『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『社員研修』 (228) 「転職が当たり前のご時世 あなたにとっての 職業理念とは」

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寺子屋ラッキー


 こんばんは。「あなたにとっての職業理念は何ですか?」と勉強会の席上、私は参加者の皆さんにこういう問いかけをよくします。グローバル社会となり社内公用語を英語にした企業が話題になって10年を過ぎその後も企業全体では僅かながらも増えていることでしょう。
 そのため、公共放送のニュース番組で視聴者の分析もせずに横文字好きを公言して憚(はばか)らない方もおいでです。母国語である日本語への関心が薄らいでいるご時世のように見受けます。


 でも、どうなのでしょう? 二人に一人が最高学府を出ている高学歴社会でも、『職業理念』はともかくとして〝理念〟という言葉自体の意味をご存知ない人が思いのほかおいでです。日本語が軽視されているようで残念に思えることがあります。


 ときに、あなたは黒人俳優シドニー・ポワチエがアカデミー賞主演男優賞を受賞したアメリカ映画「野のユリ」をご覧になったことがおありでしょうか?
 何分にも古い映画ですからご存知ない方が多いでしょう。小さな町へきた旅人(主人公)がふとしたことから教会建築に携わることになる白黒映画です。見ていて石工の話が想起されました。


 それはイソップ寓話で「三人の石工(いしく)」として、つとに知られた例え話です。社員研修機関によっては現在の時代背景に合うよう場所を東京タワーに変え、その後東京スカイツリーに移しレンガ職人の話として引用されているようです。
 出典がイソップの石工かあるいは他からのレンガ職人の話かどうかの真偽の程はここでのテーマとは関係なく、どちらでもいい事です。ここで問題提起したいことは仕事に対する基本的考え方です。


 昔々あるところで今日のように暑い夏の炎天下、3人の男たちが体中から玉の様な汗を流しながら石を割る仕事をしていました。そこへ通りかかった一人の旅人は、その男たちに「あなた方はこんな炎天の中を何のために働いているのですか?」と尋ねました。


 すると一人の男が「わたしはこんな骨の折れる仕事は嫌で嫌でしょうがないんです。しかし他にこれといった仕事もなく、能力もないものですから、生きるため食うために仕方なく働いているのです」と答えた。


 次の男は「私はこの仕事は金になるからやってるのです。一個割れば幾らという歩合給制度なのです。それ以外には何の目的もありませんよ」と答えた。


 3人目の男は何と答えたでしょう。彼は「私はこの仕事をすることによって生活を維持す
ることができます。しかし、ただそれだけの理由で働いているのではありません。
 私が割っているこの石は、ここに町中に澄み切った鐘の音を響き渡せる鐘楼のある素晴らしい教会を築く土台に使われるのです。人の役に立つ仕事をしているのです。私はそのことに喜びを感じて働いています」と答えたそうです。


 自分の職業に対する考え方は十人十色、各人各様です。しかしそこには原則的に共通した正しいものの考え方があると思います。
 人間は金銭的、物質的な報酬はもちろん必要でありそれを求めています。世の中に金銭的報酬を度外視して仕事をする人は滅多にいるものではありません。愛と犠牲と奉仕の精神だけで一生働いている人はほとんどいないでしょう。


 しかしこれまでにも申し上げてきた通り、働く目的が単に食うため生きるために必要な金銭的報酬だけではないということも事実です。建前と本音が入り混じる当ブログですが、あなたのお考えはいかがでしょう?


 では、良い週末を。今回もご覧頂きありがとうございました。



❒ 社員研修講師『人材教育研究所』  (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
 向かって挑戦しよう ‼」)
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