『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者研修』 (313) (続)「実践的研修としての 人事問題の処理方法(事例)」

                             【ブログ ミニ講義 ②】


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寺子屋ラッキー


 こんばんは。後半へと入ります。


 とにかく、職場での部下を一番よく知っているのは、身近な上司以外にはいません。職場結婚ならいざ知らず、たとえ配偶者でも分かりません。違いますかね? でなければ人事権のある上司に<公正>な一次・二次の【人事考課】を期待できません。
 では、「公正とは何か?」は「寺子屋ラッキー」として別途意味付けします。


 部下の「健康管理」、特にテレワークの時代「精神面」に対しても労務管理上で配慮しなければならない難しいご時世です。〝粒ぞろい〟の部下ならば誰も苦労要りません。色々な意味での「問題社員」を含め大切な要員を会社から託されています。管理者は「創意工夫」して活用しなければならない<立場・役割>なのですから当然でしょう。
 ですから、役職手当の違いはあっても「人を使うは苦を使う」と言えましょう。


 因みにうつ病で会社を休み有給休暇内で治癒しない場合は、普通休職期間へと入る。普通休職中の給与は健康保険制度による傷病手当金で賄われるのでしょうが、企業間格差があるためここでは省略します。
 問題は本人が長期間休むことになった場合の業務カバーです。どこの職場も限られた要員で運営されているため人事異動などにより全社大で対応することでしょう。


 仮に傷病期間が満了し医師が職場復帰を許可し社内委員会があり認めたとして、当該部下をどこの職場が引き受け業務に当たることになるのでしょう。
 「うつ病」などの場合には、休職前と同じ職場では再発しないとも限りません。当該部下も新しい職場で新しい業務に就くことを考えると馴染めず退職することも懸念されます。


 そのようなことを考え併せると、育児休業・介護休業などが会社としての制度として整ってはいても長期間休んで職場復帰しても居づらくなり退職した話を聞くと、国が考える通りには取得率は進まないように思えます。


 サラリーマンは業務多忙で「有給休暇」も消化し辛い職場がある現在、解決策は管理者によるOJTの成果をあげ社員一人当たりの業務処理能力を向上させ組織としての総合力を高め対処すべきでしょう。ということでいつもの話に戻ります。


 なお、「うつ病」に陥る要因はこのご時世、管理監督者も含め考えられることです。業務処理能力が無くなった訳ではありません。病気ですから恥ずかしいことでもありません。穴埋めとしての中途(経験者)採用者に劣るとも思えません。職場復帰後一時的には『人事考課』に影響するでしょう。休んで会社に迷惑をかけたのですから当然です。


 しかし、その後諦めずに努力すればやがて元の軌道に戻り会社から評価されたケースは決して珍しくありません。存じ上げる方の中には取締役になった方もおいでです。安易に退職することは、入社後育てて頂いた管理監督者の<テマ・ヒマ>かけた努力を裏切ることにもなるでしょう。


 前回と同じく【広義のOJT】のリクワイヤメントである『生活指導』を含む人の絡んだ人事問題の処理は「問題解決の手順」を踏むのが理想です。しかし、部下の話を聴いて管理者の裁量権外で判断が付きかねるケースもあるでしょう。


 大事なことなので繰り替えしますが、そのような場合は一人悩まず上級管理者へ早めに『相談』し知恵を出し合い、早めに適切な 手を打つことを考えたいものです。問題になれば、それこそ部下の「管理監督責任」を問われることにもなりかねません。


 ただし、企業実態によって要員管理の厳しい職場も多く、ここで申し上げた管理者は私の「期待する管理者像」です。書き出しで申し上げた通り、管理者が難しい立場にいることは企業規模の大小を問わずどこも同じでしょう。
 とにかく管理者は部下に関心を示し、どこの職場でも引き取り手がいないダメ社員(?)も含め<ヤル気>を持たせチームとしての【総合力】を発揮して前に向かって進みましょう。


  なお、20代で所属課長から課内会議の席上「ダメ社員」と決め付けられた高卒社員がいた。腐ることなく退職せずに頑張った。その後上司が変わる都度能力を発揮し認められた。
 一度も転勤することなく副主任から主任・係長・課長とメキメキ伸びた。本人の上司の期待に応える努力もさることながらその間各上司との人脈形成だけでなく先輩・後輩にも恵まれたとも思える。
 社内留学制度・社内資格試験制度などの『自己啓発制度』に挑戦することは無く仕事一筋で、300人規模の支社でトップスリーに入る支社長を補佐する次長となり定年を迎えたケースもある。「上司が変わると部下が変わる」というが、レアケースとは言え実際にあったことです。


 当ブログ開設2回目のタイトルである「サラリーマンの幸不幸は 上司との出会いにあり」のネタ元でもあります。
 働き方改革が問われる時代、<人生出世だけが全て>ではないが、他にも世間には『小説は事実より奇なり』と思える話が数多くあることでしょう。その一つに『人生全て塞翁が馬』で代表される「人との出会いが人生を変える」がある。テーマから逸れるため上記したこととは別の観点からこの先採り上げます。


 以上筆の向くまま気の向くまま、草稿も書かずに不精して思いつくまま加筆したため長くなり失礼しました。2回に亘りご覧いただきありがとうございました。
 では、週明け月曜の朝からは「出発進行異状なし」の安全確認精神で年度末に向け大いに邁進なさってください。



❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
 しよう ‼」)
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