社員教育『期待される管理者』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

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『話し方教育』 (54) 「蜜缶 金缶 酒の缶 人は褒め(認め)ねば働かん」(その2)

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 おはようございます。前回「なお書き」しました通りここでのサブタイトルは、かつて流行(はや)った懐かしい「CMソング」が頭を過(よ)ぎったことでリズム感を生かし、若干手直しして付けたものです。他意はありません。以下前回に続けますが、土・日が入るため若干長くなります。お手すきの時ご覧下さい。


 ときに職場では、管理者から「田中君はハッキリ言ってお客様との応対は苦手のようだが、パソコンテクニックを駆使してその都度目的に応じたデータ分析の処理能力の高さには感心している。おかげで私も安心していられるし、毎月部内会議に提出する資料でも鼻が高いよ。他課を合わせても君の右に出る者がいないのは事実だ。
 最近の新卒はスマホ操作は得意だが、技術系でもワード・エクセルといった実務パソコン操作になると不得手とする者は決して珍しくない。


 そこで相談だが、君のパソコン知識・技能を「初級程度」で課のメンバーに指導してもらえないだろうか。君の了解を得られれば、現在月1回行っている課内勉強会の講師をお願いしたいと思っている。
 いずれは君も部下を持つ立場になる。今のうちから人に教えることの難しさを勉強しておいて決してムダにならないと私は考える。係長からも君の業務負担ならないよう配慮すると賛同を得ている。前向きに検討して欲しい。いい返事を待っている。よろしく頼むよ!」と言われたことが<事実>に基づいていれば、困ることはあっても気分を害する人は少ないでしょう。


 第四は、最大級の褒め言葉を使わないこと。
 「そんなに言ったら嘘になる」といわれるように誇張された最大級の言葉を使うと、相手は馬鹿にされたような気がするものです。最大級の人間がざらにいるわけがない。かといって、平凡なことばかりいっても嫌われる。相手は、社交辞令としか受け取らない。気の利いた言い回し方を工夫することです。
 たとえば、お客様のお宅を訪問し「素晴らしいお庭ですね」というよりも、「しっとりとしていて、心が癒されるお庭です。川端康成の小説に出てくる雰囲気ですね」といった方がずーっと気が利いている。


 ロシアの文豪チエホフが、ゴーリキの作品を褒めた中に上手いことをいっている。
 「私はそれを書いたのが私でなかったことに、強い嫉妬を感じました」
 しかし、よほど褒め言葉に気をつけないと、人格者の意味で「あの人はいい人だ」と、こちらは褒めたつもりで使っても、「あの人はお人好しだ」と、受け取られないとも限らない。


 第五は、時には口でけなして心で褒めること。
 チョット高度な使い方になるが、直接には褒めないことです。前に「部下の叱り方」で申し上げた〝否定の肯定〟の応用です。


 たとえば、立て込んでいるラーメン屋でイライラした客が「オィ、何やってんだい。いつまで待たせんだよ。こっちは急いでんだ。俺はナ、ここのラーメンは高いけど旨いからこうしてわざわざ来てんだぞ」。これは、けなしているようで、実は褒めているのです。
 つまり、褒め言葉らしくない褒め言葉。ストレートに真正面からいかないで、相手の意表をつく新鮮な褒め言葉をあなたなりに研究なさって下さい。
 なお、職場で部下に忠告する場合に褒め言葉を併用する際は、部下の受け入れ態勢づくりの観点から「後褒め」より「先褒め」をお勧めします。


 とにかく、口先だけでなく人を「心から褒める」となると、中々もって難しい事です。<度量の広さ>というより<面子の問題>もあり、簡単にできることなら古今東西リーダーは誰も苦労しないものです。
 しかし部下指導・育成の観点から〝タイミング〟をとらえ部下の「モチベーションアップ」を図るには、身近にいる管理者でなければ部下個々人への適宜適切な『褒め言葉』は使えないように思えます。このことは子供のことを一番よく知っている親と同じく、部下の能力(知識・技術・技能・態度)を把握し人事評価の決定権者である管理者にも言えることです。 


 「部下を褒めて叱って育てよう」は言い古された言葉です。『働き方改革』が問われ行政改革の推進も検討されている現在、ここでのテーマをあなたはどのようにお考えになりますか?


