『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (284) 「部下指導に活かしたい 【人の本性】を知悉した名言」

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寺子屋ラッキー


 こんばんは。日付が変わり12月8日(金)となりました。因みにアメリカ時間では1日前の7日(木)です。米国第46代大統領ジョー・バイデン氏生誕の前年である1941年12月8日未明は日本と世界のリーダーたるアメリカとの間での3年半に及ぶ太平洋(大東亜)戦争が勃発した日です。学校では教わらなくてもおそらく今日のテレビ番組でも何らかの形で多少は報道されることでしょう。


 アメリカは開戦に当たって、日本の資源・工業力だけでなくCIAなどの諜報機関を通して『事実』に基づく日本人の<国民性>を良くも悪くも把握していた筈です。確かに当時日本の良き国民性は現在の地方には未だ残っていても<無関心・無感動・無気力>の三無主義に代表されるSNSのご時世の都会の平均的それとは違うように思える。


 ABCD(米国・英国・中国・オランダ)ラインの石油の9割削減をはじめとする経済封鎖で日本が〝孤立化〟し開戦すれば、真珠湾またはアメリカ西海岸への攻撃があることは、アメリカ側に把握されていた。加えて日本の行動(真珠湾攻撃)を誘い出すようアメリカに仕向けられていたとも聞いたことがある。


 日米開戦に最後まで反対していた一人にケネディ大統領の母校でもあるハーバード大学で学んだ山本五十六海軍大将(戦死後称号元帥)がいる。40代に入り米国日本大使館付武官として米首都「ワシントン」での駐在経験があったこともあり、米国の資源・工業力をはじめその底力を見抜いていたと伝わっている。
 そのため当時のことである。山本のような反戦論者は、たとえ海軍上層部の高官であっても刺客に狙われることが危惧されたようである。


 山本大将の在籍した海軍は組織である。人事は組織(海軍軍令部)の「専決事項」であ
り組織の命令には従わざるを得ない。今でいえば本店所属部門から不本意だったようだが現場最高指揮官である連合艦隊司令長官に就任する。


 開戦に当たり山本長官が危惧していたことは、宣戦布告の遅れであった。開戦当日はあいにく日曜日だったこともありワシントンの日本大使館は休日と重なり要員的に手薄であった。そのため内地からの宣戦布告の暗号解読および事務作業に手間取り、米国への開戦通告が遅れた。これにより真珠湾への空爆による先制攻撃が「リメンバー・パールハーバー」(真珠湾を忘れるな!)の言葉に表された〝不意打ち〟として米国民の反日感情を煽り立てる。
 そのためルーズベルト政権は経済面での米国民の不満の目を日本へそらすことに成功する。


 ときに日本軍隊は「上官の命令は天皇陛下の命令と思え!」といった言葉がまかり通る特殊な階級社会であった。同じ階級でも一日でも早く昇進・昇格した先任将校(課長級)が幅を利かし下士官(係長・職長・主任・班長級)・兵隊も同様だったと聞く。無論のことそうした組織を賛美するつもりは毛頭ありません。


 日本には「大和魂」があったが、一方米国には「ヤンキー魂(?)」があった。ビジネス社会と同じく精神力だけで戦えるものではない。開戦後徐々に物量を含め差が歴然となった。東西南北へ手を広げすぎたことで補給路が絶たれたこともあり、「転進」というと聞こえは良いが『撤退』を余儀なくされ実質敗退に次ぐ敗退で疲弊した。


 結果して内地・外地共に多くの尊い人命を失い、物的にもメチャクチャともいえる壊滅的被害を受け敗戦を迎える。
 その多大な犠牲を乗り越え戦後奇跡的回復を遂げた。あなたの直近のご先祖様を含めた先人の苦労の延長線上にスマホ・SNSのネット社会の現在があることを忘れないようにしたいものです。閑話休題。


 開戦1年半後、山本大将は現場第一線視察の途上、暗号を解読し待ち受けていた米軍機によりブーゲンビル島上空で搭乗機が撃墜され戦死する。
 『味方千人 敵千人』の世の中、将棋好きの山本五十六の人物評価は人様々でしょう。それでも次の言葉があり、とりわけ〔その1〕がつとに知られている。あなたもご存知かもしれませんが、平成生まれの方もおいででしょうからご参考までに記載します。


〔その1〕 『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』
〔その2〕 『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず』
〔その3〕 『やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず』


 人には男と女それぞれに性(さが)があるが、ここに掲載した名言は老若男女いずれの管理者・監督者を問わず活用できるものと考えます。
 何事も知ると出来る(た)は大きな違い。リーダーの先輩としての実践的言葉は、管理者が日頃の『部下指導・育成(OJT)』実施面での役割行動を振り返る参考になると思います。


 ここで申し上げたいことは、教科書にも載らない軍人の言葉だから「スマホ・SNSの時代」にはマッチせず役立たないと<前提観念>で決め付けないことです。何が言われているかの『真意』を捉えることが肝要だと考えます。
 経験則に裏打ちされた【人の本性】を知悉した人の言葉には『説得力』があるからこそ名言として未だに語り継がれているのでしょう。


 では、昨日から旧暦二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」に入り、地方によっては本格的な雪の降る時節となりました。新型コロナおよびインフルエンザだけでなく深く静かに潜航する「細菌性疾患」にも油断せず年末年始に向けお励み下さい。


 では、今日も一日お元気で。お立ち寄り願いありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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