『管理者研修』 (273) 「注意を与えるには その言い方にも 一考の余地あり」
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寺子屋ラッキー
今晩は。今日もお仕事お疲れ様でした。
さて、SNSのご時世ではあっても、あなたはたった「一言」で別れてしまった恋人同士の話を耳にしたことはありませんか?
この世で最も良い、あるいは良い『人間関係』と思われる夫婦でも「何よ偉そうに! 碌な甲斐性も無いくせに。あなた一人が男じゃないわ !!」と、親しいことから、ついつい油断して言ったがために、ご主人の手にかけられた奥さんのケースはご記憶ですか?
授業科目から日本史が消え歴史総合が導入されるご時世ですが、真珠湾攻撃は知らなくても赤穂浪士で有名な浅野内匠頭の刃傷事件ならご存知でしょう。あの事件の事実は知りません。が、お芝居では吉良上野介の言った「この田舎侍が ‼」という言葉も要因の一つだったと言われています。これがため幕府から待ってましたとばかり、小藩(五万石)ながら〝塩田(えんでん)〟で財政豊かだった赤穂藩がお家取り潰しになった裏事情もあったと聞きます。
昔から『一寸の虫にも五分の魂』と言われています。人間にとって非常に大切なものの一つとして<プライド>があります。ビジネス社会でも、トップの言葉でプライドをいたく傷けられ会社を去っていった有能と見られていた役員の話を聞いたことがあります。
こうしたことは、職場で働くあなたの部下・後輩たちにも当然言えることです。それだけに部下を<叱る>と言うことは、難しいことでもあるのです。
田所康雄も言っているではありませんか。「それを言っちゃおしめえーよ」と。エッ、田所康雄をご存知ないですか?
かつて松竹の屋台骨を支えた「フーテンの寅さん」こと渥美清の本名です。
復習になりますが「命令の与え方」と同じく、<叱り方>にも示唆に始まり社内処罰まで5段階あります。職場では示唆してピンとこない相手には忠告し、忠告しても改まらないことも当然あります。そのため通用しない相手には、さらに強い方法を用いてその誤った行動・考え方を改めさせなければならないこともあります。その「叱り方」の第三ステップとして用いられるのが<注意>です。
部下・後輩が可愛ければ『六日の菖蒲(あやめ)、十日の菊』となっては意味がありません。特に『注意一秒 怪我一生』の標語があるように不安全行為には「危ネーゾ バッカ野郎! 何をモタモタしてんだよ ‼」と、工事現場では罵声と鉄拳が、ときにはペンチが飛んだ時代もありました。
無論の事、暴力はコトバも含め是認できません。しかし、オンライン職場の現在でも<その場・その時>を捉えての<タイミング良い>『注意』がその効果を上げるには必要でしょう。
しかし、若い人の中には学校はおろか過保護で育った家庭環境によっては親からも怒鳴られた経験が無いケースもあります。そのため、パワハラ以前に〝ドスの利いた声〟では無くても大きな声にはビックリしそれだけで拒否反応を示すことも十分考えられます。
したがって、注意する側はその言い方にも一考の余地が必要となる場合があります。
ビジネスパーソンの多少でもお役に立てればと職場で想定される事項を採り上げブログ更新しています。が、コロナ禍が生じ3密防止が緩んできているとは言え職場環境を勘案すると、職場実態とは大分乖離しているなと一層<疑問>を感じている方もおいででしょう。
しかし、『人材育成』の観点からも決して次元の低いことを申しているとは思っていません。記事反応は鈍いとは言え、管理者の役割としての「OJT! OJT! OJT ‼」です。
上役・下役・ご同役の皆さん! あなたのお考えはいかがでしょう?
では、毎度おおきに! おやすみなさい。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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