 では、10月の台風は大きな被害をもたらします。公益・公共事業などの保守・点検業務
で現場出向なさる方は、くれぐれも安全管理に留意して勤務に当たって下さい。在宅の方は、ハザードマップを活用し台風の動きに用心して週末をお過ごし下さい。
 二回に亘りお読み頂きありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)



『話し方教育』 (53) 「蜜缶 金缶 酒の缶 人は褒め(認め)ねば働かん」(その1)

ID:8559fx


 こんにちは。褒め方については、先月末「管理者研修」の中で採り上げました。今回は切り口を変え「話し方研修」の一環として申し上げます。


これまでの繰り返しになりますが、人は誰しも自分を認めて欲しいと言う「認識欲求」を〝本能的〟に持っている。あなたも例外ではないと拝察します。
 褒める対象は、相手の性格(行為)、能力(仕事)、趣味(特技)、服装だけでなく、家族・住居をはじめとする生活環境、ときにはペット・コレクションといった所有物などが含まれる。褒め言葉を使うときの留意点は次の五つです。


 第一は、具体的に褒めること。
 よく口癖のように漠然と「立派ですね」、「素敵ですね」、「凄いですね」、「素晴らしですね」とだけポツンと無表情で言う人がいる。こうした抽象的言葉には心がこもっておらず、言われてもテンデ(方言?)分からない。具体的にハッキリとどこがどんな風に良いのか、あなたが認めた長所・美点を褒めのがいいように思えます。


 たとえば部下が、「班長、任せていただいた圧搾機ですが、教えて頂いたとおりにやったら、何とかオシャカを出さずに操作出来るようになりました。ありがとうございました」と、喜んで報告してきたとする。
 「そうか。そりゃ良かった。君の腕だよ。あの機械は知っての通りチョット癖があってな。俺はあれを使いこなすのに1ケ月近くかかったかな。その点、松木は器用というか覚えが早いな。次はその上のマシンに挑戦だ。これからも安全に気をつけて、この調子で頼むぜ!」といわれれば部下は悪い気はしないものです。
  
 第二は、あまり目立たない美点を褒めること。
 誰もが気づいている長所を褒めるよりは、たとえ小さなことでも本人も自覚していない点を褒めた方が良いでしょう。殊に、誰もが気がつかず、本人が密かに認めてもらいたがっていることを見つけることです。
 たとえば、「山田君、残業がなくなったんで最近スポーツジムへ通っているそうだね。そのせいか一時に比べだいぶスリムになって精悍な顔立ちになってきたぞ」


 皆が褒めることをオーム返しのように同じ言葉で褒めるのでは能が無い。「また同じことを言ってやがる。この人もっと他にいうことないのかよ。ヨイショしようたってそうはいかないぞ」と本人は構えてしまう。そのためには、日頃から相手をよく観察していなければ褒め言葉はいえません。


 第三は、部分を褒めること。
 全体を褒めないで、特定の部分を褒めることです。女性に対して「あなたはいつ見てもお美しいですね」というのも空々しい。
 そのためか外国映画のラブシーンには、「あなたの爪は桜貝のようだ。あなたの瞳の中には星が輝いている」などといった台詞が盛んに飛び出す。日本女性は分からないが、欧米の女性は褒め言葉に弱いのかもしれません。


 なお、今回のサブタイトルは、前に流行ったリズム感あるCMソングが頭を過(よ)ぎったことでヒントにしたものです。(念のため)


 では、次回迄ご機嫌よう。ありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『社員教育』 (70) 「労働環境が改革推進されるご時世でも GIVE&GIVE を求めるのは虫のいい話」

