『社員研修』 (207) 「相手を変えるには 自分を変えては? 『鏡の哲学』に学ぶ」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。「人の好き嫌い」について『人間関係論』の視点から数少ない持ちネタの一部を講演風に申し上げていきます。
さて、ペット同伴ホテルへ行くと分かりますが、犬好き猫好きの方には、犬・猫はあまり噛みついたり吠えついたりはしません。何故だかお分かりですか?
犬好きの人は犬が好きだから、犬を見ると「あれッ可愛い犬だな」という顔をしちゃうんですね。「何犬かな、それともミックス(雑種)かな?」と、興味を示す。「あッ可愛いナ!」という気持ちが<声・表情>になって出る。
【注】ただし、一度でも犬に嚙みつかれたことのある人はトラウマ体験となることもあり、
この限りに非ず。そのため犬を見かけると【殺意】を抱くことも無いとはいえません。
仮に相手が人間であったとすれば〝いわんやをや〟です。前にも申したことですが、
感受性豊かな人が心の痛手を深く負うと、言った方は忘れても言われた方は【怨念】と
して残ることも考えられます。・・・・・怖いですね。閑話休題。
実際そうでしょう。好きだから無意識のうちに表現しちゃうわけです。そして、ワン公はその顔を見て「あッ僕のことを好きな人がいる」と分かってそのワン公が寄ってくる。同じくネコ好きにはネコが寄ってくる。農家の人に聞きますと、豚好きには豚が寄ってくるそうです。<好きになるから好かれる>というのは、この論理です。
その点、世間には何故か反りが合わない、あるいは馬が合わない人がいるものです。このことは、あなたも人間ですから例外ではないと思います。次はアメリカの哲学者の言葉ですから、いい加減には聞けません。
『君が鏡に向かってチョッと顔を変えてみたまえ。君がニコッと笑ってみれば、不思議と向こうが笑い返す』
「馬鹿!当たり前のことじゃないか ‼」と怒らないで下さい。これを『鏡の哲学』といいます。こちらがいいから相手がいい。こちらが悪きゃ向こうも悪いんですよ。こちらがしかめっ面をしているのに、鏡に映った顔がニャッとしたらこりゃ〝お化け〟です。そんなことは当然のことだという方は、『人間関係論』を語り合えない方かもしれません。
自分が相手を嫌っているのにその相手からは好かれたいというのは「ムシのいい話」です。
ただ「この野郎生意気でどうもムシが好かね~」あるいは「あの野郎コンチクショウだ」と思っていると、不思議とその人数分だけ相手からも嫌われているものです。
つまり、相手の問題ではなく自分自身に問題があるのかもしれません。相手をそうさせていることに何故気がつかないかともいえます。この辺が大事なところでしょう。
他人を変えることが難しければ、どうするか? 仕事を進める上で支障があるようであれば、あなた自身を変えることが早道です。
長所ばかりの人間がいないのと同様、短所ばかりの人間もいません。相手の嫌な面ばかり見ていないで良いところにも目を向けることです。
どうも〝人嫌い〟という人は、人の悪いところばかりに目がいくものです。私もそうでしたが、人の弱点だけを見ていると何故か良いところには目を瞑る。ところが、人を好きになれる人は逆なんですね。
例えば、「あの野郎せっかちだ。あわて者だ」と言いますでしょう。裏返して良く言えば〝頭の回転〟がいいということです。同様に「あの野郎グズだ。ノロマだ」も裏返してみれば「落ち着いている」ということです。私の場合で申しますと、長所は協調性があることです。短所は付和雷同型だということです。
つまり、性格は表から見れば良く、裏側から見れば悪くなるものです。どちらも「真」であり、あなたも例外でないと考えますが、いかがなものでしょうか?
その点どうなんでしょう? どうも人が好きになれないのは、いつも悪い方悪い方と見ているからでそれを切り替えろと言われますが、確かにそうですね。意識して相手のいいところを見て相手を大事にしてあげることが大切なことといえましょう。
以上、縷々申し上げてきましたが、人を好きになるから人から好かれる。しかも人から好かれるような人は、また、自分が好きになる。つまり、グルグル回って循環しているわけです。
しかし、自分が好きになれない人はやはり相手を好きになれない。すると、相手から嫌われる。また、自分が嫌いにもなっていく。これを<悪循環>と言います。
ですから、できればこの悪循環を断ち切っていきたいものです。実際には簡単なことではありませんが。
では、間もなく終業時間帯に入ります。今日もお勤めお疲れ様でした。ご覧くださりありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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