『ブログ 社員教育講師』

皆さんこんにちは!『寺子屋ラッキー』と申します。職場生活で多少なりともお役に立つと思える事柄を、人を中心に申し上げていきます。よろしければお付き合いください。

『管理者教育』  (131) 「どんな組織でも 創造の産物」

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 こんにちは。昼食はお済ですか。今回はパソコンに読ませての1分半スピーチとします。


 かつてアメリカでは、同一製品だけを4年間作り続けているとその企業は倒産すると言われていたことがありました。物余りの現在、消費者は新しいもの(コト)を求めており、そのため各企業は「新商品開発力」、「技術力向上」にしのぎを削っています。これは御社も同様でしょう。この新商品(製品)・技術力を生み出す源泉は創造力です。
 では、『創造』とはどういうものでしょうか?  


 その定義はお持ちの辞書および辞典並びにビジネス書籍でお調べ下さい。寺子屋として意味付けますと、本来バラバラになっている「一見関連の無いもの(コト)を結び付け(連合)、より有益(よりすぐれた)のもの(コト)を創ること」です。


 創造力は<吸収力(好奇心)・記憶力(基礎知識力)・推理力>が必要となります。また、人事考課がコンピュータへの置き換えが進んでいる現在です。しかし、コンピュータに効率的はともかくとして効果的な「OJT」が出来るわけがなく、最終的な創造力だけは『人間』だけにしか発揮し得ないものと考えます。


 以上の観点から<人・物・金・時間・情報・技術・システム>といった違う性質の経営資源を同様に秩序づけしているのが<経営>です。その意味では官公庁を始めどんな<組織>でもそれは「創造の産物」であるといえます。


 当初ブログ開設時に申し上げたとおり、本来ブログは「主義・主張の場」であり、学問を論じる場ではありません。加えて当ブログでは人前で避けるべき話題としての<政治・宗教・思想>を対象外として更新しています。
 この先は「話し方」のシリーズ記事を終えた後、『創造力の発揮』をテーマにタイトルを替え逐次申し上げていきます。よろしければお時間のある時にお立ち寄り下さい。ご覧頂きありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『社員教育』 (98) 「残業時間を減らすためにも 担当業務に原価意識を持とう」

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 こんにちは。早速ですがあなたにお訊ねします。現在長袖ワイシャツを着ておいでとしてボタンの総数は何個あるでしょう? 前が縦一列に7個、プラスしてその下にスペアボタンが1個付いている場合もあります。そのほか両袖に各2~3個のほか、襟にも左右各1個付いているかもしれません。では、欧米製のワイシャツはどうでしょう。また理由は?
 知っていたからどうという訳ではありませんが、何事も意識を向けないと〝気付かない〟ことが多いものです。以上を踏まえて以下申し上げます。


 さて、技術革新が進展し需要創造に拍車がかかっている現在、業務が高度専門化し多くの職務が複雑・多岐に亘っていることでしょう。
 普通職場では、与えられた仕事を間違いなくテキパキと片付けていくことが、優れた社員の条件です。しかしここであなたに考えて頂きたいことがあります。 


 それは担当業務を洗い出してみた上で今やっている仕事は全て本当に必要なものかどうかを考えることです。ある仕事はそれを止めてしまったほうが逆に能率は上がるという場合もあるものです。
 つまり、今までただやってきたからという理由だけでその仕事を続けることは、時にはマイナスになることもあります。


 ですから、思い切ってカットできるところはカットする。そのためには先輩にも相談し上司へ意見具申する。限られた要員での職場では、そういうことに「問題意識」を持つこともこれからは必要なことです。と同時に仕事に対してはこれまで以上に原価意識を持つようにしたいものです。


 『原価意識』というのは目に見えるお金以外のものについても、お金と同じような意識を向けるということです。「これはお金にするといくらになるか?」ということを考えるわけです。お金の使い方も含めて、色々なものに対する無駄を省くということが業務管理の一つなのです。


 原価意識は「コスト意識」ともいえます。日々の仕事の中でコスト的に倹約・節約できるものを探し出し、それを節減することによって利益に結びつけるよう経費節減する考え方です。仕事の無駄を省きコスト的にプラスの結果を生み出すためには、原価意識に徹することです。原価意識に徹するには、お金は一円もかかりません。その重要性を自覚し、実行する気持ちになりさえすればいいわけです。


 あなたも原価意識を高め、特に生産性に非常に大きい影響を及ぼす〝労働時間〟の無駄を、各種会議の在り方および進め方も含め今一度見直してみてはいかがでしょう。結果して働き方改革が問われる時代、「残業時間の減少」にもつながることと考えます。
 今回はここまでとし、この先『仕事の改善』として別途採り上げていくこととします。


 では、午後からもお元気でお過ごし下さい。ありがとうございました。
 


❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『管理者教育』  (129) 「部下には機会を捉え 御社の収益性と社会性の 再徹底を」

研修講師


 こんばんは。家族団欒の夕飯はお済ですか?


