマンの話が残っています。


 その点あなたはチップ制度のない日本でも旅先の旅館などを利用する場合、無形のサービス提供を期待して、気は心と多少でも「心付け」を渡すことがこれまでにもあったと思います。
 そこで考えたいことは、例えば神社での結婚式などのお祝い事で、巫女さんに世話になるとして、渡す場合のタイミングです。あなたは着いた時と帰りがけのどちらで渡すタイプでしょうか。 以上を叩き台として日常の職場について考えてみたいと思います。 


 ときに、部下は上司の「ありがとう」あるいは「ご苦労さん(お疲れさん)」の<一言>でそれまでの苦労も癒され、その後の<ヤル気>も出るというものです。ですが広い世間にはウンでもなきゃスンでもない人もいます。これでは部下はガッカリです。
 ですから上司は機会を捉え、たまには部下に<労(ねぎら)い・感謝・激励・信頼・期待>の気持ちを、タイミング良く「言葉」に出して表明していただきいものです。別に税金がかかる訳ではありません。これが「コトバを出し惜しみするな」ということです。


 たとえば、部下が外出先から戻り、その足でツカツカと課長の席へ報告に来る。その時の応対の仕方である。
 仮に業務アプリの作成で頭が一杯でも仕事の手を休め、パソコン画面から一旦は視線を外す。『目は口程に物を言う』。人前での〝スピーチ〟と同じくそっぽを向かずに、相手(部下)の顔(例え小さくても眼)をできれば見て「ご苦労さん」の一言は欲しいものです。これが部下の<自尊心>を守る『マジック・フレーズ』です。
 ただ、これを初めと終わりのどちらで言うのが効果的なのか? どちらでもいいようにも思える。


 よく「そうか、分かった。ご苦労さん」と最後に言う上司がいるが、これでは〝付け足し〟という気がしマジック性が失われる。  
 それよりも、「イヤ~ご苦労さん。で⤴どうだった?」と労いのコトバを冒頭に言えば、部下の心は和らぎ尊ばれた感じがするものです。


 さらに最後に再度「ご苦労さん」と言って、女性には笑顔で優しく感情脳の出先機関でもある右目を見る。男性なら肩の一つでもポンと叩けば「この上司のためなら」というヤル気の出ることが期待できます。  
 ただし、いつも申す通り親しいと馴れ馴れしいは違います。部下が女性の場合は、ウッカリ身体に触れるとセクハラととられるので十分気を付ける必要があります。


 このご時世、限られた予算と要員で職場運営を図る管理者に部下が<昇給・昇進・昇格>を望むことは無理であり期待できないとしても、せめて言葉だけでも〝気配り〟をして欲しいと思えることがある。


 欲を言えば、時間がある時には結果報告だけでなく売掛金回収などそこまでの「経緯(苦労話)」を<質問・相づち>を交えながら聞くことも、部下の『認識欲求』に応えるためには効果があります。
 こうしたことの積み重ねで上下の<信頼関係>が構築できれば、たとえ「悪い報告」でも部下はフィルターをかけずに『事実』を正確に伝える職場風土が形成されることでしょう。


 それを「アッ、そう、ウン」でお終い。これでは、やる気が起きる訳がありません。在職中、週刊誌に将来の社長候補と評された人を始め様々なタイプの上司にお世話になり無事定年を迎え念願のライフワークに入りました。でも、実際にいたんですよ。どう努力してもそりの合わない人が一人だけ。


 「自慢高慢バカの内、分かっちゃいるけどやめられない」と言います。それも同じ自慢話を時間外なら許せても勤務時間中に不特定多数を相手に度々聞かされると辟易します。迷惑だからと言って「今は勤務時間中ですよ。みんなが仕事の手を休めていることはお分わかりでしょう。部下の迷惑を少しは考えて頂けませんか?」と部下には言えてもサラリーマンです。人間ができていないため、心が態度に表れることはいかんともし難いものです。ムッとした気持ちが顔には出ても、上級管理者に意見具申するまでの勇気は流石に無かったですね。


 加えて確定申告が必要な恵まれた高額所得者です。労務畑出身者でありながら通勤便利な数の限られた社宅に定年まで居座った無神経さも合わせて性が合わず嫌でしたね。それでも転勤制度があったおかげで私自身が水平異動でも転出できたことで定年まで全く顔を合わせることが無かったことは幸いでした。


 こちらが嫌えば相手も嫌うのは『鏡の論理』として申したことがあります。組織人としての不適格さを反省の念も込めながら申し上げています。
 「俺は上司でお前は部下だ!」と仕事中心で言葉を出すことにあまり関心の無い方は、つまらんことだと言わずに多少でも実践なさってみてください。大切な ご家族も含めて・・・・・。
 なお、テレワーク、モバイルワーク、サテライトオフィスなどの職場での効果的な「言葉」は、その場その時の機会を捉えご自身の体験に照らし合わせてお考え下さい。


 育った世代で<理念・職業観・価値観>などの異なる上役・下役・ご同役の皆さん、部下への「労いの言葉」について、あなた(貴方・貴女)はいかがお考えでしょう?


 前に長い話は聞き手に嫌われることは万国共通として教会牧師のお説教を短編小説の事例から申し上げたことがあります。『生きた話』をしようと意識すると頭に浮かぶがままにあれもこれもと欲張り整理せずにお話しする悪い癖があります。言うは易く行うは難し。徐々にでも矯正したいと考えています。
 これからも身近な事例から一話完結で問題提起していきます。お手すきの時にお立ち寄り
頂ければ幸いです。


 では、連休明けの今日も一日お元気で。週明け早々遊びにおいで頂きありがとうございました。



❒ 管理者研修講師 『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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