『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員教育』 (91) 「相手の立場にたって払拭したい 五つの抵抗感とその対応」 (その2)

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 おはようございます。前回に続けます。


 第三は、干渉されるために嫌われることへの配慮です。
 いくらうるさがられても、話し合わなければ処置なしです。話はいつまで経っても前進しません。門前払いされないためには、相手の興味を惹くような対話の仕方を工夫することです。
 興味の最大の要素は「利益」です。相手のメリットになることを持ち出すことです。いくら忙しい相手でも、得になることであれば誰でも普通は聞く気になるものです。


 第四は、理解出来ないための抵抗感の払拭です。
 話し手の意見の価値を理解させる工夫をすることです。誤解や曲解の原因は何かを早く掴む。話し方が不完全で情報量の提供が足りないのかもしれません。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。正体が植物に過ぎないことが分かってしまえば、相手は緊張した抵抗感から開放されるものです。


 最後は、欲求の不足からくるものへの対処です。
 聞きたくない、相手になりたくないために抵抗していることも考えられます。誰でも重要でないことには、耳を貸しません。相手にとってこちらの依頼や交渉に応ずることがどんなに重要であるかを理解させる。そうすれば欲求はおのずと起こってくるものです。


 以上のように相手は心の中で様々な抵抗の姿勢を取るが、管理者はこれらを排除しなく
てはなりません。ときには何回も粘り強く。ありがとうございました。



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『社員教育』 (90) 「相手の立場にたって払拭したい 五つの抵抗感とその対応」 (その1)

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 おはようございます。


 今回の投稿記事は先月22日の(87)「折衝・交渉する場合は 相手の抵抗力を弱めていこう」の続編です。
 相手の抵抗感にはどのようなものがあり、そのためにはどのようにしたら良いのでしょう。それは次の5点です。


 まずは、相手に好感が持てないための抵抗感の排除です。
 相手が一番嫌うのは、話し手の自己中心的な考え方であり、相手の都合も考えない身勝手な行動です。そのためには、相手から悪い印象、不快なイメージを取り除くことが大切です。
 対話中の話しての「態度」に、<不親切・冷たさ・ぞんざい・小生意気>といった要素がないか反省してみましょう。<好き・嫌い>といった感情は案外こちらが気付かない些細なこと(クセ)が原因となるものです。


 次は、相手の不安の種を早く取り除くことの必要性です。
 警戒のために抵抗していることもあります。何がどうして不安なのか、ともかく先手を打って早く安心させ、不信感を払拭しなくてはなりません。警戒心を深めてしまってからでは苦労しますし、ますますやりにくくなることもあります。


 先手を打って「多分こういう点にご不安をお持ちなのではないでしょうか。それは当然のことだと思います。ですが、ご心配は要りません」とか、「あなたに限ってお疑いではないと思いますが、念のため申し上げておきます。よく世間では私どもの考え方を間違えて捉えられている方がいらっしゃいますので」と誤解を解く配慮も必要です。
 ただし、あまり馬鹿丁寧な言い方も考えものです。それはここでは取り上げず別途お話します。(続く)


 では、桜がちらほら咲き出したようです。昼休みをおくつろぎ下さい。ありがとうございました。



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『管理者教育』 (111) 「指導力は付与されるものでなく 自助努力で身に付けるもの」

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 おはようございます。人間というものは自分の目的意識によって随分と行動が変わってくるものです。これは誰しも止むを得ないことだと思います。そこで、格別難しいことではありませんが大事だと思えることを申し上げます。


 さて、リーダーの意味はお分かりになるでしょうが、リーダーシップとはどういうものでしょうか? いろいろな定義がありますが、簡単に言えば「指導者の力(対人影響力)」です。


 リーダーには、所属組織が任命すれば誰でもがなれます。ただ、〝シップ〟があるかどうかとなると話は別です。問題は、リーダーにはなってもリーダーシップのない人がいた場合です。リーダーでありながら〝シップ〟のないリーダーというのは非常に困る。誰が困るか? おそらくご本人が困るでしょう。


 例えば、ストレスから十二指腸潰瘍になったり高血圧になったりあるいは肝機能障害になったりもします。酒を飲みすぎたから潰瘍になるとは限りませんが、精神的な影響力が大きいものです。糖尿病にしても神経系統からくることがあるそうです。


