『管理者研修』 (427) 「経営資源として 唯一価値が変わるのが 人の人たる所以」
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寺子屋ラッキー
こんばんは。この時間では早い方でも帰宅途上でしょうか? お疲れ様です。
さて、ご存知の方も多いかと思いますが、ハーバート大学教授ロバート・カッツ教授によればマネジメントに必要とされるスキル(能力)として次の三つを挙げている。
第一が、業務遂行能力としての専門的知識・技能(Technical・Skill)
第二が、人間理解力としての人間関係処理能力(Human・Skill)
第三が、意思決定などに必要とされる総合判断能力(Conceptual・Skill)です。
これらの能力はウエイト付けに違いはあるものの、<トップ・ミドル・ロワー>それぞれのマネジメント活動に必要なものです。
経営資源としての人は物ではありません。物・金・時間・情報・技術をはじめとする経営資源の中で『潜在能力』の発揮度に個人差はあるが、唯一価値が変わる(伸びる)ものです。
入社してからは、ビジネスマナー、ビジネス文書の書き方、電話の応対、パソコン操作の技術(技能)、車の運転など随分沢山のことを勉強し身に付け活用しています。
現在の担当業務を習得するためにもそれなりの時間をかけているはずです。仕事が求める内容によっては何週間という短いものから、中には何ヶ月、何年もかかって身に付けたものもあるでしょう、
ところが、科学・技術が進歩している現在、「人間関係処理能力」についてはどの程度の期間勉強してきたのでしょう?
人と上手く付き合えるというのは立派な〝能力〟なのです。しかし「自然発生的人間関係」(少子化家庭)、「自由選択的人間関係」(生徒・学生)の中で育ち入社してきた社員の中には、こうしたことについてあまり時間をかけて勉強はしていない方もいるようです。
ちなみに業務性格上、大学では<心理学・産業心理学・行動科学>などの各科目を履修したはずの方でも実際には分かっているとは思えないと、勉強会で話をしていて感じられることがあります。
無免許運転をすれば事故を起こすのは言うまでもありません。人間関係においても無免許運転的な態度ではトラブルを生じやすいのは当然でしょう。
そのようなことからネット社会の職場で働く人たちは、お互いに<人間性の本質>について理解を深める勉強が今まで以上に求められるように思えます。
そうすることによって職場の人間関係はさらに良くなり、仕事への「協力体制」も今まで以上に構築できることが期待できます。結果的には<業績向上>につながることです。
組織はミッションを理解し、チームとしての総合力を発揮する場です。仲良しクラブではありません。
ぜひ、あなたも働く者(特に部下)の心理に関心を払っていただきたいと考えます。そうでなければ、いくら高度・専門化した担当業務の〝オーソリティー〟にはなっても、SNS時代での『効果的リーダーシップ』の発揮は、たとえ「専制型」にしても容易でないように思えます。ご同輩の皆さん、あなたはどのようにお考えになります?
では、明日からも年度末に向け業務にお励みください。ありがとうございました。
❒ 管理者研修講師『人材教育研 究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
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