『管理者研修』 (317) 「人を動かすスキルは 人の本性を理解してこそ 技能となる」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。
さて、私たち人間の<心>は、まことに弱いものです。組織人は課せられた責任を果たせなかったり目標を達成できなかったり、あるいは何かで失敗したりした時にはなかなかそのことを素直に認めるということをしたがらないものです。
何故ならそれを認めるということは、『自己保身』を図る上での障害になるだけでなく、自分の能力の低さを認めることになるため耐えられないのです。また、自己の内に不思議と沸き起こるあの厄介な<プライド>が許しません。
そのような時、人は何かと口実を設けることで自分の精神的な苦痛から逃れます。
つまり、「自己保身」を図ることが、普通の人間の<心理>です。こうしたことは職場でも見かけることでしょう。例えば、
〇 自分の能力が低いのは俺(あたし)の責任ではない。会社や上司が教えてくれない
からだ。
〇 他社のセールスマンに負けるのは会社が新商(製)品開発に着手しないからだ。
〇 自己啓発できないのは時間や自己投資のお金がないからだ。
など、あれこれと「合理化」する人もいます。
しかし、このような合理化は反対したいものです。こうしたことで何か自分の本心をごまかす(合理化する)ことで気持ちを静めあるいは安定させるということは、ある意味では「心の慰め」になるでしょう。ですがそれは一時の気休めにはなっても決して『問題解決』にはなりません。
とはいっても人間です。自分を守るための「弁解」が自然と出てくるのは、いかんともしがたいものです。こうしたことはどこの職場にもあることではないでしょうか。
問題は他人のせいにしたり非難したりするような態度を取る人がどこの世界にも昔からいることです。
ですから何はともあれ陳謝する人なら許せても、終始言い訳する人は相手から「見苦しいぞ ‼」と受け取られ、却って悪い印象を与えることがあります。プロビジネスマンを目指すのであればできれば避けたい「態度」であり気を付けたいものだと考えます。
仮に釈明すべき点があれば、時間をおき機会を改めることも必要でしょう。
つまり私が申し上げる『合理化反対』とは、仕事の面や人間関係など色々な場面で一々「言い訳」がましいことや「弁解」をして責任のなすりあいや責任逃れをするような態度をとらないようにしようということです。
言い訳も時によりけりとはいえ、こうした<合理化>は〝できれば〟しないで済ませたいものです。また『人を動かす』スキルは、こうした<人の本性>を理解してこそ<技能>となることを念頭に置く必要があると考えます。加えてより良い『職場風土』を形成するためにも職場リーダーは、マネジメント活動に当たって頂きたいと思います。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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