 指導者は人が任命します。しかし、<指導力>というのは、本人自らが身に付けるものであり、社外訓練をはじめとして他人から付けてもらえる性格のものではありません。『経験こそ我が師也』です。


 マネジメントに必要とされる三つのスキルについては、これまでにも申し上げてきました。その点リーダーシップとは、
 (1)指導者たる地位または任務・指導権
 (2)指導者としての資質・能力・力量・統率力(指導力)
 の意味で使います。
 簡単に言えば「人を動かす影響力」ということですが、パーフェクトなものは存在せず、特効薬もありません。


 『人を知るものは智なり、自ら知る者明なり』と、老子は言っている。自分はどういう人間であるかについて自己理解を深めるため、書籍を参考にして自分の性格や特徴を再認識する。その上でご自身の〝持ち味〟をどうしたらより良く活かせるかを考えることは大事なことです。


 リーダーシップの有無は、〝結果の良し悪し〟で判断されます。プロセスがどの程度重視されるかは分かりません。従って、ヘッドシップとリーダーシップを適宜・適切に発揮して職場目標を効果的に達成することが肝要なことだといえます。
 それでもこれからのリーダーは本来業務である『部下の指導・育成(OJT)』に注力し、メンバーのレベルアップを向上させることで<リーダーシップの発揮>を図るべきだと考えます。


 このことは『言うは易く行うは難し』で容易なこととは思いません。しかし、「期待されるリーダー」は部下だけでなく、家庭における子供に対しても同じでしょう。
 躾が厳しいからと言って親子仲は必ずしも悪くありません。それは何故かといえば、SNSのご時世でも普段から親子がお互いに<近づきあう>努力をしているからです。今回はここまでとしこの先逐次申し上げていきます。


 完全週休二日制実施も儘(まま)ならない企業が多いにも拘らず週休三日制が唱えられるご時世です。企業によっては「働き方改革」で新年度の4月から就業規則の変更を余儀なくされていることでしょう。
 では、今月もお疲れ様でした。家庭サービスだけでなく趣味・嗜好品を楽しむなどして、ストレスをため込まないようにゆったりと有意義な週末をお過ごし下さい。ありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『話し方教育』 (68) 「職場での話し方にも 問題意識を持とう」

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 こんにちは。年末のお忙しいところお立ち寄り頂きありがとうございます。今年最後のブログ更新です。


 さて、ファミコン・パソコン相手に育った人の中には性格があるものの、人と話をするのが億劫だという方をお見受けすることがある。また、日本人本来の〝照れ症〟もあり、挨拶をはじめとする話による表現を不得手とする方もおいででしょう。


 人は生まれてこの方、言葉を使い「自己流」で話し不自由なく生活しています。ここで申し上げたいことは、本来話には目的があり、目的のない話はありません。ここに目が向かわないことで、私生活だけでなく職場でも何かと問題が生じやすいものです。そのような視点から当ブログではこれまでにも問題提起をしてきました。


 では、ビジネスパーソンにとっての「上手な話し方」とは何か? 


 話し方には誠意・熱意のほかいくつかの<原則・規則・条件>はあるが、「説得」を例に挙げるまでも無く、『原理』はありません。仮にあるとすれば、職場リーダーだけでなく、古今東西の指導者は誰も苦労をしてこないでしょう。ここが普遍妥当性があり人間の力で変えることのできない自然科学の世界とここで申し上げている人文科学の世界との違いです。

 強いていえば、『人の心理』が原理に近いかもしれません。


 『上手な話し方』とは、アナウンサー・プロ司会者など職種柄話すことを〝生業〟としている方は別として、綺麗な声で流暢に話すことではありません。声にしても、か細く小さいことは問題だが<T・P・O>に合っていれば良く、「滑舌(発音・発声)」も求められません。

 欲を言えばリーダーシップを発揮する上では『人間的魅力』を加えたいところですが、そこまでいくと無い物ねだりの〝欲張り〟というものでしょう。


 テレワークであっても職場では、「報告・連絡・相談」を始め、打ち合わせ・ミーティング・会議など、話す機会は多いものです。仕事は話すことにより、人とのつながりの中で行われます。これにより、職場の健全な<コミュニケーション>が確保されます。


 職場での『話し方の基本』は、筋道を立てた話をすることが最も大切なことであり、まとまった話が求められます。ここでご注意頂きたいことに、上司・先輩への「話し方」があります。
 ただ言えばいいというものではありません。いくら親しくても馴れ馴れしい言い方は避け、礼儀正しく言うべきです。ぶっきら棒な言い方も好ましくありません。キチットした「態度」で<話す>べきでしょう。