 さて、どこの会社にも明文化しているかどうかは別として、その企業なりの目的および目標があるでしょう。それは総論的な言い方をすると「収益性」と「社会性」です。
 つまり、儲けることと世の中の役に立つということが目的のはずです。そこで、こうした<目的・目標>を達成するために、企業は具体的な組織をつくり仕事の割り当てをします。


 組織とは単に人が大勢集まっているということではありません。目的を同じくしてサッカー場・野球場や競馬場に人が何万集まっても、これは組織とは言いません。単なる観客あるいは群集です。
 また、コンプライアンスが重視されガバナンスが強化される時代、儲かりさえすればどんなことをしてもいいというものではありません。儲けることと同時に世の中の役に立つということも大事なことです。
 つまり、組織とは共通の目的・目標を持ち、一定の仕組み(役割分担)を持って意欲的に目的、目標達成のために活動している集団ということです。


 従業員の所属組織への『忠誠心』は、終身雇用が確保されないこともあり企業全てに当てはまらないものの希薄化しているように見聞きします。このことは転職が特別視されない現在ほどではないにしても、ネット社会になる前のサラリーマンが日本的経営の3本柱に守られていた頃から問題視されていたことで格別新しいことではありません。加えて昨年から降って湧いたようなコロナ禍の厳しい経営環境のご時世です。
 それでも経営者には社員とその家族の生活が託されています。仮に中堅企業一社が経営不振を招くと、協力会社の連鎖倒産を引き起こしかねません。


 したがって、会社を発展させ利益を確保するために管理者はリーダーシップを発揮し、レンズで〝焦点わせ〟をするように職場構成員のベクトルを合わせをし一致協力させる必要があります。また、会社の利益追求は社員・出資者だけでなく社会のためでもあることを部下には理解・納得させることも必要でしょう。


 事実に基づかない粉飾決算は犯罪です。しかし、企業会計原則に則り「合法的」に内部留保を図ることは問題ないでしょう。それでも各企業毎の事情はあるものの、『健全な企業』には正しい会計処理で利益を確保し『法人税』を納めることで<社会還元>できる財務体質の強化が期待されます。
 したがって、社長の分身としての〝多面的役割〟のある管理者は、専門分野だけでなくキャッシュフロー計算書をはじめ財務諸表など「会社の数字」に疎いでは済まないように思えます。


 健全な企業の存在と活動は、世の中の役に立っているからこそ<永続企業(ゴーイングコンサーン)>として生き残れると決めつけることはできません。しかし、管理者は先駆者が築いた御社の灯を絶やさないためにも、組織の<目的・目標>を職場の末端まで徹底させ具現化を図る姿勢が殊のほか肝要なことだと考えます。このご時世を勘案して<上役・下役・ご同役>のあなた(貴方・貴女)のお考えはいかがでしょう?


 では、週明けの明日からも気持ちの良い朝のスタートが切れるよう、ぐっすりお休み下さい。ありがとうございました。



❒ 管理者教育講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)


『管理者教育』  (124) 「転石苔を生ぜず 職場に問題解決の習慣化を図ろう」

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 こんにちは。


 いつの時代も企業では<技術革新・販売革命>が求められています。あなたが仕事をしているのは、会社の事業目的を達成するためです。その目的を達成するまでには大小色々な問題が発生しているものと思います。活動を止めれば問題は何も起きません。
 したがって、企業とは解決されるべき「問題の集合体」とも言われている。言葉を変えると問題が起きているということは、その会社が活動している〝証(あかし)〟ともいえます。


 このことはあなたご自身についても言えます。あなたが仕事をしていなければ、日常の問題は何一つ起きません。ですから問題が起きているということはあなたがそれだけ業務活動をしているということになるわけです。
 ただ、問題はどんな性質のものでも必ず解決しなければなりません。問題を解決することが「目標達成」に近づいていることになります。


