『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (274) 「リーダーは 目配り 気配り 思いやりを」

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寺子屋ラッキー


【10分間ミニ講義】👉「長くなるためよろしければ、上から2段目アイコン類が並んだ中の
            ★印の左にある『音声読み上げ装置』をお使い下さい。」


 こんにちは。暗いニュースが続く中、あなたはユーモアのある話とはどのようなものとお考えですか?
 その一例を紹介する予定でしたが、予定は未定。直近で業務外理由で失脚した「文科大臣政務官」のニュースを知って気持ちが変わり次回に延期します。代わりに「私の好きな話」が頭を過ぎったので差し替えます。その前に「これでいいのかな?」とかねてから思えることがあり、あなたへ若干の問題提起をします。
 スマホ・SNSの時代、「赤の他人」の集まりである職場での上司と部下の「あるべき姿」も含めてお考え下さい。 


「今日の秋空を見上げていると、俺の青春時代が想い出されるなー。特に新婚時代がピークだったかな? あの頃はスマホは無かったが、ペイペイ社員にも将来への僅かな夢と若干のチ望を持てた時代だった。『狭い日本そんなに急いでどこ行くの』と言われる前のことで、精神的ユトリが持てた時代でもあった。


 無駄口一つ叩かず仕事に専念し、退社時間になると歌舞伎町で遊ぶなんてとんでもないこと。伝書鳩のようにテレビ・電話・風呂場のいずれも無く、共同便所のオンボロ木造社宅目指してスッ飛んで帰ったもんだ。


 新宿駅から終点デパート脇の私鉄始発駅からで3駅の職住接近の社宅暮らし。ジャン・ツーで帰れば未だ陽が残っているうちに帰宅できた。一階居住者優先で与えられた狭い庭でも菊の苗木を植えていた彼女が夕陽を背に振り返り一日の労をねぎらう笑顔で出迎えてくれたもんだ。
 綾小路きみまろ氏ではないが可愛いかったから食べてしまいたいと一瞬でも錯覚することがあった。誰にでもあることで格別珍しいこととは思いません。


 問題はその後です。今はどうなんだ! あの時喰っちまっておけば良かったと後悔することがあるのは、一体どこでボタンを掛け違えたのか分からない」
 「成田離婚」は最近話題にならないが、死語にはなっておらずその実際は未だに残っていると考えます。


 心(体)共に不適合と分かったならば男女とも『我慢』が通用しないのであれば、精神的に悩みノイローゼから鬱(うつ)状態を経由して閉じこもり症になる前に手を打つことも必要でしょう。
 たとえば、世間体を気にせず躊躇しないで離婚することは、「心身症」に陥ることを勘案すると必ずしも悪いとは言えないでしょう。
 しかし、ズルズルと結婚生活を続け結果してシングルマザーとなり、子育てに苦労することを不安視するなら、家庭内離婚の道を選択することも致し方ないことで批判すべきことではないと思えます。


 仮に、家庭裁判所へ離婚調停を申し出たとすると、場合によっては調停委員の心証を良くするために弁護士を立てることもあるようですが、経験が無いので分かりません。分からないことは話せません。


 ただ、調停委員の前で女性が「あなたはそう言うけど・・・」と男性に向かっている間は元の鞘に納まることは期待できるそうです。反対に「松木さんはそうおっしゃいますけど・・・」と他人行儀な言い方をするようになるとアウトで、離婚成立に至ることが多いようです。
 この相手への「呼称」の使い方が、現在敢えてペンディングにしてある『敬語』の使い方では重要な意味を持ってきます。


 おそらくお互いに結婚後長い間かかってできた態度形成要因が、相互に大きく影響しているのでしょう。「職場メンバー」と同じで余程強烈な体験がなければ今後とも変容は容易ではないように思えます。
 育ったバックグランドが異なる世代の現役中のあなたに、私が何を言いたいのかの気持ちがご理解いただけますか? おそらく分からないでしょうネ。
 「人は人、吾は我なり」。失礼しました。(閑話休題)。


