『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』  (318) 「承認欲求は人の本能 昇進試験受験と合理化の是非」

ID:8559fx
寺子屋ラッキー


 遊びにおいで願いお礼申します。朝方投稿したもののどうも更新頻度が早いようです。今回は更新タイミングを22時まで半日延ばして調整します。ご了解ください。


 御社は存じませんが『人手不足』はかつて米国にもあったことで日本が初めてではありません。元々多人種・多民族国家であり日本とは事情が違うが外国人労働者の「生かし方」および「技術技能の伝承方法」については参考になるように思えます。
 この点、日本と同じ敗戦国であり総人口は少ないが名目GDPで抜かれたドイツには関心があるがその実際は全く知りません。


 さて、企業ロイヤルティが希薄と思える米国で老舗新聞社(ワシントンポスト社?)には定退者が「会社の灯を守るために働いてきた」。一方新人は「会社の伝統の灯を守り続けたい」と言っていた話があります。
 日本では能登半島地震の被災地復旧復興に当たっている方々に例を見るまでも無く業種によってそれぞれに強い使命感があります。企業忠誠心も戦前のサラリーマンに格別あった記録は無いようだが皆無とも思えません。加えて勤続年数との相関も若干ながらあるように思えます。


 そのようなことから今年3月末までの退職者を含めこれまでのビジネスパーソンが新卒として入社したあと終業規則に定められた定年まで同一企業に席を置いた人(「終身一社」)の学歴別割合はどのようになっているかに「生産性」との関係で興味があります。


 誰が見ても給与・福利厚生面で恵まれた組織のエリートビジネスパーソンが退職し同業他社へ転職する事例がネットニュースで報じられます。「自己実現」を図る上での処遇面の不満だけでなく職場の『人間関係』に起因していることが思いのほかあるものです。


 企業(団体)規模・業種・業態を問わず昇進・昇格に関心がないという「働く人」の本心は、マイホーム主義だけでなくそもそもが椅子取りゲームの戦線から方向転換し大過なく毎日を過ごしていたケースは昭和二世当時からあることです。
  
 昔から「鶏口となるも牛後となるなかれ」と言われます。日本企業の8割以上は大企業の子会社も含め中小企業です。個人能力を多面的に生かせる可能性を勘案すると「小さいことは良い事」でもあります。昨年テレビを見ていて若い男性が「私今年、主任になりました!」と会社から認められ『承認欲求』を満たされたことで「内面が外面」に表れた、顔面笑みの表情が印象に残っています。


 とにかく現在は、仕事への価値観が変化しネット求人・面接で条件が合えば容易に転職できるご時世です。アウトソーシング化のご時世人事部門を委託化している企業も少なくないでしょう。採用業務委託会社の面接をパスし入社したとしても人生を託し得る会社に簡単には巡り合えるとも思えません。求人へ応募する前には後で後悔することの無いよう事前の情報収集に<テマ・ヒマ>かけることは肝要なことです。そうでないと「青い鳥」を求めて〝渡り鳥〟となり、その後就職できても腰の落ち着かぬ人物と当該社内で評価されないとも限りません。


 今年4月から後期高齢者の仲間入りをする<団塊の世代>が現役当時その人員構成数はともかく、ジェネラリストを別とする「しらけ世代」が団塊の世代を差しおいて抜擢されたのは容易でなかったように思えます。


 かつては大手企業ではジェネラリスト候補者は別枠として確保するケースもあった。加えて離職率の高い部門では「歩留まり」を見越して新卒社員を採用することもあった。


 現在は「採用条件」を大卒以上に限定している会社が中小企業にまで拡がっている。多様な人材を求めていることもあり同期入社が50人以上という会社もあるでしょう。
 ポストレス化の現在大卒社員でも店所まで含めてもラインの課長に選抜されるのは絶対数から見ても難しいでしょう。仮に定年まで在籍したとしても男女共スタッフ課長・ライン係長へ就任できれば良しとするのでしょうか。


 それよりも2時間以上かけての遠距離通勤者が毎朝始業時間の1時間前には出勤して業務に着手するサラリーマンをテレビ番組で採り上げていた覚えがあります。理由は会社からの『認識欲求』を求めての行為とのことだったが、その努力に内心〝エール〟を送ったものです。 


 ときに、大卒人材に希少価値があった頃、地方自治体の首長と公用車の運転手の退職金があまり変らず新聞記事になったことがある。企業規模により一概には言えないが、日本的経営の三本柱の一つである<終身雇用制度>があり、終業規則に反しない限りは同一企業での定年までの在籍と賃金が守られていた。


 当時からサラリーマンが一般管理職から特別管理職に身分が変わると責任が重くなる。代わりに管理職手当の支給だけでなく<昇給・賞与>の支給条件は良くならなければ間尺に合わないでしょう。また、企業内組合があると組合費が徴収されなくなるため負担軽減を実感する方もおいででしょう。


 反面、残業代が請求できなくなるのが普通です。業務量が増えても部下を「少数精鋭化」する要員管理が求められる現在と同じくリーマンショック以前から時間外業務規制はあった。
 それでもローンの支払いに影響しないよう残業代稼ぎのために業務処理を調整し敢えて時間外勤務を望んでいた人もいました。現在は残業が退職事由の一つになるなど職場事情が変わっているようです。
 職場事情はともかく一般社員が担当業務に創意工夫もせずに現状維持の姿勢では、このご時世を勘案すると定年まで勤め上げることは難しいように思えます。


 かつて超大型地方自治体に勤務する公務員がいました。業務に精通していたこともあり定年時には統括(?)係長になっていた。しかし、課長になるための庁内昇任試験に挑戦することはなかった。理由は当時昇任試験に合格すると定年が60歳から55歳に早まり再就職先が保証されないこともあり、定年後の生活設計に支障が出てくるからと若い頃から家族には話していたそうである。


 遅ればせながらと定年祝いに伺いご馳走になった席で庁内上級試験に話題が触れた。酒には「カタルシス効果」があり人は酒が入ると、飲むほどに酔うほどに本音が出てくるものです。奥さんが席を外した時に、
「松木さんだから言うけどネ・・・・・実は試験に受かる自信が無くてさ。正直なところ一度も挑戦したことがなかったんだよ」とそこだけの話ということでポロっと本音が出た。


 ただ、「内向的性格」の方だったが『男の性』があってか定年まで奥さんにも話せず一人密かに内心に伏せておくことまでもなかったように思えた。それよりも壁に飾られた額入りの、たとえ〝定例文〟ではあっても、「永年勤続表彰状」あるいは「定年感謝状」を見て、定年までコツコツ勤め上げたベテラン役人の<誇り>の一端を垣間見た覚えが未だに残っています。


 定年時の挨拶スピーチでは「皆さまにご指導・ご協力いただきましたおかげで大過なく、本日定年を迎えることができました。誠にありがとうございました」といった言葉を聞く。
 が、誰しも大過なかった訳がなく「社交辞令」です。無論の事家庭を支えた奥さんの協力があったからこそではあるが、家族に生活資金面での心配をかけなかっただけでも立派なことであり見習いたいと思ったことがあります。


 では、以上を当テーマの変則的導入としてこの先タイトルを替え本論に入ります。ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
マネジメント - ブログ村ハッシュタグ
#マネジメント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・