『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (279) 「サラリーマン人生を 変えることもある たかが話し方」

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寺子屋ラッキー

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『ブログタイトルの変更について』(2023/11/20)


都合でタイトルを変更しましたのでお知らせします。
なお、ブログアドレスその他についてはこれまで
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 こんばんは。オンライン時代、学校に行かないあるいは行けない子供が増えているようです。また、若年層社会人が引きこもり症、閉じこもり症となっている理由は人様々とはいえ
要因は同じかもしれません。成人男女でも孤独・孤立化に苛まされるのは今に始まったことではなく欧米諸国でもあるようです。
 ただ、テレワーク勤務で会社が用意したバーチャルオフィスのやり取りで職場コミュニケーション能力の醸成が図れると考えるのは、昭和2世には一時しのぎの解決策であり根本的処置とは思えません。


 とにかく一部とはいえ自殺者が減少傾向から逓増傾向にあることは、「孤独・孤立化対策推進法」が施行されたとはいえ問題です。これまでにも触れてきたことですが それは何故でしょう? 
 この先下記事例を含めご一緒に考えていきたいと思います。閑話休題。


 話し方には各種機能があり、目的を達した場合に「上手な話し方」としてこれまで例示して申し上げてきました。次はある会社での出来事です。


 その会社の部課長以上の定期人事異動発令は、毎年10月1日であった。8月下旬に入り経理部の月次定例部内会議が開催された。経理部は五つの課から構成されていたが、筆頭課の経理課長はあいにく当日出張していたため、係長が代理出席した。その日は珍しくオブザーバーとして経理部所管常務取締役が出席した。


 経理部長の伝達事項と各課からの報告が一通り済むと、普段はこれで終わるのが慣例であった。しかし、その日は異例で、常務から各課長へ報告内容について一人10分ずつの意見を順次求められた。代理出席した当該係長も例外ではなかった。


 指名された係長は立ち上がったものの、緊張していたことと人前での話が不得手ということもあり、話の内容が要領を得ぬまま時間だけが過ぎ着席した。会議終了後、参加メンバーが退席しヒッソリとした会議室には、常務と部長だけが残った。常務は座っている部長に近づき立ったまま話しかけた。


「今チョットいいかね? 今日は課長クラスが日頃考えている忌憚のない発言を久しぶりに直接聴けて頼もしく感じたよ。ただネ、君の部からの秋の異動候補者名簿の中に、今日代理出席していた係長の名前があったよナ。彼は部内若手の『指導・育成』に熱心なだけでなく、フロー計算書を含む財務諸表など会社の数字にも詳しく税務監査にも対応してきた。<事務系の技術屋>とも思えることがこれまでにもしばしばあり感心している。


 今回君の部では課長候補として彼を出してきたが、異動候補先は当社では歴代社長を数多く輩出してきた屈指の名門大型支店だ。部下の数だけでなく営業所指導さらには窓口としてのベテラン労務課長はいるが、名門組合支部との交渉など所管業務も増える。加えて新型コロナが5類に移行されたとはいえ経営環境は依然厳しいご時世だ。さっきの話しを聞いていて、この時期課長のポストを任せて果たして大丈夫だろうか? 
 人事に情は不要だ。ただな『可愛い子には旅をさせよ』と言うが、それでも彼が仕事と人間性に問題ないだけに、『贔屓の引き倒し』でせっかくの異動で彼を潰してしまっては惜しい気がしてネ。


 最終評定者としての君が、筆頭課長の佐藤君の『補佐役』としての彼の能力を認めて転出させたい気持ちは良く分かる。
 でも、どうなんだろう? もう少し様子を見た方がいいように私には思えてね。あくまでもさっきの彼の話を聴いていての〝所感〟だ。


 入社年次からみても彼はまだ若い。同期トップで本社係長に選抜された彼の将来性を考えた場合、どこか本社スタッフ他部門の係長職をあと一職位でも経験させ、「ゼネラリスト」としてのビジネス能力をさらに勉強させてからでも遅くはないと思うがね。全社的視点に立って一連の育成計画を実施する人事部長の考えもあるだろう。来年年明け早々の支店部課長以上の異動稟議書社長決裁前に、今日のことを踏まえて念のため人事部長とも話し合ってみてくれないか。結果はともかくあとは君に任せるよ。


 まぁ普段の彼の仕事ぶりを見ていて一番良く知っているのは君と課長だから、ここへ来て余計なことを言ったかもしれん。気を悪くしないでくれ。じゃー失敬」
 常務はメタルフレームのメガネ越しに笑みを浮かべて言うと、踵(きびす)を返し部屋から出て行った。一人残った部長は思案気な顔でブラインドを開け夕日に映える窓外へ目をやった。


 あなたもご存知のとおり、故事・ことわざに『人間万事塞翁が馬』があります。
 でも、どうなのでしょう? 「たかが話し方 されど話し方」です。仮に担当業務には知悉(ちしつ)していたとしても、人前で話すのが〝不得手〟というだけで『サラリーマン人生』が変わるとしたら、一考の余地があると考えます。


 グローバル化の時代、ビジネスマンにとってディベート能力は大切なものです。しかし、「話し上手」とは限りません。また、上手な言葉で流暢に話すことでもありません。余計なことを余計な時にうっかり口にしたことで問題になったケースは枚挙にいとまがありません。
 その点「必要なことを 必要なときに 必要なだけ」話せることは、ビジネスパーソンにとっての大切な『ビジネス能力』だと考えます。上役・下役・ご同役のあなたのお考えはいかがでしょう?


 では、業務管理と同じく体調管理にも気を付けて、明日も一日お元気で! ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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