 前述しました通り、ここで終わらせては当ブログの「大テーマ」と乖離します。今回のタイトル(=テーマ)に戻り職場リーダーの参考になると思えるお話(実話)を紹介して次回への橋渡しとします。


 ときに、いつでしたかビデオ「ノルマンディー(将軍アイゼンハワーの決断)」の連合国遠征軍最高司令官アイゼンハワー大将(後の米国第37代大統領)を見ていて「草の根運動」発祥の地とも言えるアメリカらしい次の話を思い出しました。


 昭和39年日本でもお披露目されたフランスのルーヴル美術館所蔵のミロのヴィーナス像は教科書であなたもご存知のことでしょう。ミロのヴィーナス像は世界で最も有名なバランスの取れた彫像です。あのヴィーナス像が実はもう一体あった。
 ミロ島で発掘されたミロのヴィーナス像はルーヴル美術館に所蔵されもう一体はドイツの貴族が所持していた。第二次大戦中連合軍の猛爆撃で、もしこの偉大な美術品が破壊されては大変だと、ドイツ貴族は地中深く掘りそこにヴィーナス像を埋めた。


 戦争終結に伴い平和が回復した。もう大丈夫だと判断した貴族はこの宝物を掘り起こしてオークションにかけた。何しろヴィーナス像である。とても個人が競り落とせる価格ではない。結局アメリカ政府が引き取りメトロポリタン美術館にこれを収めることになった。聞きつけた新聞社がいくら騒いでも記事は掲載させても写真は撮らせなかった。
 やがてお披露目の日時が決まった。それでも写真撮影は除幕式まで許可が下りなかった。


 いよいよ除幕式の当日がきた。会場の右端から左端の隅までヴィーナス像の前を通ってズーッとカーテンが張ってある。大勢の人がそのパーティーに集まってきている。開式となり各界名士が次々と来賓祝辞を述べる。
 式次第に沿って一通り挨拶が済むといよいよカーテンのテープカットとなる。テープをカットしてカーテンがフワ―ッと開くと、燦然(さんぜん)としたヴィーナス像が表れる段取りとなっていた。


 司会者がスタンドマイクの前に立ちその日の主役を紹介する。「これから除幕式を行います。本日の光栄あるこのカーテンのテープカットは〇〇婦人にお願いいたします」と言った。来賓者はいずれもが「ハテ(?)聞いたことのない名前だが一体誰だろう?」と顔を見合わせる。
 すると一人の還暦も過ぎ60歳半ばと思われる女性が立ち上がる。いかにも質素な服を着た太ったご婦人である。


 司会者は紹介を続ける。「この方が〇〇婦人でございます。今日までの35年間このメトロポリタンミュージアムに清掃担当として勤務し、毎日毎日一生懸命掃除をして頂きました。お陰で我がミュージアムはこんなにも綺麗になっております。そのようなことからして、本日の光栄あるこの<ヴィーナス像>のテープカットの大役は〇〇さんをおいてはいらっしゃいません」


 司会者が言い終えるやワァーッと歓声が沸き起こり拍手の嵐となって会場中に響き渡った。この日の主人公である彼女は感激のあまり涙を流している。「アイゼンハワー大統領」当時のことである。アイゼンハワーも出席していたが、大統領自身も目頭を指で押さえていた。


 やがて彼女は司会者にエスコートされ一歩一歩確かめるようにテープカットの場所へと近づいていく。司会者の合図でカーテンの紐をパット切ると、サァーッとカーテンが左右に分かれ燦然たる実に見事なヴィーナス像がその姿を現したそうです。


 樹木には表と裏があるように法隆寺を始めとする古来日本建築ではそれぞれの長所を生かして材木が使い分けられているそうです。
 企業にも表部門と裏部門とがあります。企業が永続発展するには、表部門が企業の顔だとすれば裏部門も支えています。ここでの婦人と同じく日陰でコツコツ・コツコツと働いている人にも陽が射す機会の付与を、せめて『言葉』だけでも<血の通う>マネジメントを各階層共リーダーには期待したいですね。以上で10分間ミニ講義を終わります。


 では、今日も一日お元気で。「寺子屋ラッキー」でした。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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