『話し方研修』 (228) 「聞き手の心理変化は 要所要所で 目を見て確認」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。ある舞踊家が、「舞の生命は目だ」といっていた。舞踊は身体の流動的な線の美しさ。その美しさを活かすものは顔の表情であり、その表情の決め手は踊り手の目だと言っても過言ではないでしょう。
格言に「目は心の窓」があるが、孟子は「目は心の鏡」とも言っている。好かれる話し手になるには口元の笑みだけでなく、できれば目にも輝きを湛えたいものです。これは難しいことではありません。あなたの心が穏やかであれば、自ずと目の色にも表れます。
ですから、話し手は必ず相手を見る。その時の視線の配り方、目の置き所が大切になってきます。
同じく相手の話しを聞くときも視線をキョロキョロさせず、話し手の目に集中することです。といっても凝視するのはいけません。話が一段落してもじっと睨んでいては、相手も気味が悪いものです。
目を凝らすというのは、まばたきのない状態。緊張していることでもある。したがって、適当な自然なまばたきは相手に安心感を与えます。
かつてご教授いただいたある大脳生理学研究者の聞き方のポイントをご紹介したことがあります。その一つに対話する際は5秒見たら7秒はずすつもりで、話の要所要所では相手の<目>を見ることを勧めています。こちらの言っていることを真剣な気持ちで聞いているかどうかは相手の目を見ていれば分かるものです。
自分が何を話すかに意識が集中し過ぎて、相手の顔を碌に見ないで話しを進めることほど失礼なことはありません。それでは相手の<心理変化>を確認することができません。
このことは一対一の場合だけでなく、大勢を前にして「スピーチ」する場合でも同じです。聞き手に好感を与えるためにも表情、特に目をイキイキさせて対話することにも意識を向けましょう。
秋の来ない夏はない。昨晩今年初めて鈴虫の鳴き声を耳にしました。明日は旧暦の処暑、猛暑も今週までをピークとし現在登壇準備中の初秋と早くバトンタッチしてほしいものです。ありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)
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