『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』  (263)  (続)「反復効果の原則は OJTにも活用しよう」

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寺子屋ラッキー


 こんばんは。ご帰宅でしょうか? 長くなりますが、都合で2回分を一括投稿します。


 日本的経営の三本柱が存在していた当時、現在と比較して企業に余裕があった頃の話です。管理者を対象とした「管理能力開発セミナー」が花盛りの時期がありました。  
 一部企業によってはこうした社内セミナーを企画したり外部セミナーに社員を派遣したりしていました。それだけ企業が社員育成にその成果を大いに期待していたとも言えます。


 確かに内容は、それを身に付け実践すれば大方が充実したコースだったと思えます。
 ただ問題は、受講した社員自身が線香花火的な「態度」であったという方も中にはいたようです。


 研修期間中は一所(生)懸命勉強した参加者が、やがて宿泊研修日程が終わり家路への帰途に着く。その道すがら研修会の余韻が未だ残っている参加者は「いろいろ気づかされたいい研修会だった。こうしてみると、俺は管理者になるにはまだまだ未熟だナ。こうしちゃおれん。よしやるぞ !!」という意気込みに燃えています。
 ところが何日も経たないうちにその決意はいつしか泡の如く消え去ってしまうケースも見られたものです。何故か?


 あなたは子供の頃「水切り」遊びをなさった想い出があることでしょう。池の中に小石を水平に投げ込むと水が音を立て漣(さざなみ)が水面に立ちますが、それは決して大波にはならない。やがて水面は何事もなかったかのように元の状態に戻る。これは今申し上げた受講者の態度とまさしく似ています。


 研修担当箇所からの参加通知文書を上司が対象者に手交するだけでは「宝くじは当たらないのになんでこの糞忙しい時に俺が行かなきゃならないんだ。ついてねーヤ」と本人にはヤラサレ意識が残ることが懸念されるからです。
 これは研修参加に際し「食事に午前午後と2回のお茶付きだ。たまにゃー息抜きしてこいよ。ただし、出張中の業務引継ぎだけはキチンと済ませてな!」と、上司が<動機づけ>を図らなかったことが要因の一つだったかもしれません。


 社内外での研修受講の機会を業務命令で折角与えられても〝受けっぱなし〟では単なる知識の習得で終わります。また、研修所管箇所への受講報告書の記載方法が分からずにありきたりの作文で済ませていることは昔からあることでレアケースではありません。
 それでは研修所管個所としても研修自体の効果把握ができないでしょう。また、当該研修に今まで派遣してきたからこの先も継続実施では上層部への「説得力」がありません。


 技術・技能訓練は別として、意識研修を含む「Off-JT」をカンフル剤ではなくブトウ糖だという考え方は、5K削減が続く中、費用対効果を求める企業にはますます通用しにくい時代に入っています。
 それだけに企業内事情に精通した上司・先輩による『OJT』と社員本人の『自己啓発』がこれまで以上に求められます。


 コロナ禍の影響で研修環境も変わりつつある現在、オンライン研修による刺激でも『能力開発』を決意したならば「絵に描いた餅いた餅」で終わらせないことが肝要なことです。そのため習慣化するには、意識的に「反復継続」してこそ研修効果が表れます。


 何事も「計画無くして達成無し」と考えます。できれば『経営理念』を具現化するのと同じく、受講者は<目標設定の3原則>に則り計画を立て、職場での実践活動から成果の効果が得られるように心がけたいものです。


 ときに、昨日のインフルウィルスの注意喚起に続き、今日は東京都でインフルエンザ流行注意報が発表されました。昨年11月初旬の新型コロナ禍の最中に当ブログ「話し方研修(111)」(令和5年11月7日)の最後に次のように記載しました。


― 早いもので今日は立冬です。寒さが本格化する前の冬支度はお済でしょうか。養鶏所
 では鳥インフルエンザが流行っていると列島ニュースで報じています。新型コロナとイン
 フルエンザとのダブルパンチを受けては堪りません。
  『備えあれば憂いなし』。多忙期でも時間を捻出し未然防止の「ワクチン接種」も済ま
 せておいてはいかがでしょう。 ― 


 以上はそれまでの素朴な疑問から申し上げたことで全くの見当はずれではなかったようです。


 昔から『歳月人を待たず』と言います。官公庁に合わせれば10月からは下半期へ入ります。おそらく瞬く間に年末を迎えることでしょう。予期せぬ出来事が起こるのが世の常です。3か月先のことでもどのような年末を迎えどのような「新年」を期待できるかはAIを含めて誰にも予測できないでしょう。


 水戸黄門の主題歌ではないが「くじけりゃ誰かが先に行く」ことだけはSNSのご時世でも変わりありません。現状から逃避するのでは長いサラリーマン人生に必要な「耐性の涵養」は醸成できません。
 とにかく「明日は檜(ヒノキ)になろう」と、変化へ挑戦する「気概」をできれば持ちたいものです。お付き合いいただきありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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