『管理者研修』 (270) 「経営理念の 職場への定着は 組織の属性を問わず肝要なこと」
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寺子屋ラッキー
今晩は。ご帰宅でしょうか。今回はネットに上手く反映されていないことを知ったためこれから仕切り直します。前回を受けテンポ良く進めます。。
さて、難しいことを難しく話すのは戦前の学者です。聞き手はこれを格調高い、高尚な話として感心して聞き入ることもあります。そのためか、易しいこと敢えて難しく話すことを自認している人も数多い講演者の中にはいたものです。ですが、こうした話し方は職場の管理者には不向きと考えます。
部下は「十人十色」です。考え方・属性あるいは「習熟度」だけでなく「理解度」も皆違います。そのため部下を十把一絡げにして、一度言っただけで分からせた〝つもり〟は用心です。
その点は前に申した通り、人を動かすための『説得』(頭・心・行→ズシンギョウ ☞ 当方の造語)と同じです。
その観点から前回申し上げたことはどこに問題があるのでしょう? 勉強会では管理者の中には極まれに経営者の経営理念を理解・納得していないと思えるいます。あるいはそれを知ってはいても部下に正しく徹底させる努力をしていない人もいるかもしれません。
それでは「笛拭けども踊らず」となり、どんなに立派な経営理念を掲げていても役には立ちません。
したがって、経営理念を全社員に徹底させることは、管理者の大きな責務だと考えます。そのために必要なことを次に三点申します。
第一は、管理者が何よりも先ず「経営理念」を正しく理解し、それを自分の<信念>にすること。
第二は、その真髄を知りそのことを固く信じること。
第三は、その経営理念を具体化して部下に<徹底>させることです。
要は、経営理念が職場の末端まで徹底すればいい訳ですから、その方法は自由です。
時々「経営理念が現場に思うように浸透しない」ということを耳にすることがあります。「お題目」では意味がありません。米国の経営学者リッカートの<連結ピン>としての管理者が咀嚼(そしゃく)して、部下に正しく理解・納得させる工夫をしていないからではないでしょうか。
ただし、自分が分かっていることを他人に理解・納得させることは、口で言うほど簡単とは思えません。特に自職場に当てはまるよう伝えるのは難しいことです。そのためのアドバイスを別の観点から当書庫『話し方研修』の中で申したことがあります。
経営理念を徹底させるためには、職場の管理者に感じ良く話すことを求めることは無理だとしても、管理者の「コトバ」で聞き手のレベルに合わせ、わかり易く伝えるための配慮をする必要はあるでしょう。ここに上司の<コミュニケーション能力>としての「説明スキル」が求められます。
ドイツのエビングハウス(心理学者)の「忘却曲線」にみられるように、人は一度言われただけでは直ぐに忘れてしまうものです。あなたのお子さんだけの話ではありません。
そこで、いろいろな機会を捉え、教え方の一つである『反復効果の原則』に則り繰り返し、繰り返し根気強く話をすることが大切になってきます。これにより部下にも<信念>として〝インプリンティング〟できれば望ましいことと言えます。
前回も申した通り、経営理念は企業の発展には当然のこと、社員とその『家族』の運命さえも左右するほどの影響力を持っています。ですからこれを船上から船底の部下まで全員に徹底させ、<衆知結集>して具現化することは管理者の大きな役割と考えます。
仮にあなたが管理者またはその候補者であるならば性別を問わずぜひ実行していただき、成功する管理者としての道を歩んでいただきたいと思います。
以上、管理者を想定し襟を正して至極真面目に申しています。言い方は強めでも「研修」です。「パワハラ」の奨めではありません。誤解いただきませんように。
季節的に台風襲来が未だ終わった訳ではありません。平成に入っての2年目だけでなく11月に上陸した記録があります。入れ替わりに11月降雪が始まった記録もあります。
置かれた季節環境が嫌ならオーストラリアへの移住が考えられます。しかし、そのような安易な姿勢ではサラリーマン人生を歩み続けることは難しいでしょう。
それよりも逆行時で「辞めても地獄残るも地獄」と不遇と思える方は、現状からの逃避ではなく職場環境を改善・改革し「明日に向かって生きる」と、積極的思考で邁進したいものです。
では、今日も一日お疲れ様でした。今回もご覧願いありがとうございました。
❒ 管理者研修講師 『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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