 人は自己の言動を注意されないと所属組織では、許されたこととしてとかく受け止められがちです。仮にけだるそうに話したり、態度が不貞腐れていたりすれば、上司だけではなく同僚からも敬遠されることでしょう。

 『一事が万事』と言います。「職場の天狗」の放置だけでなく、このようなことが一因となり職場の『協力関係』に影響することがあるものです。

 こうした場合、リーダーシップで「放任型」を執る管理者でも看過せず、当該部下へはOJTとしての「忠告・注意」をすることが部下の将来性の見地からしても大切な事でしょう。


 分散型もあるとはいえ、官公庁をはじめ今日から年末年始休暇に入ったという会社・団体が多いことでしょう。

 今年はリーマンショック時よりはマシだと言え、コロナ禍で勤め先一つにしても人生を大きく狂わされた方も多かったと拝察します。不測の事態への対処は欧米人でも同じでしょう。

 それこそ『人間万事塞翁が馬』と考えコツコツ前向きに歩くのが逆境時を乗り越えるコツと思えます。とにかくこの一年お疲れ様でした。


 言葉遊びの歌の一つに「さよなら三角 また来て四角」があります。ナイス頂いている〇〇〇ロ様をはじめリピーターのあなたには今年もご覧頂きお礼申し上げます。

 では、どうぞ佳いお年をお迎えください。(寺子屋ラッキー)



❒ 話し方教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼ 」)


『社員教育』 (84) 「逆境にあると思える時は 国民的作家の名言に学ぼう」

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 おはようございます。今日は大寒の日、お水取りはなさいましたか? 


 さて、少子化の現在は配偶者相互のご両親の介護あるいは子供の育成などの家庭的事情を抱えている人も多いでしょう。そうした中でプロ管理者になるための国家試験はないにしても、あなたはプロサラリーマンとしてそれなりの努力と自己研鑽を日々なさっておいででしょう。これについて思い出すのは、数々の名作を世に残した国民的作家(文化勲章授章)の吉川英治氏です。


 かつて、週刊朝日の名編集長と謳われた扇谷正造氏(故人)が講演の中で、若い頃給金の少ない印刷工場の住込み工員さんとして20代後半まで〝不遇〟をかこっていた吉川英治氏のエピソードを紹介していた。
 吉川英治氏の学歴は小学校中退で、家庭を支えるため丁稚奉公に出される。それでも文豪になったのには、やはりそれなりの研鑽に励んでもいたのです。


「吉川氏が20歳前後の工員さん時代、無味乾燥な百科事典を〝50回〟読んだと聞いていた。それまでは本当かな(?)と思っていたが、あることで確証を得た。
 石川達三・石川洋次郎・大岡昇平氏等6~7人と、品川にある料亭で会食することがあった。食事の最後にもう一品出るという。メニューを見ると『強肴』と書いてある。大学でも教わらない文字のため誰も読めず、ハテどんな料理が出てくるやら分からなかった。  


 そんな中ニヤニヤしながら腕を組んで黙っている吉川氏に石坂氏が訊いた。『それは〝しいざかな〟と読み、お腹は一杯でしょうがもう一品如何ですかという意味です。おそらくカレイとかヒラメといった魚が出されるでしょう』と、その意味するところまでも吉川氏が説明した。やがて出された料理は、お腹の負担にならない蒸しカレイであったので、皆いたく感心した」と、大体こんな話しであったと記憶しています。


 プロの世界は運・才能に恵まれているだけでなく、それだけの努力もしているものです。前に申し上げた吉川英治氏の座右の銘である『我以外皆我師』と同じく、同氏が好んで揮毫(きごう)したという言葉に『朝の来ない夜はない』があります。


 先行き不透明に加えコロナ禍で混沌とした時代です。前に申し上げた〝リングワンデリング現象〟に陥らないためには『生涯設計』を別にして差し当たっては、本来業務での〝目標〟を明確にすることが大切でしょう。あとは『朝の来ない夜はない』を念頭に「目標の三原則」に従って<未見の我>に向かってどうぞ頑張って下さい。 


 では、風が冷たく依然寒さが厳しい昨今ですが、外勤の方をはじめとしてご自愛ください。ありがとうございました。



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)