『社員教育』 (91) 「相手の立場にたって払拭したい 五つの抵抗感とその対応」 (その2)
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おはようございます。前回に続けます。
第三は、干渉されるために嫌われることへの配慮です。
いくらうるさがられても、話し合わなければ処置なしです。話はいつまで経っても前進しません。門前払いされないためには、相手の興味を惹くような対話の仕方を工夫することです。
興味の最大の要素は「利益」です。相手のメリットになることを持ち出すことです。いくら忙しい相手でも、得になることであれば誰でも普通は聞く気になるものです。
第四は、理解出来ないための抵抗感の払拭です。
話し手の意見の価値を理解させる工夫をすることです。誤解や曲解の原因は何かを早く掴む。話し方が不完全で情報量の提供が足りないのかもしれません。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。正体が植物に過ぎないことが分かってしまえば、相手は緊張した抵抗感から開放されるものです。
最後は、欲求の不足からくるものへの対処です。
聞きたくない、相手になりたくないために抵抗していることも考えられます。誰でも重要でないことには、耳を貸しません。相手にとってこちらの依頼や交渉に応ずることがどんなに重要であるかを理解させる。そうすれば欲求はおのずと起こってくるものです。
以上のように相手は心の中で様々な抵抗の姿勢を取るが、管理者はこれらを排除しなく
てはなりません。ときには何回も粘り強く。ありがとうございました。
❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)