『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (308) 「組織力を高めるために <相手を受け入れる> 職場風土の醸成を」

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寺子屋ラッキー


 おはようございます。あなたの職場では来年度の業務計画立案策定と併せて予算計上を同時並行的に着手進行で、2月入りした来週からは多忙を極めることと拝察します。数が少なく入れ替わりの激しいリピーターの皆様に感謝の気持ちを込めて一部前回(307)を受け以下申し上げます。
 拙宅では毎年明日の立春が新年です。一括投稿するため長くなります。お手すきの時にご覧頂ければ幸いです。


 さて、人は『深層心理』面では、誰でもが〝あるがまま〟の自分を受け入れ、理解してほしいという気持ち(欲求)が大変強いものです。これは『本能』ともいえます。SNS時代の「Z世代」,「α世代」も例外ではないでしょう。
 仮に人から拒否されると、命に賭けてでもこれを守ろうという態度に出る場合もあります。こうしたことは古今東西の歴史書を読めば理解できると思います。
 そのため『人間関係』を「信頼」まではともかくとして「信用」以上に維持するためには、相手をできるだけ理解し受け入れるという<態度>をとることが大切です。


 しかし、数多い社員の中には、育った家庭環境あるいは教育環境歴により形成された<性格>から人を拒否するような態度をとる従業員がいるものです。
 たとえば、自分の能力が少々高いとか、育ち・家柄・出身校がいいという人の中にテレビ報道を見ていても思いのほかいるものです。こうした態度は「組織人」として決して褒められたことではありません。


 反対にレアケースではあるが高校進学時に親の再婚で親子の縁を切られ技術技能の付与を意図した企業内学校で寮生活を余儀なくされ苦学した管理者がいた。その結果いいか悪いかは別としてデリケートな性格が形成される。人に親切で思いやりのある性格か吝嗇で冷たい性格形成に影響するかは人様々です。


 本人が自覚していたかどうかは不明だが、当該管理者は後者だった。口達者で人脈も豊富だったが厚かましく嫉妬深いタイプで好感を持てなかった。後に「部下管理」に問題があり、歴史ある外部小規模教育団体へ派遣されその後在籍企業から昇進辞令も受けた。しかし、定年まで出身母体へ復帰することは二度となかった。
 古い話で時効だが、所属長だけでなく人事所管箇所の評価は<公正>で実に良く見ているものだと「忍の一字」のサラリーマンでも一度だけだが留飲を下げたことがある。


 福沢諭吉は『天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず』と言っている。お互いの仕事の能力・財産などは違っていても、人間としての価値に変わりはない。それを地位とか財産・能力などで差別し、相手を拒否する態度は決して自慢にはなりません。むしろ軽蔑される態度です。


 私たちはお互いに「欠点」,「短所」を持ち合わせています。それらはできるだけ他人には知られたくないことであり、そのことについてとやかく言われたくないというのが普通の<人の心理>です。 


 ところがそうしたことについて、重箱の隅を爪楊枝でほじくるようにあれこれ言われたとしたら、あなたは一体どんな気持ちになるでしょう。その人に好意を感じるでしょうか?
 反対に自分の悩みをよく聞いてくれる人、自分の失敗に対して好意的に『忠告』をして二度と同じ失敗をしないよう諭し励ましてくれる人がいたらどうでしょう。おそらくあなたは、その人に好意を持ち感謝するに違いありません。


 そこで前回に関連付けると、これは正規非正規社員を問わず過(あやま)ちを認めろとか、失敗しても目をつぶってやれということではありません。お互い弱い面があるということを自覚し、相手の立場に立って良い結果を生み出すように働きかけてやるということです。
 結果して、あの人には何でも話せる。あの人は自分の気持ちを良く分かってくれる。あの人と話していると気持ちがくつろぐ。あの人の傍(そば)にいるだけで何となく暖かいものを感じる、というような組織リーダーになりたいものです。こうしたことが<相手を受け入れる>という態度にほかならないのです。


 「理屈じゃそうかもしれないがネ、自分のことさえままならないのに、人のことまでかまっちゃいられないよ! 違うかね?」という方もおいででしょう。
 このご時世に限らず自主的目標管理が強制的ノルマ管理となっている職場があることは不思議ではありません。
 どこの職場も人間同士の集まりですから、どうしても「相性」の悪い上司・部下とか先輩・後輩がいて、実際には必ずしも上手くいくわけではありません。


 無い物ねだりではないが部下を通して業績向上を図る立場の管理者は、外部に金を払って指導を仰げば問題が解決するのならどこも苦労をしません。人の性格および行動特性を理論ではなくその実際を研究することも必要でしょう。「管理者不要論」の対象にならないよう<部下指導育成>の面で配慮したいことではあります。


 とにかくこれまでにも再三申し上げた通りビジネス現場では「当たり前のことを当たり前にする」ことを四つに絞っても実施するのは難しいことです。企業の存続にかかることもあります。
 職場マネジメントの<広義のOJT>には上層部のリクワイヤメントの一つとして『職場風土の把握・形成』があります。管理者として<職場目標達成>のためにも創意工夫しより良くする必要があると考えます。


 では、今年に入り『大型倒産』だけでも4件を数える今日現在、運命共同体の職場ではどうすればよいのでしょうか? 簡単なこととは思いませんが多少でも意識すれば誰でも行える方法はあります。長くなるためここまでとし、日を改めタイトル・テーマを差し替えて申し上げます。(続く)


 今日は「節分」です。旧暦での大晦日で明日は<新年>に当たります。
 節分といえば元行革担当の「メザシの土光さん」こと土光敏夫さんが懐かしく想い出されます。仮に土光さんならこのご時期を乗り切るのにどのような手を打ったかと『私の履歴書』の最終回とその文末に記載された「山本五十六」の名言が懐かしく想い出されます。


 昔からニ月は年末年始の反動から売り上げが低調になると商店主は嫌っていたものです。真言宗の「豆まき」には参加せずとも肚の底から大声の豆まきで幸運を呼び寄せて、<心新たに>旧暦新年の立春を迎えましょう。


 では、恵方巻を食べながら今年度末・来年度入りに向け週明けからお励みください。
 ありがとうございました。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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