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 こんにちには。前にも申し上げた通り人には「認識欲求」があり<本能>とも言えます。 いつでしたか犯罪者が手錠をかけられ建物から出てきた時、「俺の名前は明日の朝刊に載るよな?」と確かめているのを、戦前アメリカのギャングボスの話だけでなく日本のテレビでも見たことがあります。犯罪行為は忘れたものの、認識欲求の表れとしての名前(自尊語)の重要性をそのシーンを見て改めて知らされた記憶だけが印象深く残っています。


 普通人は、誰でも自分が一番可愛いものです。ですからその可愛い自分のプライドを高めてくれる人がいればその相手にも好意を持つのが感情の動物である人間です。反対にプライドを傷つける相手に対しては敵意を抱くのはこれまた当然のことです。
 つまり自分を重要な存在だと認めそのように扱ってくれるか、それとも軽くみてプライドを傷つけられるか、ということです。この点あなたはいかがでしょう?


 上司や幹部から「君は我が社にとっていなくては困る大事な社員だよ」という態度をとられるのと、「君は今の我が社ではいてもいなくてもどちらでもいいんだよ」と露骨に言葉には出さなくてもそうした態度をとられるのとでは、どちらがプライドを満足させられますか。あるいはどちらの態度をとられた時に<働く意欲>が沸いてくるでしょう。


 これは改めて聞くまでもないことです。ですからあなたも他の人に対して、「あなたの仕事への取組み姿勢には感心しています。あなたは当社にとって余人をもって代えがたい人です」という気持ちを、相手に言葉や態度で伝えるようにすることです。


 何かチョットしたことでも好意を示されたら、「ありがとうございます」と言葉にして出すことです。そうしたことを言動で示さないということは、相手の好意を無視し軽視しているとも誤解を与えかねません。そのような場合、よく「あっ、どうも」という人がいます。


 これは語彙力が不足しているとは言え、やはり相手を軽く見ている印象を与えることになりかねません。「どうもがどうしたのか?」と、聞きたくもなります。言葉に税金がかかるわけではありません。


 昔から『実るほど頭が下がる稲穂かな』というように信頼し感謝し期待する言葉をいくら使っても自分が損をする訳でもなければ、自分の価値を下げることでもありません。出し惜しみをしないでどんどん使うようにして下さい。


 世の中は面白いものです。好ましい『人間関係』は与える者と受け取る者とのバランスの上に成り立っています。これを「ギブ・アンド・テイク」の法則といいます。こちらが挨拶をすれば、相手からも挨拶のお返しがあるものです。こちらが知らん顔をしていれば相手も同じような態度をとりやすいものです。


 ですから相手の存在を認めれば、こちらも相手から認められ、お互いに満足できるのです。相手を軽く見たり、無視したりしていて、自分だけは認められ重んじられたいと思うのは大変虫のいい話です。


 「職場の人間関係」は古くて新しい問題です。どうかあなたは職場の上司だけでなく先輩・同僚・後輩には、先ずは気持ちの良い「先手の挨拶」を交わしてほしいものです。そうすればあなたが一日の大半を過ごす会社では、仕事は厳しくても困った時には相談し合える『コミュニケーション』の良い職場生活を送ることができるでしょう。
 ただ、労働環境が改革推進されている現在では、そこまで気を遣う必要性のないご時世かもしれません。


 では、またです。ありがとうございました。



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『管理者教育』 (91) 「事実に基づき褒めるのは 叱ることより難しい」

ID:8559fx


 こんにちは。あなたが帰宅後毎晩癒(いや)されるペットを飼っているとしたら、犬・猫だけでなくトカゲ・蛇の類でも何のてらいもなく褒めておいでと思います。
 では、相手が人の場合はどうでしょう?


