『話し方研修』 (263) 「積極性を涵養する 挨拶の仕方」
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寺子屋ラッキー
おはようございます。「挨拶の仕方」は相手により場合により様々です。
さて、挨拶(あいさつ)の心得としては、どうせするなら<明るく、いつも、先に、続けて>したいものです。以下語呂合わせしますと、
〇 あ・・・・・・綺麗な声というより、陰にこもらず(あ)かるい気持ちをのせて
〇 い・・・・・・気が向いたらではなく(い)つも
〇 さ・・・・・・できれば(さ)きに
〇 つ・・・・・・思い付いたその時で終わらせずに、(つ)づけて
ということですが、実践するとなると思いのほか難しいものです。SIMPLE IS BESTとはいえ、ここで終えては『実践的話し方研修』になりません。【部下後輩指導のヒント】となるよう以下3点に絞り補足します。
第一は、挨拶は積極的に、できれば先にすること。
先手の挨拶は、相手の警戒心を取り除き、相手をリードする働きがあります。
虚礼廃止が社内文書で通達されるご時世ですが、仮に今年貰った賀状のことを考えてみて下さい。これは「年始の挨拶」です。あなたが出さなかった相手から賀状を貰っていたとしてあなたはその人にどんな気持ちを持ちましたでしょうか?
「あのヤロー、俺が出さないのに寄こしやがってイマイマシイ奴だ!」と、不愉快になりましたか。そのようなことはおそらくないでしょう。それと同じです。
第二は、できれば内容と仕方を工夫すること。
学校ではないのですから、「オッス!」など単なる〝合図〟であっては効果がありません。どうせするなら暖かい「関心」を示したものにしたいものです。この<秘訣>は職場なら、「おはようございます! 昨日は帰りがけに飛び込みの仕事が入り大変でしたね。今朝は早くからお疲れさまです」といったように〝一言添える〟ことです。
第三は、挨拶は「投げ」、返事は「受け」だということ。
あなたは子供の頃団塊の世代の父親から「太郎聞こえているのか? 返事くらいしたらどうなんだ !!」と、叱られた記憶がありませんか。
職場でも同じです。あなたが「ハ~イ⤵」などとイヤイヤ返事をしたすると、上司にあなたが〝ヤル気〟がないと受け止められる場合もあります。
「ナンだ、そのけだるそうな嫌ったらしい返事の仕方は? 松木には頼まん。他の者に頼むからもういい!」と気分を害されます。この場合の返事の仕方は、話し方の面からみれば〝良い返事〟とは言えません。
つまり、挨拶とは本来は「一方行為」であり、〝見返り〟を期待すべきものではありません。とは言っても人は<無視>されることを大変気にする動物です。
煩わしい『人間関係』もここから始まります。返事をしないのは、人間関係を拒否している姿ともいえます。どうせするなら気持ちよく、「ハイ」の二文字の出し惜しみをしないしないようにしたいものです。
外交面での首脳会談をイメージして考えてみて下さい。仮に「シェークハンド」しようと〝片手〟を差し出したが相手から拒否をされたとします。あなたが挨拶をしても、相手が返事をしてこないのと同じです。どんな気持ちになりますか。そういうあなたも、気分が悪い時に返事をしないことが一度や二度はおありと思います。
返事をしないのは、あなたには悪気がなくても、相手には無視されたと誤解されることもあるので気をつけたいものです。
つまり、挨拶とは本来は「一方行為」であり、〝見返り〟を期待すべきものではありません。とは言っても人は<無視>されることを大変気にする動物です。
ここで押さえておきたいことは、挨拶がサラリーマン生活を送る上で最低限の『人間関係』を維持するために必要なだけではなく、ときには【人を動かす】働きがあるということです。ですから、挨拶は仕事と同じく<先手必勝>を心がけることにより『積極性』を涵養したいものです。
なお、相手に「関心」を示すことの意義はこの先テーマを変え管理者研修の中で逐次問題提起していく予定です。
では、お手すきの時またお越しください。ありがとうございました。
❒ 話し方研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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