『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (205) 「見返りの期待が世の常でも 職場の挨拶は 積極的精神で」

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寺子屋ラッキー 


 こんばんは。江戸時代の贈収賄政治に見られる通りいつの時代でも見返りの期待が世の常とも言えます。ただし、行き過ぎると定年を目前に退社を余儀なくされ多額の退職金をフイにする場合もあります。いわんや犯罪行為ともなると類が家族にも及び論外とも言えます。


 前にも申し上げた通り人には『認識欲求』があり<本能>とも言えます。いつでしたか犯罪者が手錠をかけられ建物から出てきた時、「俺の名前は明日の朝刊に載るよな?」と確かめていたのは、戦前アメリカのギャングボスの話だけではありません。日本でもテレビニュースで同様のシーンを見たことがあります。犯罪行為は忘れたものの、認識欲求の表れとしての名前(自尊語)の重要性をそのシーンを見て確信を深めた記憶が印象深く残っています。


 普通人は、誰でも「自分が一番可愛い」ものです。ですからその可愛い自分のプライドを高めてくれる人がいればその相手にも好意を持つのが『感情の動物』であり【自尊心の塊】である人間です。反対にプライドを傷つける相手には敵意を抱くのはこれまた当然のことです。
 つまり自分を重要な存在だと認めそのように扱ってくれるか、それとも軽くみてプライドを傷つけられるか、ということです。この点あなたはいかがでしょう?


 上司や幹部から「君は我が社にとっていなくては困る大事な社員だよ」という態度をとられるのと、「今の我が社では残念ながら君の期待に応えられる仕事はないんだよ。条件のいい会社があったらいつでも辞めていいんだよ」と露骨に言葉には出さなくてもそうした態度をとられるのとでは、どちらがプライドを満足されますか。あるいはどちらの態度をとられた時に【働く意欲】が沸いてくるでしょう。


 これは改めて聞くまでもないことです。ですからあなたも他の人に対しては、「あなたの仕事への取組み姿勢には感心しています。あなたは当社にとっては余人をもって代えがたい人です」という気持ちを、相手に<言葉・態度>で伝えるようにすることです。


 たとえば、何かチョットしたことでも好意を示されたら「ありがとうございます」と言葉に出して伝えることです。そうしたことを言動で示さないということは、相手の好意を無視し軽視しているとも誤解を与えかねません。そのような場合よく「アッ、どうも」という人がいます。


 これは語彙力が不足しているとは言え、やはり相手を軽く見ている印象を与えることになりかねません。「どうもがどうしたんだ?」と、聞きたくもなります。言葉に税金がかかるわけではありません。


 昔から『実るほど頭が下がる稲穂かな』というように信頼し感謝し期待する言葉をいくら使っても自分が<損>をする訳でもなければ、自分の<価値>を下げることでもありません。出し惜しみをしないでどんどん使うようにして下さい。


 世の中は面白いものです。好ましい『人間関係』は与える者と受け取る者とのバランスの上に成り立っています。これを「ギブ・アンド・テイク」の法則といいます。こちらが挨拶をすれば、相手からも挨拶のお返しがあるものです。こちらが知らん顔をしていれば相手も同じような態度をとりやすいものです。


 ですから相手の存在を認めれば、こちらも相手から認められお互いに満足できるのです。相手を軽く見たり無視したりしていて、自分だけは認められ重んじられたいと思うのは大変虫のいい話です。


 『職場の人間関係』は古くて新しい問題です。どうかあなたは職場の上司だけでなく先輩・同僚・後輩には、先ずは気持ちの良い「先手の挨拶」を交わしてほしいものです。そうすればあなたが一日の大半を過ごす会社では、仕事は厳しくても困った時には相談し合える『コミュニケーション』の良い職場生活を送ることができるでしょう。


 でも、どうなのでしょう?


 終身雇用・年功序列が崩壊し労働環境の改革が推進されているご時世です。鈴木健二さんの「気配りのすすめ 」がベストセラーになった当時とは世代が違います。果たしてそこまで気を遣う必要性があるのか、改めて訊かれるとどうなんでしょう。
 決めるのは貴方です。職場実態に合わせ<主体性>を持ってお考えください。


 では、満開の桜を楽しみながら良い週末をお過ごしください。ありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』  (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
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