 経営者は企業の『命運』を賭けた意思決定をしています。これは、トップを補佐する部課長も同様でしょう。そこで職場での管理者には部下への「問題意識」の醸成が役割として求められてきます。これは<総務・労務・経理>といった一般管理(社内サービス)部門でも変わりません。


 『転石苔を生ぜず』という諺が英語にもあるが、これは職場での色々な「問題解決」についても言えることです。問題解決に当たっては、現象面の〝モグラ叩き〟といった応急処置では解決になりません。面倒でも問題解決のステップを踏むことが必要です。再発防止には応急処置ではなく、問題点を洗い出し現状分析する。その上で要因を追究し原因に対して手を打つ抜本的処置が肝要な事です。これは前に申し上げた「人の絡んだ問題」の処理にも必要なことです。


 『塵も積もれば山となる』といいます。各職場がほんのわずかの改善をすれば、組織全体、会社全体としては大変大きな結果を生むことができます。
 ただしこれは時々思い出したようにやったのでは、あまり効果がありません。少しずつでもこれを継続し、そのことを習慣化することです。
 『継続は力なり』ともいいます。習慣化という武器を使ってぜひ改善活動を継続してほしいと思います。今週もお立ち寄り頂きありがとうございました。



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『社員教育』 (96) 「働き方改革が問われる時代 有意義な会社生活を送る 職業理念とは」 (その1)

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 こんにちは。終業時刻の早い会社ではあと2分程で退社時間帯に入るお忙しいところを失礼します。


 さて、「あなたにとっての職業理念は何ですか?」と勉強会の席上、私は参加者の皆さんにこういう問いかけをよくします。グローバル社会となり社内公用語を英語にした企業が話題になって10年を過ぎその後も企業全体では僅かながらも増えています。そのため、公共放送のニュース番組で視聴者分析もせずに横文字好きを公言して憚(はばか)らない方もおいでのせいか母国語である日本語への関心が薄らいでいるご時世のように見受けます。


 でも、どうなんでしょう? 二人に一人が最高学府を出ている高学歴社会でも、『職業理念』はともかくとして〝理念〟という言葉自体の意味をご存知ない人が思いのほかおいでです。日本語が軽視されているようで残念に思えることがあります。次の話は「三人の石工(いしく)」として、つとに知られた例え話です。


 昔々あるところで3人の男たちが夏の炎天の最中、体中から玉の様な汗を流しながら石を割る仕事をしていました。そこへ通りかかった一人の旅人は、その男たちに「あなた方はこんな炎天の中を何のために働いているのですか?」と尋ねました。 


 すると一人の男が「わたしはこんな骨の折れる仕事は嫌で嫌でしょうがないんです。しかし他にこれといった仕事もなく、能力もないものですから、生きるため食うために仕方なく働いているのです」と答えた。 


 次の男は「私はこの仕事は金になるからやってるのです。一個割れば幾らという歩合給制度なのです。それ以外には何の目的もありませんよ」と答えた。 


 3人目の男は何と答えたでしょう。彼は「私はこの仕事をすることによって生活を維持す
ることができます。しかし、ただそれだけの理由で働いているのではありません。
 私が割っているこの石は、ここに町中に澄み切った鐘の音を響き渡せる鐘楼のある素晴らしい教会を築く土台に使われるのです。人の役に立つ仕事をしているのです。私はそのことに喜びを感じて働いています」と答えたそうです。


 自分の職業に対する考え方は十人十色、各人各様です。しかしそこには原則的に共通した正しいものの考え方があると思います。
 人間は金銭的、物質的な報酬はもちろん必要でありそれを求めています。世の中に金銭的報酬を度外視して仕事をする人は滅多にいるものではありません。愛と犠牲と奉仕の精神だけで一生働いている人はほとんどいないでしょう。
 しかしこれまで申し上げた通り、働く目的が単に食うため生きるために必要な金銭的報酬だけではないということも事実です。(続く)


 では、今週の土日の天気はあいにくの荒れ模様のようです。出勤などで外出される方は気を付けてお出かけ下さい。今回もご覧頂きありがとうございました。


『追記』 ブログ開設以来13年これまで繰り返し申し上げていますが、当ブログでは<政
    治・宗教・思想>については対象外としています。また、費用のかかる方法もお
              勧めしません。誤解頂きませんように念のため申し添えます。【4月17日(土)17
              時46分記載】



❒ 社員教育講師『人材教育研究所』(「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向かって挑戦しよう ‼」)