 人は十人十色様々です。話し手の意図が聞き手に正しく伝わるとは限りません。そのため世間には、「叱りゃいじける、褒めりゃつけあがる」といった相手がいるかもしれません。仮にいるとすれば、これは話し手の言い方にも問題があるように思えます。


 <部下の褒め方・叱り方>を研修技法での「ロール・プレイング(役割演技)」をしていただくと、「どうも適切なコトバが浮かばない」と褒め方を不得手とする方もおいでです。それでも顧客応対のそれとなると話は違ってきます。


 お客さまに自分が自信を持って売り込んだものを買っていただいたとき、「お買い上げいただきありがとうございました」と、言うだけなら簡単です。さらに「これをお選びいただいたお客さまの目には恐れ入ります」などといった〝プラスアルファー〟の「褒め言葉」を惜しまない売り手は、おそらくお客さまに可愛がられることでしょう。


 誰でも褒められて不愉快にはならないものです。SNSのご時世でもトランプさんの母国アメリカを含め「万国共通」と決めつけても過言ではないでしょう。何故なら、老若男女を問わず『人間の性(サガ)』だと思えるからです。


 シェークスピアのジュリアスシーザーの中に次の言葉がある。
「人間を虜(とりこ)にするには、おだてることが一番だ。ところで、あなたはおだてが嫌いだといってやると、あの男はそのとおりだと答える。これこそ一番おだてにのっている訳だ」


 「真実」を込めたお世辞は、お追従とは別物と考えます。その点、歯の浮くようなお世辞ほど嫌なものはありません。見え透いたお世辞を聞くと寒気がするという人もいます。軽薄な人は商品を売らないで、カラ世辞を売り歩いて他人に嫌われることもあるでしょう。


 では、長い話は嫌われます。続きはタイトルを替え申し上げます。ありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『話し方教育』 (52) 「ビジネスパーソンとして 話し能力向上の目的とは」

ID:8559fx


 こんにちは。これまでのまとめとして、話の「構成要素」を式で表してみましょう。
 ◎ 話=ことば+音声(音調・語調)+態度(表情・姿勢・動作・服装)から成り立っています。
 話し方は無理に「型」にはめ込む必要はありません。そうでないと、その人の『個性(持ち味)』が消えてしまいます。これは、講演家・噺家をはじめ、話を生業(なりわい)としているプロの世界をみれば分かることです。十人十色で皆違います。ですからサラリーマンは、先ずは自己流で話せば良いのです。


 仮に職場で上司から、あなたの〝声〟が小さいと注意されたとします。だからといって「アジ演説」ではありません。上司へ説明・報告する時に、あなたが事務所で大声を張り上げているとしたら、職場は異様な雰囲気に包まれることでしょう。
 職場では<T・P・O>に合わせて声を出せばよいのです。聞き手に届かない声は問題ですが、無理に大声で話す必要はありません。時にはヒッソリ話すことも必要です。 


 人間は性格をはじめ自分の欠点を、人に言われなければ中々気付くものではありません。また、他人は余程〝親しい仲〟でない限り、分かっていても注意をしてはくれません。そのため、話し方での欠点はいつまで経っても矯正されないのです。
 昔から『人の振り見て我が振り直せ』といいます。その意味でスマホを活用して、人から嫌がられる「クセ」に気が付いたら、少しずつでも直すように努力していきましょう。


 話し方には原則・規則・条件等があります。しかし、自然科学の世界と異なり〝原理〟はありません(私の持論)。
 もしも話し方に原理があるとすれば、その通り行なえば物事は『話力』で〝例外なく解決〟できる筈です。であれば、デモスデネスの昔から古今東西当時の指導者および為政者が、物質力に頼りその座に与えられた権力に訴えることもなく苦労しなかったことでしょう。


 とにかくサラリーマンは、話のプロを目指すわけではありません。職務遂行能力向上に専念すべきです。また、たとえ専門職であっても一人で仕事はできません。
 企業は組織としてのメリットを発揮するために存在します。そのため職場コミュニケーションを円滑にする話し方に目を向けることは、業務を効率的・効果的に処理していく上で意義あることと思えます。


 では、上半期末および下半期入りを控えてのこの時期、貴重な3連休を有意義にお過ごし下さい。ありがとうございました。



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)